酔い止めや嘔吐抑制に使用されるセレニア。
動物病院でも処方されるセレニア錠は猫に対して未承認ですが、獣医師さんの判断で使用されるケースもあり、安全性が認められています。
セレニアは、嘔吐への抑制効果がある錠剤なので、腎不全の猫に起こる嘔吐症状の予防としても用いられています。
優れた効果を示すため、セレニアを腎不全の愛猫に毎日使用してもよいのか、気になっている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、猫にセレニアを使った際の効果や副作用、投与量や毎日使用可能なのかという疑問についても解説していきます。
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セレニアの効果は制吐剤
セレニアは、有効成分にマロピタントを含む制吐剤です。
犬の動物用医薬品として承認されているものですが、安全性が確認されていることから、猫に使用している動物病院もあります。
嘔吐中枢や嘔吐に関与する神経の刺激を緩和させるため、病気やお薬の副作用、乗り物酔いなど幅広い症状に効果を示します。
具体的には、以下のような症状に対して使用されています。
セレニアが使われる主な症状
- 急性腎不全
- 糖尿病性ケトアシドーシス
- タマネギ中毒
- スルメイカ中毒
- 胃炎
- 胃運動障害(胃アトニー)
- 急性腸炎
- 細菌性腸炎
- 肝リピドーシス
- 慢性膵炎
- 胆のう炎
- 慢性腎臓病
- 特発性前庭疾患
- 乗り物酔い(予防)
参考
犬と猫の治療薬ガイド. 2023(外部リンク)
セレニアを猫に使ったときの副作用
セレニアを猫に使ったときは、以下のような副作用に注意してください。
セレニアの副作用
- 投与時の嘔吐
- よだれ
- 筋肉の震え
- 90%以上の水分を含む下痢
セレニアは、猫にとって苦く感じるお薬のようで、よだれを垂らして吐き出してしまう子も珍しくないようです。
投与する際はオブラートに包むなど、なるべく苦みを感じないような、工夫をしてあげてください。
また、投薬後に副作用が現れた場合は、速やかに動物病院を受診しましょう。
セレニアを猫に使うときの用量は?
セレニアを猫に使うときは1日1回、体重1kgに対してマロピタント1~2mgを投与します。
用量は猫が抱えている病気によっても異なるため、以下を参考にしてください。
猫の体重1kgに対する
マロピタントの用量の例
- 慢性腎臓病の場合:1mg
- 急性腎不全の場合:1~2mg
- 急性腸炎の場合:2mg
- 乗り物酔い予防の場合:1mg
参考
犬と猫の治療薬ガイド. 2023(外部リンク)
セレニアは毎日投与してもいい?
セレニアの連続投与について、メーカーの指示書では「最大5日」と記載されています。
指示された期間を超えた投与は、副作用が出る可能性もあるため、安全に使用するためにも獣医師さんの判断に従うことが大切です。
セレニアの投与を継続する場合、お薬を体内から排出するために休止期間を2日は設けるのが望ましいでしょう。
別の嘔吐抑制剤を用意した方が良い場合もあるので、獣医師さんに相談してください。
まとめ
セレニアは、犬用のお薬として承認されていますが、猫にも使用できる嘔吐抑制剤です。
即効性、持続性、有効性に優れており、原因に関係なく、さまざまな刺激によって引き起こす嘔吐に対して抑制効果を発揮します。
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