愛犬との散歩に公園や草むらといったコースを選ぶ方は多いでしょう。
しかしそういった場所にはマダニという危険も潜んでいます。
マダニに噛まれて感染症が発症すると、命を奪われる可能性も……。
どのような対策を取れば愛犬をマダニから守れるのでしょうか。
この記事では、マダニから愛犬を守るための対策を紹介します。
有効な犬のマダニ対策
愛犬を守るため重要なのは、とにかく「寄生させない」こと。
マダニに噛まれると炎症や発熱を引き起こし、さらにSFTSやライム病といった感染症につながる恐れがあります。
まずはマダニに噛まれないような予防策を知っておきましょう。
また、寄生から時間が経てば経つほど感染症発症などのリスクは高まります。
仮に寄生されてしまったときは、早期発見できるかどうかが重要な鍵。
マダニをいち早く見つけるためにはどうしたらいいかも説明します。
マダニの生態について知る
まずはマダニの活動時期や生息地を把握しましょう。
こちらを知っておくだけでも対策を取りやすいです。
とくに頻出する季節はいつなのか、どんな場所にマダニが発生しやすいのか、これらを知ることが予防の第一歩になります。
マダニの生息地はどこ?
マダニは主に草むらや河川敷、山などに生息しており、葉っぱの裏側から寄生先の動物を狙っています。
そういった緑の多い場所で散歩をするなら、愛犬に服を着せてマダニが付着するのを防ぎましょう。
ただ、服を着せるだけでは不安を拭えないかもしれません。
その場合は散歩コースからマダニが出やすそうな場所を外すことも検討してみてください。
また、飼い主さん自身も注意が必要。
発熱や発疹など感染症のリスクもあるので、長袖や長ズボンを着るなど対策をしましょう。
特に注意が必要な時期は?
マダニの活動が活発になるのは春から秋まで。
暖かくなり愛犬を連れてレジャーに出かける方も多いでしょう。
そういったときこそ服を着せる、草むらで遊ばせないようにするなどの対策を。
また、暖かい時期だけではなく秋から冬にかけて活動するマダニもいます。
マダニが繁殖しやすいのは気温13℃以上と言われています。
冬でも暖かい日や地域に住んでいる方は注意が必要です。
ノミダニ予防薬を投与する
上記で説明した対策のほか、予防薬を投与するという方法もあります。
予防薬は市販されており、おやつタイプと滴下タイプの2種類。
おやつタイプは投与後にマダニを駆除する効果があり、滴下タイプは投与することで虫除けと同様の効果がのぞめます。
おやつタイプのお薬の例として「ネクスガード」が挙げられます。
投与してから12時間以内にマダニを駆除する働きを持ち、体内から成分を吸収。
鼻先や指の間など細かい部分への効果も期待できます。
おやつ感覚でマダニ対策ができれば、愛犬も飼い主さんも嬉しいですよね。
愛犬の体を定期的にチェックする
マダニの寄生時間が長いと、そのぶん感染症のリスクが高まります。
そのためリスクを下げる対策として、早期発見ができるようになることも重要。
日頃からスキンシップやブラッシングを行い愛犬の体をチェックしてあげましょう。
マダニが付きやすいのは目や鼻、耳や胸、さらに口とお尻の周りなど毛が薄くなっている部位といわれています。
とくにお散歩から帰った直後は念入りにケアをしてあげてください。
室内のマダニ対策
マダニの危険性は外にいるときだけではありません。
散歩から帰ってきた人や犬が外からマダニを持ち込み、そのまま布団やカーペットで繁殖が進んでしまうこともあります。
室内でマダニを繁殖させないために、家に入る前のチェックが大切。
愛犬はもちろん、飼い主さん自身の体もチェックしましょう。
また、こまめに掃除をすることも効果的です。
入念に掃除機をかける、換気をする、庭に草木があるならお手入れをするなど、日頃から意識をしてみてください。
さらにマダニの予防・駆除ができる殺虫剤を用意しておくと、より安心です。
室内でできるマダニ対策などについて知りたい方はコチラの記事をどうぞ。
もし愛犬がマダニに噛まれたら?
どれだけ対策を行っていても、愛犬の体にマダニがくっついてしまうこともあるかもしれません。
もしもマダニを見つけたらどうしたらいいのでしょうか。
つい手で取ろうとしてしまうかもしれませんが、これはNG。
マダニはとても強い力で体から吸血を行います。
無理に剥がそうとしても頭だけが残る可能性が……。
さらに病原体を持っていた場合、手から感染する恐れもあるのです。
マダニを見つけても決して自分で処理はせず、必ず動物病院に行きましょう。
マダニのワクチンはある?
マダニを予防するワクチンがあるならぜひ接種したいですよね。
フィラリアなどと同じように、ノミやダニ予防のためのワクチンはあるのでしょうか。
結論から言うと、ノミやダニの予防方法にワクチンは用意されていません。
ただ、多くの動物病院で予防薬の投与が行われています。
持続期間は1か月なので月に1回、通年で予防ができると安心です。
予防薬は錠剤タイプ、スポットタイプなどが用意されているので、愛犬に合ったものを獣医さんと相談して決めましょう。
まとめ
マダニは一年を通して活動しているため、常に感染症のリスクがあります。
とくに注意したいのは、暖かい季節で草の多い場所をお散歩するとき。
出かける前は滴下タイプの予防薬を投与したり服を着せたり、マダニがつかないよう対策を行ってください。
お散歩から帰ってきたらブラッシングやシャンプーを行いましょう。
仮にマダニに噛まれてしまうことがあっても自分だけで処置はせず、早急に動物病院へ。
適切な対策と処置を知っておけば、愛犬を感染症から守ることができるでしょう。
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