抗生物質は、皮膚炎、風邪、膀胱炎、下痢、歯周病、目や耳の感染症など、犬や猫のさまざまな治療に用いられています。
しかし抗生物質を投与した際の副作用についても知っておきたいですよね。
この記事では抗生物質の種類や種類別の副作用、副作用の対処法について解説します。
ぜひ愛犬、愛猫の健康にお役立てください。
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目次
犬と猫の抗生物質について
抗生物質は抗菌薬の一種で、細菌感染症治療に多く用いられます。
犬や猫は主に、以下のようなケースで処方されます。
犬の抗生物質
皮膚炎・膀胱炎・歯周病・耳や目などの感染症治療など
猫の抗生物質
尿路感染症・歯周炎・傷口感染などの細菌感染症・不妊手術後の感染予防など
上記の細菌感染症以外にも、免疫力が低い子猫が発症しやすい「猫ウイルス性鼻気管支炎・猫カリシウイルス感染症」などの猫風邪や、口内炎や副鼻腔炎などの炎症にも用いられます。
ステロイド剤などに比べて抗生物質は副作用が少ないと言われていますが、薬という性質上、そして愛犬や愛猫の体調によっては副作用が起こる場合も当然あります。
どんな副作用が起こり得るかあらかじめ把握しておくと、もしも症状が出たときも安心ですね。
【種類別】
犬や猫に抗生物質を
投与した際の副作用
ここから、抗生物質を投与した際に起こる主な副作用を種類ごとに解説します。
抗生物質の副作用の中では、特に胃腸障害が起こることが多いとされています。
もし犬や猫に抗生物質を投与している時に下痢や軟便、嘔吐などが起こった場合、抗生物質による副作用かもしれません。
副作用の症状が出た時は、獣医師に相談してください。
その際には、必ず抗生物質を投与していて症状が出ていることを伝えてください。
また、内服薬の抗生物質を投与した場合、薬の苦みが原因で過剰によだれが出ることがあります。
一時的によだれが増える程度の症状であれば心配ないですが、よだれがなかなか止まらない、よだれのほかに嘔吐もしているといった場合は、動物病院で診察を受けてください。
主にレプトスピラ症、ブルセラ症などの感染症や泌尿器疾患の治療に使用
・聴覚障害、腎臓障害
・犬に投与すると嘔吐を起こすことがある
主に呼吸器感染症、泌尿器感染症などの治療に使用
・嘔吐、下痢
・若齢動物において骨や歯の形成に影響することもある
・高用量投与で腎尿細管壊死、肝毒性が生じることがある
・猫に経口投与し食道に溜まった場合、食道炎や食道狭窄の可能性がある
主に尿路感染症、皮膚感染症などの治療に使用
・高濃度で腎不全の動物において中枢神経毒性を発現する場合がある
・高用量の投与で吐き気、嘔吐、下痢など
代表的な製品として、バイトリル錠(バイロシン)があります。
抗生物質ごとの商品ページにもそれぞれ副作用の説明を記載しています。
あわせてご利用ください。
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参考
犬と猫の治療薬ガイド. 2023(外部リンク)
注射による抗生物質の副作用

内服が難しいときには、注射によって抗生物質を投与することがあります。
投与した抗生物質の種類にもよりますが、注射による副作用で以下の症状および注射部位の疼痛が起こる場合があります。
・下痢
・嘔吐
・食欲不振
・元気がない
重大な副作用

犬や猫に抗生物質を投与した際、体質や抗生物質の種類によっては、重大な副作用が起こることがあります。
・食欲不振
・むくみ
・息切れ
・黄疸
・めまい
・貧血
・アナフィラキシーショック
上記の副作用は、犬と猫のどちらにもリスクがある症状です。
抗生物質の投与後は経過をよく観察して、重大な副作用が見られる場合は速やかに獣医師による診察を受けてください。
抗生物質を与えたあと
猫がご飯を食べなくなったら
抗生物質を与えたあと猫がご飯を食べなくなったら注意しましょう。
猫は絶食が3日続くと肝臓に負担がかかり、危険な状態に陥る可能性があります。
典型的と言われる症状は黄疸で、猫の白目が黄色くなっている場合や黄色いおしっこが出ている場合は非常に危険。
万が一、抗生物質を与えたあとにご飯を食べない状況が1日以上続いたら、動物病院を受診してください。
犬や猫に抗生物質を
投与する際の注意点

犬や猫に抗生物質を投与する際には、以下の注意点があります。
・絶対に自己判断で投与を中止しないこと
抗生物質の投与を自己判断で勝手に中止してしまうと、以下の問題が起こる可能性が高くなります。
・副作用を引き起こす
・症状がぶり返して悪化する
・抗生物質に対して細菌の耐性を増大させる
犬や猫へ抗生物質を投与する時は、必ず決められた期間で投与をしましょう。
もし抗生物質の投与中に副作用が生じた場合は、動物病院で診察を受けて、獣医師に投与の継続について相談してください。
抗生物質による副作用の対処法
犬や猫に抗生物質の副作用が出た場合に備えての、対処法を紹介します。
・抗生物質を投与する前に、必ず投与する抗生物質によって起こる可能性がある副作用について確認しておく
・抗生物質を投与中は猫の傍にいて、副作用の前兆(普段と違う様子など)に気を付ける
・副作用の前兆や副作用の症状が現れたら、自己判断で投与を中止せずにすぐ獣医師へ相談する
なお、抗生物質によって嘔吐や下痢、便秘などの副作用が出た後は以下の選択肢があるので、獣医師とよく相談して決めてください。
・休薬して様子を見る
・抗生物質の種類を変更する
・投与方法を変更する
(内服薬を嫌がる場合は注射にする)
まとめ
犬や猫に抗生物質を投与した場合の副作用でとくに多いのは胃腸障害。
もしも投与後に下痢や軟便、嘔吐などの症状が見られた場合は獣医師に相談してください。
また、抗生物質を適切に使用できていない場合は、犬や猫の症状を悪化させたり、耐性菌を増やしたりするリスクがあります。
抗生物質は、菌に適した種類を用いて正しく治療しましょう。
症状によりますが、抗生物質の効果が出るまで犬は3日~5日、猫は5日~1週間ほどといわれています。
ただし、効果が出たからといって投薬を勝手に途中でやめないようにしましょう。
突然の休薬により副作用を引き起こす可能性があるので、獣医師さんの判断を煽ってくださいね。
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