もし愛犬にノミを見つけたら、応急処置として「シャンプー」と「ブラッシング」が効果的です。
しかし、実はそれだけではノミは完全に駆除できません。
取り切れなかったノミの卵やサナギがかえって、再び繁殖してしまうためです。
この記事では、愛犬についたノミの取り方から、最後の1匹まで完全に駆除する方法、そして小さなノミを見つけるコツまで網羅的に紹介します。
愛犬をノミの被害からしっかりガードしましょう。
目次
犬にノミがついたときの応急処置
愛犬にノミを見つけたら、まず自宅でできる応急処置からスタートしましょう。
まずはシャンプーをする

実は、ノミは水が苦手。そのため、シャンプーするだけでも一定の効果が期待できるのです。
シャワーをかけると、ノミは嫌がって水から遠ざかろうとします。
背中から流すと首や顔に集まってしまうので、まずは首まわりから洗って顔に逃げ込ませないようにするのがコツです。
ノミを取るときのシャンプーの手順
- 耳のうしろから首まわりをしっかり濡らす
- 首まわりをシャンプーで泡立てる
- お尻まわりとお腹をしっかり濡らす
- 全体をシャンプーする
- コームを通してから二度洗いする
さらに詳しい方法は、こちらのコラムも参考にしてください。
ノミ取りくしで取り除く

シャンプーをすると、ノミは一時的に気絶しています。
動けなくなったノミは、愛犬の背中やお腹、足の付け根などに集まっているので、ノミ取りくしを使って一気に取り除きましょう。
毛の根本からしっかりとかすように、やさしくノミ取りくしを通します。
取ったノミは指でつぶさず、あらかじめ用意した食器用洗剤を入れた水に沈めて処理してください。
応急処置だけはNG!完全駆除には「ノミ駆除薬」が必要

シャンプーやブラッシングだけでは、ノミは完全に駆除できません。
しっかり駆除するには、ノミ駆除薬を使用する必要があります。
こうしたノミ駆除薬は投与から数時間でノミを死滅させることが可能です。
おやつタイプの飲み薬や、滴下タイプのスポット薬があるので、愛犬に合ったものを処方してもらいましょう。
ノミは、1匹でも残るとかゆみや皮膚炎、アレルギーの原因になりかねません。
ノミの危険性については、こちらのコラムでも詳しくご紹介しています。
病院でかかる料金
では動物病院でノミ駆除薬をもらうと費用はいくらになるのでしょうか。
動物病院によって料金は異なりますが、おおよそ次のような料金が目安になります。
犬のノミダニ薬の料金相場
- おやつタイプ:1,500~2,300円
- 滴下タイプ:1,200~2,000円
このほかに診察料や処方料が加わるため、1,000円ほど上乗せされることが多いです。
犬のノミダニ予防にかかる料金はこちらのコラムで詳しく紹介していますので、参考にしてください。
首輪タイプのノミ駆除薬は効果が弱い
「動物病院に行かなくてもホームセンターで買えるよね?」
そんなふうに思う方も多いかもしれません。
しかし、ホームセンターなどにある首輪タイプをはじめとした市販薬は、あまりおすすめできません。
こうした市販薬の多くは「動物用医薬部外品」に分類されていて、動物病院で処方される「動物用医薬品」と比べると、効果は最大でも60%ほどといわれています。
確実にノミを駆除したいときは、動物病院でお薬をもらうようにしましょう。
首輪タイプのノミダニ予防薬の危険性については、こちらのコラムをご覧ください。
再発防止!犬にノミをつかせない方法
犬につくノミは、一度駆除したとしても再びついてしまう危険があります。
ノミの被害をくり返さないためには、日頃の予防と室内の清掃が重要です。
ノミ駆除薬でしっかりガード

ノミ駆除薬は毎月定期的に投与することで、予防効果も期待できます。
万が一お散歩中にノミがついてしまっても、お薬が体にしっかり残っていれば数時間以内に駆除してくれるためです。
ノミ駆除薬は一度きりではなく、月に1回、継続して使用するようにしましょう。
「どのノミ駆除薬を選べばいいの?」と迷ってしまう飼い主さんは、こちらのコラムも参考にしてみてください。
室内を清潔に保つ
愛犬にノミがついていた場合、すでにお部屋の中で卵が産みつけられている可能性があります。
ノミが室内で繁殖すると、愛犬への再寄生のほか、人間が刺されるリスクも高まります。
掃除機や粘着クリーナーを使って、愛犬がよくいる場所を中心にこまめに掃除しましょう。
ノミ退治に効果的な掃除方法は、こちらのコラムで詳しくご紹介しています。
肉眼で見える?犬についたノミの見つけ方
ノミは床にいるうちはペットや人間にしがみつこうと、一生懸命ジャンプを繰り返しています。
宿主の体表についたあとはジャンプはせず、被毛のあいだに潜んで吸血して生涯を過ごすことになります。
ぴょんぴょん飛び跳ねているときにノミの存在に気づくことがあるかもしれませんが、基本的にノミは塩粒ほどのサイズで、とても小さく肉眼では見つけにくい存在です。
そんなノミを見つけるには、次のようなポイントをチェックしましょう。
いつもより頻繁に体をかいている

愛犬が体を異様にかゆがっていたらノミのサインかもしれません。
首まわりやお腹などを掻くしぐさが増えたり、寝ていても突然体を掻きだしたりしたら要注意です。
とくに散歩のあとにこうした変化が見られたら、ノミの存在を疑ってみましょう。
ブラッシングすると黒い粒が落ちる
ブラッシングして黒い粒が落ちたり、被毛をかき分けたときに黒い粒がついていたりする場合、ノミの糞である可能性があります。
ノミの糞は血液を含んでいるので、濡れたティッシュに置くと赤褐色に変色します。
黒い粒をみつけたら、ぜひチェックしてみてください。
ちなみにノミがよくいるのは耳のうしろや脇のしたなどで、皮膚が薄くて吸血しやすい部位などに多く集まります。

家族に虫に刺されたような跡がある
ノミはペットだけでなく、人間も刺します。
飼い主さんやご家族に虫刺されのような症状が増えたら、愛犬のノミが原因かもしれません。
とくにひざ下の部分を多く刺されている場合は、ノミによる被害の可能性が高いと考えられます。
まれに、ノミがたくさん寄生してもまったくかゆがらない犬もいるので、わんちゃんの様子だけでなく、ご家族の肌の変化にも目を向けてみてください。
ノミは「早く気づいて正しく取る」が肝心
ノミは、そのままにしておくとどんどん繁殖してしまいます。
かゆみやアレルギーなどのトラブルにつながるまえに、早めに気づいて正しく取り除くことが大切です。
まずはシャンプーや専用のくしで取り除き、その後はノミ駆除薬でしっかりとノミを根絶させましょう。
ノミ駆除薬は、動物病院でもらうことができます。
どうしても忙しい飼い主さんは、インターネット通販からも購入可能です。
参考サイト(外部リンク)

ペットのお薬通販『ぽちたま薬局』スタッフです。
10年以上の犬の飼育経験と動物介護士の知識をもとに、ペットの病気やお薬の情報を発信します。













