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犬はさくらんぼを食べてもOK!!期待できる効果や注意点を紹介します

真っ赤に熟したさくらんぼはとってもいい香りがします。
そんな香りに誘われて愛犬がすり寄って来た…なんてこともありますよね。

犬にさくらんぼを食べさせるのは、基本的には「大丈夫」です。
与えすぎは禁物ですが、おやつ程度の少量なら、愛犬とコミュニケーションを取りつつあげるのもよいでしょう。

ですが、さくらんぼは、犬にとってメリットもデメリットも存在するため、あえて与える必要もないかもしれません。
犬とさくらんぼについて、一緒に勉強していきましょう。

さくらんぼのメリット

さくらんぼのメリット

犬はその食性から、さくらんぼが必ず必要という訳ではありません。
また、栄養的にも、犬の主食となりうることはありません。
そして、さくらんぼが健康食の役割を果たすわけでもありません。
ですが、さくらんぼには以下のような栄養素が含まれており、それぞれにメリットがあることを解説します。

【さくらんぼに含まれる栄養素】
・糖質
・葉酸
・カリウム
・βカロテン
・ビタミンC
・ビタミンE
・アントシアニン(アメリカンチェリー)

糖質

さくらんぼに含まれる主な糖質はブドウ糖(グルコース)で、自然界に最も多く存在する糖のひとつです。
糖質は体内に取り込まれるとすぐにエネルギーとして消費されます。
脳のはたらき、赤血球や腎臓の髄質、筋肉を正常に動かすためなど、さまざまな役割を持っています。

食物から摂取し、使い切れなかったブドウ糖はグリコーゲンとして肝臓などに蓄えられます。
そして、血液中の糖が少なくなると、肝臓のグリコーゲンから補充するのです。
すぐにエネルギー変換される点で大変優れた栄養素です。

葉酸

水溶性のビタミンで、ビタミンB群に属する栄養素です。
身体の代謝に関わりが深く、細胞の生産や再生を助け、体の発育を促す栄養素です。
水溶性なので、過剰に摂取した分は、尿と一緒に排出されます。
特に、成長期の子犬や妊娠期の犬は、摂りすぎなどを気にすることなく、多めに摂っておきたい栄養素です。

カリウム

ナトリウムとともに、体内の細胞の浸透圧を保持しているほか、酸や塩基平衡の維持神経刺激の伝達、心臓機能や筋肉機能の調節、細胞内の酵素反応を調節するなどの働きをします。

また、カリウムは腎臓でのナトリウムの再吸収を抑制し、尿中への排泄を促進するため、血圧を下げる効果があります。
体内のカリウムが不足してナトリウムばかりが過剰になると、体にむくみを生じたりします。

βカロテン

βカロテンは、摂取すると小腸でビタミンAに変換される栄養素です。
脂溶性が高く、油と一緒に摂ると、吸収性が高まります。
体内に取り込まれてビタミンAになると、目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、抵抗力を強めたりする働きがあります。

ビタミンC

水溶性の栄養素で、体内でタンパク質からコラーゲンが生成されるのを助ける働きがあります。
そのため、毛細血管や歯、軟骨などを正常に保ったり、ストレスや風邪などの病気に対する抵抗力を高める働きがあります。
また、皮膚でメラニン色素が生成されるのを抑えるので、美容に効果のある栄養素です。

近年は、抗酸化作用があることがわかり、アンチエイジング効果も期待されています。

ビタミンE

トコフェロールとも呼ばれていて、抗酸化作用があります。
アンチエイジング、動脈硬化の予防に効果があります。

アントシアニン

植物に多く含まれるポリフェノールの一種で、抗酸化作用があります。
特に、アメリカンチェリーには多く含まれており、実の赤い色はこの色素によるものです。
ブルーベリーやアサイーなどにも含まれています。
疲労の回復や、視力の改善に効果があると言われています。

さくらんぼを与える時の注意点

さくらんぼを与える時の注意点

・種は絶対与えちゃダメ!!
・花や葉っぱも与えちゃダメ!!
・与えすぎに注意

種は必ず取り除いてから!!

さくらんぼは犬に食べさせても大丈夫ではありますが、与えるのは必ず「実」の部分だけにしてください。
特に気をつけなければいけないのが「種」を与えないようにすることです。

さくらんぼの種には「アミグダリン」という、青酸カリ様の成分が含まれています。
犬がさくらんぼの種を噛み砕いて消化すると、微量の青酸が発生するとされています。
それが原因となり呼吸困難や虚脱、チック症状などが引き起こされる危険があります。

花や葉っぱも食べさせないように

花、葉も絶対に与えてはいけません

花や葉は塩漬けにされたものがよく出回っていますが、この花や葉の部分には「クマリン」という成分が含まれており、これには肝毒性や腎毒性があります。
桜のあの香りは、実はこのクマリンによるものです。
人間が食べたとしても、体に害があらわれる前に分解されますが、体の小さな犬には与えないようにするのが賢明です。

もしも種や花、葉を食べてしまった場合は病院で診察を受け、しばらく様子を見てあげましょう。

加工品や食べすぎにも注意

さくらんぼの加工品も、与えるのは控えた方が無難でしょう。
現在は缶詰やドレンチェリーなど、さまざまなさくらんぼの加工品が出回っていますが、これらのような加工品には基本的に砂糖や着色料が多量に使用されています。
犬に与えると肥満の原因になるなどで健康維持に適していません。

また、生のさくらんぼであっても、食べ過ぎには注意です。
含まれる糖分はすぐにエネルギーとなりますが、摂りすぎは当然のことながら、肥満の原因につながります。

犬にさくらんぼまとめ

犬にさくらんぼまとめ

犬にとって、さくらんぼは主食になるような栄養素が含まれているわけでもないことから、特に与えなくてはならない食材という訳でもありません。
しかし犬は、人間が食べているものに興味津々ですよね。
そんなとき、おやつの代わりに数粒を与えてみるなど、愛犬とコミュニケーションを取るツールのひとつとして、使ってみるのもいいかもしれません。

果実を与えるときに、種を取り除くことは当然ながら、葉っぱや花びらにも注意しましょう。
散歩しているときに、愛犬が桜の花や葉っぱを食べてしまった…なんてこともあるかもしれません。

クマリンは、樹木にくっついている段階では抑えられていますが、花や葉っぱが樹木から離れて時間が経つことによって生成されます。
もし、落ちている花や葉っぱを食べてしまったら、愛犬の体調の変化をよく観察した方がよいですね。

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