人が何かを食べていると、飼い猫が近寄ってくることは多いと思います。
特にチーズを食べているときは、猫の反応も顕著な気がします。
チーズは猫が食べても大丈夫な食品のうちのひとつです。
チーズは栄養豊富で、人間にとってよい作用をもたらしてくれる食品ですが、猫にとってもよい作用が期待できます。
しかし、人間用のチーズは塩分やカロリーが高いので、必ず猫用のチーズを選びましょう。
ペットショップやホームセンターでは、猫用のチーズが売られています。
猫の健康維持に効果的なチーズの栄養素
猫に小判ならぬ、猫にチーズは実はとても良い組み合わせです。
乳製品で発酵食品であるチーズには、良質なたんぱく質やカルシウム、ビタミンが含まれています。
更に、チーズのたんぱく質はアミノ酸をバランスよく含んでおり、このアミノ酸は肝臓の機能改善に効果があります。
アミノ酸には、体内の塩分を外に出す働きもあり、高血圧を予防する効果も期待されます。
乳製品といえば、心配なのは乳糖が含まれていることですね。
猫は、乳糖を分解するラクターゼが少ないため、乳糖不耐症の子が多いです。
そのため、与えることに抵抗のある飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。
ところがチーズについては、生乳から製品になる段階で乳糖はほぼ失われます。
チーズは、食べ過ぎにさえ注意すれば猫も摂取することが可能なのです。
乳糖不耐症についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
では、チーズに含まれる主な栄養素を見てみましょう。
タンパク質
たんぱく質は体の組織を構成するために必要な栄養素で、完全肉食動物である猫には特に必要な栄養素です。
体の筋肉や臓器、肌、髪、爪、ホルモンの分泌や酵素、免疫物質も作ります。
カルシウム
生体内に最も多く存在しているミネラルです。
主に、骨や歯の形成、細胞の分裂、筋肉の収縮、神経興奮の抑制、血液凝固作用の促進に関わります。
よく「イライラしたときは牛乳を飲むとよい」といわれるのは、高ぶった神経をリラックスさせる作用があるからです。
ビタミン
チーズには主に、ビタミンAとB2が含まれています。
ビタミンAは目や喉の粘膜を丈夫にし、ビタミンB2は、脂肪燃焼効果と疲労回復の効果があります。
猫は腎臓病になりやすい!人間のチーズは与えちゃダメ
塩分の摂りすぎは腎臓病になる確率を高めます。
腎臓は、体に不要となったものを体外に排出するフィルターのような役割をする器官ですが、塩分の高い食べ物を摂り続けていると、腎臓のこの働きに負担をかけることになります。
そのため、腎臓病になりやすい動物だと言われている猫に塩分の高いものを与えることは、腎臓病になるリスクを高めることになります。
猫はその生態から、腎臓病になりやすい動物です。
市販されている人間用のチーズは、製造の過程で塩分を多く含むので、与えることは避けましょう。
ホームセンターやペットショップなどで猫用のチーズが販売されていますし、なんならぽちたま薬局でも取り扱いがあるんです。
ぽちたま薬局での取り扱い価格は正直なところあまり安いとは言えないのですが(爆)、ペッツルートのふりふりチーズはとてもよい商品なので、ぜひご覧になってみてください。
ふりかけタイプのチーズで、チーズ好きの猫ちゃんだけでなく、食欲の落ちた猫ちゃんにご飯を食べてもらう時などにも役立ちます。
猫とチーズまとめ
猫に良質な栄養を豊富に摂らせることのできるチーズは、猫の健康維持に一役買いそうです。
ですが、チーズはカロリーの高い食品なので、あげすぎは肥満の元になります。
フードのトッピングとして使ったり、たまに与えるごほうびおやつとして少量あげるくらいがちょうどいいと思います。
チーズは、製造の過程で塩を多く使います。そのため、人間用のチーズを与えることはやめましょう。
うっかり少量口にしてしまったというくらいなら問題はないですが、多く摂らせすぎると腎臓病の原因となることがあります。
猫にとって腎臓病はメジャーな病気で、7歳以上のシニア猫の3割が腎臓病であると言われているくらいです。
人間が食べているチーズを与えるのは塩分過多となり、腎臓への負担を高め、腎臓病になるリスクを高めます。
おやつとしてあげる時は、猫用の物を選ぶようにしましょうね。
量にも注意して、愛猫とのチーズライフを楽しみましょう。
猫が大好き!な、ぽちたま薬局ライターです。
我が家の2匹を含んだ地上にいるすべての猫たちのために!猫のための情報をおとどけします!現在は猫の食事について日々勉強中(*‘ω‘)