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マラセチアとは真菌の1種で、酵母(こうぼ)と呼ばれる単細胞の真菌のことを指します。
健康な猫の皮膚にも存在する菌ですが、免疫力や皮膚のバリア機能の低下など健康上に問題がある際に増殖して、皮膚炎や外耳炎などの健康トラブルを引き起こします。
「マラセチア症」にかかるとマラセチアが増殖し、さらに皮脂の分泌が増えて皮膚炎などの症状が出てきます。
下記のような症状が愛猫に見られた場合は、マラセチアに罹患している恐れがあるので動物病院での診察をオススメします。
この記事では、マラセチア症の具体的な治療法について詳しく解説します。
マラセチア菌の増殖によって、下記の3つの病気を引き起こす可能性があります。
なかでも猫の場合、マラセチアになると外耳炎を引き起こすことが多いです。
ここでは、それぞれの病気の症状やかかりやすい品種などについて詳しく解説します。
あなたの愛猫も気付かぬうちにマラセチアによって、これらの病気にかかっているかもしれません。
確認の意味でもよく読んでください。
マラセチア皮膚炎にかかると下記のような症状が見られます。
特に下記のような水分が多い部位で発症することが一般的です。
アトピー性皮膚炎にかかっている猫や高温多湿でジメジメした夏場に悪化しやすい特徴があります。
また、治療を行うことで症状が改善されますが、治療を中止してしまうと症状が再発したり、最悪の場合は慢性化したりする恐れもあります。
慢性の場合は、治療にさらに時間とコストがかかるでしょう。
このような事態にならないようにするために、自己判断で治療をやめるのではなく、獣医師の指示に従うようにしてください。
マラセチア菌の増殖にともなって皮脂の分泌も増えることを既に説明しました。
脂漏性皮膚炎にかかると脂の塊やかさぶたが見られるようになります。
皮脂が増えると雑菌も増殖することになるため、異臭を感じるケースもあるようです。
脂漏性皮膚炎は外耳道、顔面、爪の付け根にできやすいです。
皮脂の分泌が増えると皮膚のバリア機能を破壊してしまうため、発疹ができてかゆみが強くなるでしょう。
かゆくなると猫は引っ掻いてしまい、患部の毛が抜けてしまったり、2次的な細菌感染を引き起こしたりすることになりかねません。
このような状態になる前に、早めに異常を発見して治療を開始しましょう。
外耳炎の場合、茶色や黒っぽい耳垢が出て独特な異臭を放つことが特徴です。
非常にかゆいため、猫が患部を何度も引っ掻いてしまうでしょう。
そして引っ掻いたことにより、皮膚を傷つけて、2次的な細菌感染を引き起こす可能性もあります。
特にスコティッシュ・フォールドやアメリカン・カールなど耳の形が特徴的な品種の猫でよく見られます。
マラセチア症によって、マラセチア皮膚炎や脂漏性皮膚炎を引き起こす可能性があることを説明しましたが、猫のマラセチア症の場合、外耳炎を引き起こすことが多いです。
愛猫がマラセチアではないかと疑わしい場合は、耳垢や耳の臭いをチェックしましょう。
猫用の外耳炎のお薬は、こちらからご覧いただけます。マラセチアが増殖する原因は下記のように多岐にわたります。
上記にもありますが、マラセチア菌は健康な猫の皮膚にも常在している無害な菌です。
しかし、これらが原因でマラセチア菌が病原体化して、猫の皮膚にさまざまなトラブルを起こします。
マラセチアは真菌の一種で、健康な猫の皮膚にも常在する菌であることを既に説明しました。
そのため動物同士で感染したり、人にうつることはないため安心してください。
しかし、マラセチアと同じく「真菌」と呼ばれるカビの感染症である皮膚糸状菌症については、接触によって動物同士の感染、さらには人への感染もあります。
とても感染力が高く、免疫力が低い子どもや高齢者の方は特に注意が必要です。
マラセチアの治療法は主に下記の3つです。
マラセチアが原因の病気の種類、または程度によって治療方法が異なるため注意が必要です。
まずは愛猫がどの病気であるのかを特定してください。それから自ずと治療法が絞られて来るでしょう。
