最終更新日:

公開日:2019.06.13

犬にも届け!乳酸菌のチカラ!!皮膚病予防にも!犬にヨーグルトのススメ

ヨーグルトは、人間にとってさまざまなよい効果が得られる、嬉しい食べ物ですよね。
プロバイオティクス」なんて言葉も流行りましたし、その効果から近年では、さまざまな種類のヨーグルトが販売されています。

人間にとっては受ける恩恵が大きい食べ物ですが、犬にとってはどうなのでしょうか。

ヨーグルトが犬にもたらす効果とは

ヨーグルトが犬にもたらす効果とは

【ヨーグルトによる犬への効果】
・便通と便臭の改善
・免疫力の向上
・皮膚疾患の予防
・口臭改善

便通と便臭の改善

ヨーグルトを食べると腸内環境が整えられ、便秘が解消されたり、下痢が治まる効果が期待できます。

またそれに伴い、便の臭いを抑えることができます。
便の臭いは、腸内の善玉菌や悪玉菌の数に影響を受けています。

子犬の時は気にならなかった便の臭いが、老犬になるとキツくなるのは、腸の中の悪玉菌が優位になっているからです。
腸の中の善玉菌が増えれば、便の臭いは抑えられます。

免疫力の向上

体の免疫力にも、腸内細菌がかかわります。

腸内の善玉菌がなぜ免疫に関与しているのか、犬の腸内細菌についての研究の歴史は浅く、現在も完全には解明されていません。

ですが、善玉菌が増えると体の免疫力を高める効果があるということはわかっています。

このことについては、犬も人間と同様であるということです。

【参考リンク】 J-STAGE ペット栄養学会誌 7巻3号「イヌ・ネコの腸内細菌と健康」

皮膚疾患の予防

腸内環境が整うと、毛並みがよくなります

また、免疫力が向上することから細菌感染を予防でき、膿皮症などの皮膚疾患を予防することができます。

膿皮症とは

膿皮症は、犬の皮膚に常在しているブドウ球菌が異常に増殖することによって起こる皮膚疾患です。

ニキビのような膿疱ができたり、ブツブツが出たり、あるいはただれてグジグジして痛みを伴ったりします。

症状がさまざまなため、一般の人が見ても判断がつかないことが多いので、このような症状が出たら、動物病院で診察を受けられることをおすすめします。

これを発症する原因は、免疫機能の異常や内分泌疾患、アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎です。

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口臭改善

愛犬の口臭が気になるときは、口腔内の乾燥や歯周病などの疾患、内臓の疾患、ドッグフードによるもの、などの原因が考えられますが、腸内環境が原因となっているときは、ヨーグルトを食べさせることで改善することがあります。

腸内に悪玉菌が増えると、悪玉菌が排出するガスが呼気とともに口から排出されて、それが口臭の原因となります。
腸内の善玉菌を増やすことは、口臭の改善につながる場合もあるのです。

ヨーグルトを与える際の注意点

ヨーグルトを与える際の注意点

ヨーグルトはメリットが多い食品ですが、注意しなければならない点もあります。

  • 犬用のヨーグルトを選ぶ。
    又は、人間用のヨーグルトの場合は低脂肪や無脂肪で味のついていないものを選ぶ。
  • 肥満や歯周病の原因となることがあるので、与えすぎない。
  • 与える量は1回につき、小さじ2杯まで。
  • 与えた後は愛犬の様子や便をよく観察すること。

乳糖不耐症のワンちゃんは注意が必要

ヨーグルトはチーズと同じように生乳を発酵して作られますが、ヨーグルトには乳糖が含まれています。

人間でも、牛乳を飲んだ時におなかがゴロゴロする人がいるように、犬も同じような体質を持つ子がいます。
乳製品を摂ると嘔吐や下痢をしてしまう場合は、乳糖不耐症である可能性が高いです。

チーズの場合は製造の過程で乳糖がほぼ失われますがヨーグルトには残りますので、牛乳を飲んで嘔吐や下痢を起こしたことのあるワンちゃんには与えない方がいいでしょう。

乳糖不耐症とは

乳糖不耐症とは、乳製品に含まれる乳糖を体の中で分解する乳糖分解酵素(ラクターゼ)の活性が低いため、乳糖を消化吸収できず、体に支障をきたす疾患のことです。

犬にも、この疾患を持つ個体は存在しています。
人間用の牛乳などを飲むと胃腸が不調になり、嘔吐や下痢を引き起こす可能性が高まります。

アレルギーを持つ犬も注意が必要

乳製品にアレルギーを持つ犬もいますので、愛犬にアレルギーがあるかどうかを日頃から観察しておきましょう。

食品に対してアレルギーを発症することを「食物アレルギー」といいますが、これは「食べたことのないもの」に対しては起こりません。
これまでと同じように食べていたとしても、突然発症することがあります。

愛犬が食物アレルギーかどうかわからない場合は、日頃の様子をよく観察しておき、いつもと様子が違うという場合は速やかに獣医師に相談しましょう。

食物アレルギーとは

食べものを食べた後、きちんと消化された場合は、アレルギー反応を起こす力が無くなった状態で体内に吸収されます。
しかし、きちんと消化されず、アレルギー反応を起こす力を残したまま吸収されると、これが抗原となって体内に抗体が作られます。

このように、不完全な状態で体内に取り込まれることが何度も続くと、体内の抗体はその食品を有害であるとみなします。そのため、体内に入らないように阻止しようと働きます。

この働きが、食物アレルギーです。

それまでは食べても全く平気だった食品が原因となってあるとき突然発症する疾患です。

とくに乳製品の場合は、乳に含まれるたんぱく質(カゼインやラクトグロブリン)が原因で乳アレルギーとなることが多くなっています。

犬の食物アレルギーの症状はさまざまですが、以下が主なものです。

  • 皮膚にかぶれや発疹、脱毛や膿皮症が現れる
  • 下痢や嘔吐などの消化器の症状
  • 発熱や倦怠感

愛犬のおやつに!水切りヨーグルトを作ってみよう

愛犬のおやつに水切りヨーグルトを作ってみよう

作り方

1.ざるにキッチンペーパーを2~3枚敷きます。
2.無糖のヨーグルトを1に入れ、一晩置きます。
3.2をキッチンペーパーの上から軽く絞ります。
4.器に盛ってできあがり。

アレンジ

完成した水切りヨーグルトを冷凍するとシャーベットになり、夏に嬉しいデザートになります。

また、冷凍のイチゴなどをミキサーでペースト状にし、4にかけるとイチゴ味にもなります。
愛犬の好きな果物でペーストを作ると、喜んで食べてくれること間違いなしです。

それでもよくならないときは

抗生剤・膿皮症の治療薬

私たちぽちたま薬局では抗生剤をはじめとした犬の膿皮症に適した治療薬を各種取り扱っています。
もし、慢性的な膿皮症にお悩みの場合は、ぜひ一度お立ち寄りください。


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犬にヨーグルトまとめ

プロバイオティクスとは、「宿主(摂取した者)に対して有益に働く生きた細菌によって構成される添加物」という定義があり、ヨーグルトの場合は、乳酸菌やビフィズス菌がこれに当たります。

ヨーグルトはヒトにとっても犬にとっても、良い作用をもたらす食品です。
ヨーグルトを与えることで、犬にもプロバイオティクスの効果が期待できます。

ぜひ、少量から始めてみてはいかがでしょうか。

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