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犬猫がフィラリアに感染する確率はどれぐらい?

犬を飼っている飼い主さんは「フィラリアに感染する確率はどれくらい?」と気になる方が多いと思います。

犬がフィラリアに感染する確率は、屋外飼育でフィラリア予防薬を3年間投与していない場合、92%です。
また、フィラリアは犬だけでなく猫も感染します。

犬や猫の命を守るためには、フィラリア予防薬の投与は必要不可欠です。
この記事では、以下の3点について詳しく解説します。

・フィラリア予防薬の使用で感染率は0%になる
・感染率が高くなる要因は数多くある
・フィラリア感染を防ぐ方法

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フィラリア予防薬は正しく使用できれば感染率0%

フィラリア予防薬

フィラリア予防薬は正しく使用できていれば、感染確率は0%です。

フィラリア予防薬がここまで高い効果を発揮できる理由は、寄生したフィラリアの幼虫を、成長するまえに駆除できるためです。

フィラリア予防薬は、犬猫の血管内に入り込む前の幼虫(第3~4期幼虫)を駆除するものです。

蚊を媒介として犬や猫に寄生した幼虫は、血管内に移動するまでに2~3ヶ月の期間を要します。

その間に毎月予防薬を投与することで、体内のフィラリアを一掃するため、感染率をほぼ0%にできます。

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※フィラリア予防薬を投与する前の注意点

フィラリア予防薬を初めて投与する際は、動物病院で事前にフィラリア検査を受けてください。

すでにフィラリアに感染している場合、フィラリア予防薬を投与することで、ミクロフィラリア(第1期幼虫)が駆除されたことによる強いショック症状を引き起こし、最悪死亡するケースがあります。

また、フィラリアの成虫にはフィラリア予防薬を投与しても、駆除効果がありません。

フィラリア検査によって感染していないことを確認してから、フィラリア予防薬を投与するようにしましょう。

詳しくは以下の記事で解説していますので、ご確認ください。

フィラリアの感染確率を高める要因

フィラリアに感染する確率

「予防薬を投与していない」以外にも、様々な要因がフィラリアの感染率を高めます。

蚊が発生しやすい環境に住んでいる

蚊が発生しやすい環境

フィラリアを媒介するヒトスジシマカアカイエカなどの種類は、主に次のような場所に多く生息しています。

・池や水田
・掃除されていない下水溝
・雨水の溜まったバケツや水槽
・生い茂った雑草 など

水のあるところには産卵場所として、草木が生い茂る場所には隠れ家として、蚊は寄ってきます。

蚊の母数が多いと、それだけフィラリアを隠し持っている蚊の割合も多くなります。
池や水田が近くにある地域や、庭に雑草が生い茂っているご家庭は対策が必要です。

感染を防ぐ方法を知りたい方はこちら

お住まいの地域にフィラリア感染犬がいる

フィラリア感染犬

フィラリアの成虫に寄生された犬の体内には、フィラリアの幼虫であるミクロフィラリアが産出されている場合があります。

蚊が体内にミクロフィラリアが潜む感染犬を吸血すると、ミクロフィラリアは血液とともに蚊の体内へ移動します。
そこで第3期幼虫に成長し、別の犬猫に寄生する機会をうかがいます。

もし近所にフィラリア感染犬がいる場合、第3期幼虫を体内に持つ蚊に刺されて、フィラリアに感染する確率が高くなります。

フィラリア感染犬が近所にいるかについては、お住まいの地域の動物病院に確認してください。

屋外で飼っている

屋外にいる時間が長い犬猫は蚊に刺されやすく、フィラリア感染率が高まります。

犬の場合

外飼いの犬

室内飼いより外飼いの方が多かった2000年の調査では、犬のフィラリア感染率は35%でした。

犬糸状虫症の免疫学的診断法の改良に関する研究報告書によると、犬のフィラリア症の感染率は40%前後と、高い数値が記述されています。

対して室内飼いの割合が75%以上と高い2012年の調査では、フィラリアに感染する確率は3.6%(164件中6件)と比較的低い数値を示しています。

猫の場合

猫

首都圏の動物病院による2008年の調査では、およそ10%の確率で飼い猫がフィラリアに感染したという報告があります。
またその内の61%は外飼い、あるいは自由に外出する猫だったそうです。

なお、アメリカでは同じ地域でフィラリア予防薬の投与を行っていない犬の感染率に対して、猫の感染率は5~15%でした。
日本では、埼玉県での感染率が約0.8%との報告もあります。

