猫のごはん

公開日:

最終更新日: 2020.12.11

猫に牛乳はもう古い?与えない方がよい理由と与える時の注意点

「猫は牛乳が好き」というイメージ、ないですか?
主にカルシウム摂取のために与えたいという飼い主さんは多いことと思います。

しかし近年では、猫に牛乳を飲ませるのは良くないと言われるようにもなりました。
なぜ良くないと言われているのか、猫に牛乳を飲ませないほうが良い理由などを探りましょう。

猫に牛乳は飲ませない方がよい

牛乳にはビタミンAや動物性タンパク質、カルシウムなどが含まれていることから、猫の健康に良さそうに思えます。
しかし、猫に牛乳を与えるのは、あまりおすすめではありません
なぜなら、牛乳に含まれる「乳糖」という成分が猫にとって良くないからです。

乳糖とは「ラクトース」という糖類の一種です。
猫はこの乳糖を分解するためのラクターゼと呼ばれる酵素をあまり持っていません
ラクターゼが少ないと、牛乳を飲んだときにお腹を壊しやすいのです。

猫が牛乳を飲むと?

猫が牛乳を飲むと、体調に悪影響が出ることがあります。

お腹を壊す

前述した通り、猫は牛乳に含まれている乳糖(ラクトース)を分解するラクターゼという酵素をあまり持っていません。
ラクターゼが少ない猫は、牛乳をなかなか消化・吸収することができずに下痢を起こしてしまうのです。
猫によって個体差があるので、牛乳を飲んでも平気な猫はいますが、少量飲んだだけでも下痢になってしまう猫もいます。
シニアの猫に牛乳を与える場合には、特に注意しましょう

また、子猫は母猫の母乳を飲むので大丈夫なイメージがありますが、人間用の牛乳を子猫に与えることはやめておきましょう。
子猫のうちは、母猫の母乳を分解するためのラクターゼを体内にたくさん持っているのですが、母猫から与えられる母乳と、草食動物である牛の母乳から作られる牛乳では、含有している成分が違うのです。

子猫が下痢をすると重症化することもあるため、子猫に牛乳を与えることはやめておきましょう
離乳していない子猫を人間の手で育てる必要があるときなどは、必ず子猫用のミルクを使うようにします。

体内のラクターゼが少ないため、乳糖を消化吸収できない状態のことを「乳糖不耐症」と言います。

乳糖不耐症とは

乳糖不耐症とは、乳製品に含まれる乳糖を体の中で分解する乳糖分解酵素(ラクターゼ)の活性が低いため、乳糖を消化吸収できず、体に支障をきたす状態のことです。

猫も犬も人間も、このような状態になってしまうことがあります。
牛乳などの乳糖が含まれる食品を摂取することで胃腸が不調になり、下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。

肥満の原因に

牛乳には脂質も含まれているため、与えすぎると肥満につながります。
普段通りの食事に牛乳を追加すると、その日一日の摂取カロリーが増えてしまうので気をつけましょう。

牛乳アレルギー

また、牛乳アレルギーを持つ猫もいます。

与えてみた時に、下痢や嘔吐などの異常が見られたらアレルギーを発症している可能性が高いです。
愛猫がアレルギーを持っているかどうか心配な時は、牛乳を与える前に動物病院で検査を受けると良いでしょう。

※食物アレルギーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

心臓の負担

牛乳には、「ナトリウム」が含まれています。
ナトリウムを摂取し続けると、心臓病の猫やシニア猫の心臓に負担がかかる場合があります。
猫の体調に影響が出ることもありますので、愛猫に水分補給として牛乳を多く飲ませるのは控えましょう。

尿路結石

猫は尿路結石になりやすい動物で、牛乳が原因となる場合も多いです。
尿路結石にはマグネシウムが主成分の「ストラバイト結石」と、カルシウムが主成分の「シュウ酸カルシウム結石」の2つが主です。

そして牛乳にはマグネシウムとカルシウムが含まれていますので、過剰に与えてしまうと結石が発現しやすくなるのです。

与え方に注意すれば大丈夫

与え方に注意すれば大丈夫

猫に牛乳を与えるのは、おすすめしませんが与え方に注意すれば飲ませても大丈夫でしょう。

常温のものを与える

牛乳を与える場合は、必ず常温のものを与えるようにしてください。
冷たいままの牛乳だとお腹を冷やし、下痢を誘発してしまいます。

猫はその生態から、温度の高いものも口にしません。
冷蔵庫から出して常温にしてから飲ませてあげてください。

少量だけ

牛乳は高カロリーなため、与える場合は少量だけにしましょう。
肥満防止のために、牛乳を与えた日はご飯を少なめにするなどして調整することも大切です。

牛乳を与えるメリットとは

猫に牛乳は注意が必要ですが、与えることで良い効果が期待できる場合もあります。

水分補給

猫は水をあまり飲まない動物のため、牛乳が好きな猫ちゃんの場合は水分補給させる目的で与えてもよいでしょう。

ただし、牛乳だけを与えれば良いという訳ではありません。
水をしっかり飲んだうえで、バランスを考えて与えましょう。

栄養補給

牛乳は、特に体力や食欲が落ちた時に、与えると役立つことがあります。

牛乳にはタンパク質や脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれています。
固形物をなかなか口にしない猫に与えることで栄養を摂ってもらうことができます。
乳糖不耐症の心配がない猫ちゃんの場合は、栄養補給に最適な場合があるのです。

人間でも「お腹を壊すけど栄養を摂りたいから牛乳を飲む」という方はいらっしゃいますが、猫の場合は無理やり与えるのではなく、欲しがった時に少量与える程度でよいでしょう。

猫に優しいものを選ぼう

猫に絶対に牛乳を与えてはいけないわけではないですが、人間用ではなく「猫用のミルク」を選んであげるのがおすすめです。

猫用ミルクは猫のために作られています。猫に必要な栄養分が含まれており、猫の苦手な「乳糖」がカットされています。
そのため、下痢が起こる心配が少ないうえ、猫の体に優しいので、牛乳を与えるよりも適しています。

また「ヤギミルク」も猫に優しいミルクの1つです。
ヤギミルクは牛乳に比べて、猫の苦手な乳糖が少なくなっています。猫の体に優しいミルクなため、おすすめです。

※ヤギミルクについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。


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猫に牛乳まとめ

猫に牛乳を与える際に注意すべき点についてまとめました。

子猫の頃は牛乳を飲みたがっていても、大人になるにつれて飲みたがらなくなる猫ちゃんは多いようです。
それでも、もしも愛猫が牛乳を飲みたがったら、牛乳を与える前にこれらのことを思い出してみてくださいね。

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