ネクスガードスペクトラの成分とアレルギーのリスクについて

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ネクスガードスペクトラの成分とアレルギーのリスクについて

ネクスガードスペクトラは、ノミ・マダニの駆除と消化管寄生虫の駆除、フィラリア予防を一度に行うことができる寄生虫駆除薬です。

そんなネクスガードスペクトラですが、飼い主さんとしてはアレルギーは大丈夫なのか、という点が気になるところだと思います。

この記事ではネクスガードスペクトラとアレルギーのリスクについて、詳しく解説します。

>>ネクスガードスペクトラの詳細はコチラ

ネクスガードスペクトラの安全性

ネクスガードスペクトラの安全性

ネクスガードスペクトラは非常に安全性の高いフィラリア予防薬ですが、アレルギーを起こすリスクが0ではありません。

ネクスガードスペクトラに限らず、どの医薬品でも体に合わないケースはあります。

また、ネクスガードスペクトラは、1つの錠剤にアフォキソラネルミルベマイシンオキシム、そしてチュアブル錠を形成している食品としての原材料が使われています。

これらの有効成分は節足動物に対して作用するため、犬や人などの哺乳動物には無害な成分です。

しかし、犬によっては有効成分や含まれる原材料に対してアレルギーがある場合もあり得ます。

参考
【ネクスガードスペクトラ】愛犬のフィラリア症予防・ノミ・マダニ、お腹の虫の駆除薬はこれ1つでOK。|ノミダニフィラリア.com(外部リンク)

ネクスガードスペクトラに含まれる成分とアレルギーのリスク

ネクスガードスペクトラに含まれる成分とアレルギーのリスク

ネクスガードスペクトラには、有効成分としてアフォキソラネルとミルベマイシンオキシムが配合されています。

薬剤の成分以外には、大豆牛乳コーンスターチが含まれます。

なお、ビーフフレーバーとして牛乳が使用されており、牛肉自体は含まれていません。

大豆や牛乳などの食物にアレルギーを持つ犬の場合、ネクスガードスペクトラは服用できないため、注意してください。

参考
ネクスガード スぺクトラ® | boehringer-ingelheim.jp(外部リンク)

主成分にアレルギーがある犬は使用できない

主成分のアフォキソラネル、ミルベマイシンオキシムに対してアレルギーを持つ犬は、ネクスガードスペクトラを使うことができません。

そのため、これらの成分によって一度でもアレルギー反応を起こしたことがある場合は、他の有効成分を含むフィラリア予防薬を使用しましょう。

他のフィラリア予防薬としては、イベルメクチンを有効成分としたものや、セラメクチンを有効成分とするスポットオンタイプのフィラリア予防薬もあります。

イベルメクチンを含むフィラリア予防薬
  • キウォフハート(イベルメック)
  • カルドメックチュアブル
セラメクチンを含むフィラリア予防薬
  • レボリューション
  • ストロングホールド

>>【犬用】フィラリア予防薬の詳細はこちら

大豆アレルギーがある犬は使用できない

ネクスガードスペクトラはソフトチュアブル錠となっており、お肉のような柔らかい形状をしています。

味はビーフフレーバーですが、牛肉は含まれていません。

原材料として大豆や牛乳、コーンスターチが使用されています。

主に使用されている材料は大豆由来のたんぱく質のため、大豆にアレルギーを持つ犬は服用できません。

食物アレルギーがある犬も要注意

大豆アレルギーでなくとも、何かしらの食物アレルギーを持つ犬の場合は、ネクスガードスペクトラの服用によってアレルギーを起こすリスクがあります。

食物アレルギーを持つ犬に対してネクスガードスペクトラの使用を希望する場合は、使用前に必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。

持病を抱えている犬は要相談

ネクスガードスペクトラは安全性の高いお薬ですが、アトピー性皮膚炎などは食物アレルギーを引き起こす原因になると考えられているため、持病を悪化させる可能性があります。

アトピー性皮膚炎などの持病を抱えている犬にネクスガードスペクトラを使用する場合、使用前に必ず獣医師にご相談ください。

薬によるアレルギー反応を起こした時の症状

犬が薬によるアレルギー反応を引き起こした場合、以下のような症状が見られます。

・嘔吐
・下痢
・顔の腫れ
・呼吸困難

アレルギー反応が重篤な場合は、意識を失うなどアナフィラキシーショックが起こることがあります。

アナフィラキシーショックは迅速な治療が必要です。
ネクスガードスペクトラ投与後にアレルギー反応があった場合は、早めに動物病院を受診してください。

すでにフィラリアに感染している場合のアレルギーリスク

すでにフィラリアに感染している場合のアレルギーリスク

ネクスガードスペクトラに限らず、すでにフィラリア感染している状態でフィラリア予防薬を投与した場合は、アレルギー反応を起こすリスクがあります。

フィラリア予防薬は予防薬という名前がついてはいますが、フィラリア幼虫を駆虫する薬剤です。

蚊が媒介となって体内に侵入したフィラリア幼虫を、毎月投与することで定期的に駆虫して、血管や心臓で成虫になるのを防いでいます。

フィラリア予防薬は、数匹の幼虫であれば安全に駆除できます。

しかし、すでに成虫となって体内に大量のミクロフィラリアを産んでしまっている状態でフィラリア予防薬を投与すると、体内のミクロフィラリアが一斉に駆除されることで犬がショック反応を起こし、危険な状態になるケースがあります。

このようなアレルギーを起こすリスクを避けるためにも、フィラリア予防薬を投与する前には必ず、愛犬のフィラリア検査をおこないましょう。

なお、正しく通年投与(1年間を通して毎月欠かさず予防薬を投与する投与方法)ができている場合は、改めて検査を行う必要はありません。

参考
動物用医薬品等データベース(外部リンク)

ネクスガードスペクトラによるアレルギーを防ぐ方法

ネクスガードスペクトラによるアレルギーを防ぐ方法

ネクスガードスペクトラによるアレルギーを防ぐには、まず愛犬がネクスガードスペクトラに含まれる成分に対してアレルギーを持っていないかを確認する必要があります。

もし大豆アレルギーがあった場合は、ネクスガードスペクトラの使用を控えてください。

フィラリア予防については、ネクスガードスペクトラ以外のフィラリア予防薬を使用しましょう。

大豆の成分を含まないフィラリア予防薬には、シンパリカトリオなどがあります。

また、大豆以外の食物アレルギーがあったり、持病を抱えている犬に対してネクスガードスペクトラを使用する場合、使用する前に必ず獣医師にご相談いただき、指示に従って使用の判断を行ってください。

>>シンパリカトリオの詳細はコチラ

参考
よくある質問|シンパリカトリオ(外部リンク)

まとめ

ネクスガードスペクトラは様々な寄生虫に対して効果を発揮し、フィラリア予防も行えます。

おやつのように与えられるため、飼い主さんが使いやすいお薬のひとつです。

ただし、大豆アレルギーのワンちゃんや、ネクスガードスペクトラに含まれる有効成分に対してアレルギーがあるワンちゃんには使用できないので、その点にご注意ください。

また、食物アレルギーがあるワンちゃんや持病を抱えているワンちゃんに使用を希望する場合は、必ず使用前に獣医師に相談しましょう。

ネクスガードスペクトラは医薬品であるため、アレルギーのリスクについて知ったうえで、使用の判断を行ってください。

>>フィラリア予防薬(犬)の詳細はこちら

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