お腹の虫は猫に寄生すると、下痢や嘔吐、血便、貧血、食欲不振、元気がなくなる、などの症状を引き起こします。
特に感染リスクが高いのは、野良猫や家と外を自由に行き来する猫。
そのほか、子猫や老猫が寄生された場合は脱水や栄養失調などを引き起こして、重篤化するリスクもあります。
新しく猫を迎え入れる際や愛猫に消化器症状などが見られたときは、動物病院で検査を受けたうえで、お腹の虫に合った駆除薬で適切に虫下しすることが大切です。
この記事では、動物病院でかかる猫の虫下し治療の値段について解説していきます。
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目次
猫の虫下しにかかる動物病院での値段相場
まずは、猫の虫下し治療を受けるために動物病院でかかる値段の相場を紹介します。
初診料や検査費用などを含めた料金は、「4,000~10,000円」程度が一般的です。
また、虫下し治療にかかる費用は、お薬の種類や猫の体重、動物病院によっても異なります。
重症化して入院が必要なときは、さらに高額な値段を支払わなければならない場合もあります。
初診料
初診料の目安:1,000~3,000円
初診料は、最初に受ける診察に伴う費用です。
初めて動物病院を受診するときや、2回目以降であっても時間が経過している場合は、支払わなければならないケースがほとんどです。
検査費用
検査費用の目安:1,500~5,000円
検査内容
- 糞便検査
- 血液検査 など
これらの検査は、寄生虫の種類を調べるために必要です。
虫下し治療では、適切なお薬を使用するために寄生虫を特定する必要があります。
また、お薬の投与量は猫の体格によって異なるため、体重測定も行います。
虫下し薬の値段
薬代の目安
- 錠剤タイプ:1,000~3,000円
- スポットタイプ:2,000~5,000円
※1ヶ月分の値段
虫下し薬の値段は、種類によってさまざまです。
さらに、投与量も体重によって変化するため、お薬の費用は猫によっても差があります。
また、虫下し薬の値段設定は動物病院によっても違いがあるため、事前に問い合わせた方が安心です。
寄生虫予防のお薬は、まとめ買いキャンペーンを実施している動物病院もあるため、定期的に投薬することで費用を抑えられる可能性もあります。
当サイト「ぽちたま薬局」でも、動物病院で処方されるお薬を取り扱っております。
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猫の虫下しは市販薬でも駆除できる?
ペットショップや通販で購入できる市販薬にも、猫回虫や鉤虫を駆除できます。
市販薬として購入できるのは、ピペラックスシロップやドロンタール錠、プロフェンダーなどです。
しかし、お薬は種類によって駆除できる寄生虫に違いがあるため、自己判断で使用してはいけません。
正しい効果を得るためには、感染しているお腹の虫を駆除できるお薬が必要です。
猫の虫下しは市販薬でも可能ですが、投薬する前は必ず動物病院で検査をおこないましょう。
よくある質問
猫の虫下しに関するよくある質問をまとめました。
症状を悪化させないためにも、お腹の虫の治療について知識を増やしておきましょう。
猫の虫下しは何回必要?
猫の虫下しは、一般的に2~3回ほどの投与が必要です。
投与して1~3日ほど経過すると、猫が排出した便に痙攣や麻痺を起こした寄生虫が出てきます。
必要な期間治療したあとは、糞便検査をおこなって寄生虫を駆除できているか確認しましょう。
また、お腹の虫は再感染を予防することも重要です。
寄生虫から愛猫を守るためには、定期的な予防薬の投与も効果的です。
猫の回虫は自然治癒する?
猫が回虫に寄生された場合、自然治癒することはありません。
便に排出される回虫の卵は時間が経過することで感染力が強くなるため、猫の感染は放置すると危険です。
猫の回虫は必ず治療をおこない、再検査して駆除できていなかった場合は、さらに投薬を継続します。
自然治癒することはないので、お腹の虫は体内からいなくなるまで確実に駆除しましょう。
猫にサナダムシが寄生したら放置してもいい?
猫にサナダムシが寄生した場合、放置すると危険です。
少数の寄生では無症状の場合もありますが、感染を放置して寄生数が増えると食欲不振や下痢、腹痛だけでなく、痙攣などの神経症状を引き起こす恐れがあります。
また、サナダムシはノミを介して感染するため、治療する際はノミの駆除も併せておこないましょう。
こちらの記事で詳しく解説しています。
猫に寄生する白い長い虫は何?
猫に寄生する白い長い虫は、内部寄生虫です。
便に白くて長い虫が排出された場合は、猫回虫やサナダムシ、マンソン裂頭条虫などのお腹の虫に寄生されている可能性があります。
保護猫や外と家を行き来する猫は、とくに感染する可能性が高いため、寄生虫を見つけた場合はすぐに動物病院で検査を受けましょう。
まとめ
猫がお腹の虫に寄生された場合、動物病院の治療にかかる値段は4,000~10,000円程度です。
虫下し治療をするときは、初診料や検査費用などが必要で、猫の体重や使用するお薬の種類、受診する動物病院によっても値段が違います。
また、虫下し薬は一般的に2~3回投与をおこないますが、再検査で寄生虫が確認される場合は治療の継続が必要です。
さらに、症状が悪化して入院した場合の治療費は、より高額になります。
猫の虫下しの治療費を抑えるためには、感染に早く気づいてあげることが重要です。
特に、寄生されている可能性が高い保護された野良猫や、新しく迎え入れる猫は、まず動物病院で検査を受けることで早期発見につながります。
愛猫の健康を守るためにも、虫下しをしたあとは定期的に予防薬を投与するなど、寄生されない環境を整えてあげましょう。
ペットのお薬通販『ぽちたま薬局』スタッフのブログです。
このブログではペットのご飯を中心にペットの健康について考えたいと思います。