ネクスガードスペクトラは、フィラリア予防をはじめ、ノミやダニ、お腹の虫までまとめて対策できる人気のお薬です。
利便性の高さから、多くの飼い主さんに選ばれています。
一方で、「ネクスガードスペクトラで死亡したケースはあるの?」「安全性は大丈夫?」といった不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ネクスガードスペクトラの死亡事例に関する情報や、安全性についてわかりやすく解説します。
正しい知識を知ることで、不安を解消し、安心してお薬を選べるようにしましょう。
目次
ネクスガードスペクトラで死亡したという報告はある?

ネクスガードスペクトラについて調べると、「死亡例がある」という情報を目にすることがあります。
実際に、ごくわずかではあるものの、投与後に死亡したとする報告が存在するのは事実です。
ただし、その多くはネクスガードスペクトラが直接の原因と断定されているものではありません。
ここでは、報告されている事例と、その因果関係について整理して解説します。
報告されている死亡事例
これまでに報告されている死亡事例では、以下のように年齢や健康状態がさまざまな犬が含まれています。
- 高齢犬(14歳など)
- 心疾患やクッシング症候群などの持病があるケース
- フィラリア陽性といった既往歴があるケース
- 健康状態や既往歴が不明なケース
このように、死亡例として挙げられているケースの多くは、もともとの健康状態や基礎疾患の有無が大きく関係している可能性が考えられます。
因果関係が不明とされる理由
報告されている死亡事例の多くは、「因果関係不明」または「関連があるとは言い切れない」とされています。
その理由として、以下の点が挙げられます。
- もともと高齢であった
- 心疾患や内分泌疾患などの持病があった
- フィラリア感染など別の要因が存在していた
- 健康状態の詳細が不明なケースが多い
このように、複数の要因が重なっているケースが多いため、ネクスガードスペクトラの投与だけが直接の原因と判断することが難しいのが実情です。
そのため、「死亡例がある=危険な薬」と単純に結論づけることはできません。
重要なのは、個々の健康状態に応じて適切に使用することです。
注意が必要なケース

ネクスガードスペクトラは適切に使用すれば安全性の高いお薬ですが、犬の状態によっては注意が必要なケースもあります。
特に、基礎疾患や感染症の有無などによっては、体への負担が大きくなる可能性があるため、事前に確認しておくことが大切です。
フィラリア陽性犬への投与
フィラリアに感染している犬にフィラリア予防薬を投与すると、体内にいるフィラリアが急激に死滅し、その影響で体調を崩すことがあります。
重症化すると、フィラリアの死骸が血管に詰まり、呼吸困難や循環不全などを引き起こす可能性もあるため注意が必要です。
そのため、ネクスガードスペクトラを使用する前には、必ずフィラリア検査を行い、感染の有無を確認することが重要です。
持病・高齢犬
心疾患や内分泌疾患などの持病がある犬や、シニア犬は体の機能が低下していることがあり、お薬の影響を受けやすい傾向があります。
実際に報告されている死亡事例の中にも、シニア犬や基礎疾患を持つケースが含まれています。
体調が優れない状態での投与は避け、投与の可否については事前に獣医師へ相談するようにしましょう。
コリー系統の犬種への使用は慎重に

ネクスガードスペクトラの有効成分には「ミルベマイシンオキシム」が含まれていますが、これは血液脳関門の機能が弱い犬に投与するときに注意が必要な成分です。
血液脳関門は、脳に薬を入り込ませないバリアのような役割があるため、この機能が正常に働いていない場合、中毒症状を起こしやすくなります。
そして、コリー系統の犬種はこの血液脳関門の働きが弱い傾向があります。
ミルベマイシンオキシムは犬の体重1kgあたり0.5mgが基準量ですが、上記の犬種に対しては、1日1.5mg/kgでも中毒性を示す可能性があります。
ただ、投与量を守ればそこまで心配することはありません。
フィラリア予防を目的とする投与量では安全に使用できるという論文も発表されています。
もしも不安な方はほかの予防薬の使用を検討しましょう。
コリー種に投与できるフィラリア予防薬について詳細を知りたい方は以下のコラムも参考にしてください。
ネクスガードスペクトラの安全性は?
ネクスガードスペクトラは、フィラリア予防・ノミ・マダニ・消化管寄生虫の駆除を同時に行えるお薬として、世界中で広く使用されています。
これまで多くの犬に使用されてきた実績があり、適切な用量と方法で使用することで、安全性の高いお薬とされています。
一方で、どの医薬品にも言えることですが、体質や健康状態によっては体に合わないケースがあるのも事実です。
特に、すでに持病がある場合や体調がすぐれない場合には注意が必要です。
そのため、「危険なお薬かどうか」ではなく、愛犬の状態に合わせて正しく使用することが大切です。
安全に使用するためのポイント
ネクスガードスペクトラをより安全に使用するためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
事前の確認や適切な投与を心がけることで、リスクを抑えながら安心して使用することができます。
投与前のフィラリア検査
ネクスガードスペクトラはフィラリア予防薬の成分を含むため、投与前にフィラリア検査を行うことが非常に重要です。
すでにフィラリアに感染している状態で投与すると、体内のフィラリアが急激に死滅し、体に負担がかかる可能性があります。
そのため、毎年の投与開始前には必ず検査を受け、感染していないことを確認してから使用しましょう。
投与量の確認(体重に合ったサイズ選び)
ネクスガードスペクトラは、犬の体重に応じて適切なサイズを選ぶ必要があります。
体重に合っていないサイズを選んでしまうと、体重より小さいサイズでは十分な効果が得られない可能性があります。
また、体重より大きいサイズを与えた場合には、副作用があらわれやすくなる可能性もあるため注意が必要です。
使用前には体重をしっかり測定し、適切なサイズを選ぶことが大切です。
ネクスガードスペクトラの効果や使い方、価格などの基本情報については、商品ページで詳しく解説しています。
購入を検討している方は、あわせてご確認ください。
異変があった場合の対応
投与後に嘔吐や元気消失、食欲不振などの異変が見られた場合は、無理に様子を見続けず、早めに動物病院を受診しましょう。
特に、ぐったりしている、ふらつきがあるなどの症状が見られる場合には、速やかな対応が重要です。
気になる症状がある場合は、投与したお薬の情報を持参し、獣医師さんに相談するようにしてください。
まとめ

ネクスガードスペクトラには、わずかではあるものの死亡例の報告が存在します。
ただし、その多くは因果関係が明確ではなく、持病や年齢、感染症など複数の要因が関係していると考えられています。
そのため、「死亡例がある=危険なお薬」と断定することはできず、適切に使用すれば安全性の高いお薬といえるでしょう。
大切なのは、フィラリア検査を行ったうえで投与することや、体重に合ったサイズを選ぶこと、体調に配慮して使用することです。
これらのポイントを守ることで、リスクを抑えながら安心して使用することができます。
それでも不安がある場合や、愛犬の体質に合わないと感じた場合は、無理に使用を続けず、獣医師さんに相談したうえで別のお薬を検討することも大切です。
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