犬のごはん

公開日:

最終更新日: 2021.01.13

犬はカニやエビを食べても大丈夫?

冬の味覚の王様といえばカニ(筆者の大好物ですが、滅多にありつく機会に恵まれません…)。そしてエビもまた美味しい海の幸。
まさか日常的に愛犬のご飯にカニやエビを与えているセレブなご家庭はないと信じたいですが(ありませんよね!?)、自分たちが美味しいものを食べていると、ついオスソワケしてあげたくなるのが飼い主のサガというもの。
しかし、生のカニやエビはチアミン(ビタミンB1のこと)を分解するチアミナーゼという酵素が豊富な食材で、犬が多量に食べてしまうと、チアミン欠乏症という症状を引き起こす可能性がある要注意食材という話も聞きます。

果たして犬にカニやエビを食べさせても大丈夫なのか?それとも?

加熱したカニやエビなら犬が食べても大丈夫

犬にカニやエビを与える場合、加熱したカニなら与えても問題ないとされています。

生のカニやエビの身には、犬にとって欠かせないビタミンB1を分解してしまうチアミナーゼという酵素が含まれています。
そのため、犬が生のままカニを食べるとビタミンB1が欠乏し、チアミン欠乏症を引き起こす可能性があります。
これはいわゆる脚気のことで、疲労感、筋力低下、歩行障害、視力障害などの症状がみられます。

しかし、チアミナーゼは熱に弱く、茹でたり焼いたりすると消えてしまうため、火を通せばカニやエビは犬にも食べさせることができるのです。
ただし、塩分摂取は控えたいので、自分たち用に塩茹でしたものよりは、水で茹でたり蒸したものを与えた方が良いでしょう。

カニやエビを与えるメリット

カニやエビは脂肪分が少なく、タンパク質が豊富です。

タンパク質は重要なエネルギー源であり、筋肉、被毛や皮膚、内臓、血液などを形成する重要な栄養素。骨や爪などを丈夫にする働きもあります。
ダイエット向きなヘルシー食材ではありますが、毎食をカニやエビで賄うのは現実的ではありません。
しかし、ビタミンB12、ビタミンE、リン、銅、タウリン、キチンキトサンといった栄養素も摂取することができますので、犬にとって有益な食材ではあります。

カニやエビを与えるデメリット

  • チアミン欠乏症を起こす可能性がある

繰り返しますが、生のカニやエビはチアミナーゼを含む食材です。
生食は推奨されません
多くのインターネットサイトでは「カニやエビは消化不良を起こしやすい」とコピペのように書かれていますが、火を通せばチアミナーゼは分解され、細菌も殺菌されるため、カニやエビが消化に悪いということはないと思います。

  • 甲殻類アレルギー

カニやエビのような甲殻類は甲殻類アレルギーの原因となる場合があります。

カニやエビを食べた後に下痢や嘔吐、皮膚をかゆがるといった症状が現れた場合、アレルギーの可能性があります。
また、初めてのカニでは何ともなくても、二回目に与えた際にアナフィラキシーショックという重篤なアレルギー症状を引き起こすことがありますので、カニやエビだけでなく、アレルゲンとなる食材を与える際は注意が必要です。

  • 殻や尻尾、骨に注意

固くて長い物は犬の興味をそそりますよね。
カニの足や甲羅はまさにうってつけですが、与える際は、必ず取り除き、柔らかい部分のみを与えるようにしましょう。
カニの種類により、殻の形状が非常に危険なものもあるため、そのまま食べてしまうと、消化器官を傷つけてしまう場合があるからです。

カニやエビの殻に含まれるキチンキトサンについて

カニやエビの殻に多く含まれる「キチンキトサン」には、食物繊維としての効果があります。
また、体内の毒素を吸着させ、体外へ排出する効果もあります。

このような働きをするものなら積極的に取り入れたいところですが、上述したとおり、エビやカニの殻から摂ることは至難の業です。
そのためキチンキトサンは、近年、サプリメントや健康食品に取り入れられることが多くなりました。

犬にエビカニまとめ

私の主観となってしまいますが、こうして総合的にみると、カニやエビはわざわざ犬に与えなくても良いんじゃないか?という結論です。
というのも、甲殻類から摂取できる栄養素は、他の食材で十分補えます。

カニやエビから得られる恩恵の一つにグルコサミンがありますが、グルコサミンは甲羅や殻に含まれており、実際にはそれらを取り除いて与えなければいけないので食品から摂取することは難しいです。

グルコサミンは関節を補い、歩行をサポートするための大切な成分であり、犬にとっても有益な栄養素ではありますが、リスクを考えればサプリメントで補う方が良いのではないでしょうか。
せっかくの高級食材、愛犬が食べられないのはカワイソウなどとは思わず、私たち人間で美味しく頂きましょう(私はいつ食べられるか分かりませんが)。

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