ここでは、それぞれの治療法について詳しく解説します。
皮膚の常在菌をコントロールするために、抗菌効果がある薬用シャンプーを使って治療することがあります。
薬用シャンプーはマラセチアによって発生したフケやかさぶた、細菌などを落としてくれますが、同時に皮膚のバリア機能を保護するための皮脂も洗い流してしまうリスクもあるため注意が必要です。
皮膚のバリア機能が低下してしまうと、皮膚炎の症状が悪化する可能性もあります。
薬用シャンプーを活用した治療法を活用する際には、保湿剤も併用することがオススメです。
ぽちたま薬局では「マラセブシャンプー」を取り扱っています。
有効成分の「ミコナゾール硝酸塩」が、マラセチアを死滅させ、同時に余分な皮脂や汚れを洗浄することでマラセチア皮膚炎の症状を改善します。
>>マラセブシャンプーの通販ページはこちらマラセチアによる外耳炎で症状が軽い場合は、一般的には点耳薬を使って治療します。(重度な外耳炎の場合は、内服薬での治療を行うことが一般的です。)
点耳薬はステロイドと抗菌剤、抗真菌剤の合剤となっています。
形状はサラサラなものからドロっとしたゲル状のものまでさまざまです。
たとえば耳の手前側が患部である場合は、そこに薬を留めるためにゲル状のタイプのものが望ましいでしょう。
他にも、鼓膜付近など耳の奥が患部である場合は、しっかりと浸透させるためにサラサラした形状の点耳薬が良いです。
ぽちたま薬局では「スロランイヤードロップス」を取り扱っています。
マラセチアを効果的に殺菌するだけではなく、独特の臭いや痒みの緩和にも効果を発揮します。
>>スロランイヤードロップスの通販ページはこちらマラセチアによる皮膚炎が全身にわたる場合は、内服薬による抗生物質や抗真菌薬を処方されることもあります。
猫がかゆがっている場合は、かゆみ止めも併せて処方されることもあるかもしれません。
愛猫がアレルギーや内分泌異常などの潜在的な疾患がある場合は、それらの治療もマラセチア症の治療を並行しながら行います。
しかし、内服薬の治療を行うと肝障害などの副作用を引き起こすこともあるため、獣医師とよく相談しましょう。
ぽちたま薬局では「イトリゾール」を取り扱っています。
有効成分の「イトラコナゾール」が、マラセチアを始め白癬菌やカンジダ、その他さまざまな真菌に対して効果を発揮します。
>>イトリゾールの通販ページはこちらの通販ページはこちら上記にもありますが、猫がマラセチアに罹患する原因や理由はさまざまです。
しかし、その原因の中には「ジメジメした高温多湿の時期」というものがあり、「ひょっとしたら、季節が変わればマラセチアの症状がおさまるのではないか?」「マラセチアが自然治癒するのでは?」を考える飼い主さんもいるかもしれません。
残念ながらマラセチアが自然治癒する可能性はほとんどゼロです。
早期発見し、早めに治療すれば症状が改善する病気ですが、放置しておくと慢性化し状況が悪化して治りづらくなってしまいます。
愛猫の行動や様子を日頃からよく観察し、異常が見られたら放置せずにすぐに動物病院に連れて行きましょう。
マラセチアは脂漏体質の犬に多い皮膚病ですが、猫でも見られることがあります。
特に下記の特徴に当てはまる場合はマラセチアにかかるリスクがあるため、注意してください。
定期的に耳を掃除してあげたり、ブラッシングをしたりして愛猫の衛生環境を整えてあげましょう。
猫は犬ほどシャンプーの必要性はありませんが、皮脂の分泌が多いレックス系の猫の場合はシャンプーの頻度を少し増やしても良いでしょう。
ニオイやベタつきが気になるようになったときがシャンプーをするベストタイミングです。
また、皮脂が多く分泌されやすい尾腺(腰から尻尾の付け根の部分のこと)周辺がベタつきがちな猫や、顔にシワがある猫の場合は、汚れや皮脂が固まらないように毛を短めにカットしたり、シートタイプや拭き取りタイプのケア用品を使ったりしてケアしてあげてください。
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