室内飼いでも油断は禁物

犬猫どちらも、外で飼っている方がフィラリアに感染する確率は高くなります。
しかし、だからといって「うちは室内飼いだから大丈夫」と油断はできません。

先ほどの調査結果に基づくと、室内飼いの犬でも3.6%(28匹に1匹)と低確率とはいえ感染するリスクはあります。

また猫の調査では、感染した猫の61%は外出する猫でしたが、裏を返せば39%(3~4匹に1匹)は完全室内飼いです。

実際に2011年に報告された資料においては、日本の野良猫では0.5~9.5%、室内飼いの猫で3%~5.2%にフィラリアの寄生が認められたという報告もあります。

つまり外飼いでも室内飼いでも、フィラリアに感染する可能性は十分にあるのです。
次に紹介する方法で、しっかり対策しておきましょう。

参考
猫における犬糸状虫感染症の1例(外部リンク)

フィラリア感染を防ぐ方法

フィラリアに感染した犬猫は、時に命に関わる重篤な症状を引き起こします。
しかし感染初期は無症状である場合が多く、気づいた頃には末期状態だったというケースもあります。

特に猫は無症状である場合が多く、突然死を起こしたのちに、フィラリアに感染していたことが判明することもあります。

愛犬・愛猫の命を守るためには、フィラリア感染を防ぐことが重要です。
ここでは、フィラリア感染を防ぐ方法を詳しく紹介します。

フィラリア感染を防ぐには、主に以下の方法があります。

  • フィラリア予防薬を投与する
  • 汚れた側溝の掃除&水たまりの除去
  • 庭の草むしり
  • 殺虫剤、虫よけグッズを使う
  • 防蚊ウェアを着せる

フィラリア予防薬を投与する

フィラリア予防薬

フィラリア予防薬は、毎月正しく投与できていれば、ほぼ100%の確率でフィラリア感染を防げる、一番確実な方法です。

年に1回の注射で予防が完了するフィラリア注射を除けば、毎月1回の投与を行います。

投与期間は通常は3月から12月までが一般的ですが、お住いの地域によって異なります。
最近は動物秒病院が推奨している、年間を通してフィラリア予防薬を投与する通年投与も行われています。

なお、フィラリア予防薬には多くの以下のように多くの種類があります。

・食べるタイプ(おやつ・チュアブル・錠剤)
・皮膚に垂らすスポットタイプスポットタイプ
・注射タイプ(※動物病院での対応)

フィラリア予防薬をどうやって選んだらいいのか、おすすめのお薬はどれなのか知りたい方は、以下の記事をご活用ください。


汚れた側溝の掃除&水たまりの除去

側溝の掃除

フィラリア感染を防ぐには、フィラリアを媒介する蚊を寄せ付けないことが重要です。
蚊は汚れた側溝や水たまりに集まり、卵を産み付けます。

そのため、蚊が生息しやすい側溝に薬剤を撒いて掃除を行い、雨水の溜まった水槽やバケツから水を捨てることで、蚊の発生源を排除しましょう。

庭の草むしり

草むしり

汚れた側溝や水たまりと同じく、庭に生い茂った雑草も蚊を寄せ付ける要因の一つです。
蚊が生息しないよう、草むしりを定期的に行いましょう。

庭の草むしりは年3回、以下の時期に行うと効率よく雑草が減らせるのでお勧めです。

①雑草が発芽する3月頃
②雑草が成長する6月終わり頃
③一年生雑草が育つ9月頃
※一年生雑草……発芽から枯れるまでの期間が一年以内の雑草

殺虫剤、虫よけグッズを使う

殺虫剤

室内にいる時も、蚊取り線香やアースノーマットなどを使用して、蚊を寄せ付けないようにしましょう。

近年の殺虫剤はペットに有害な物質が含まれていないため、安心して使用できます。

お散歩が欠かせないワンちゃんや、外にお出かけする機会のある猫ちゃんには、以下の方法も有効です。

・蚊よけの首輪を着ける
・虫よけのボディースプレーを使用

防蚊ウェアを着せる

防蚊ウェア

防蚊ウェアは、蚊の嫌いなハーブエキスを使ったモステクトという生地で作るお洋服のことです。

防蚊ウェアの忌避効果により、蚊を寄せ付けないようにします。
冷感タイプのものもあるので、夏の暑い時にも着用できます。

「防蚊ウェア ペット」などで検索すると確認できますので、チェックしてみてください。

まとめ

フィラリアは対策を行わなければ、感染する確率が高まる恐ろしい病気です。
犬だけでなく猫も感染する病気のため、犬猫どちらも感染を防がなければなりません。

フィラリア感染を防ぐ確実な方法は、予防薬を投与することです。
日頃から蚊が生息しやすい場所をなくす、虫除けグッズを活用するのも有効な方法です。

フィラリアは感染してから対策するのではなく、日頃の対策によって感染を防げるので、愛犬・愛猫の命を守るためにも、フィラリア対策を行ってあげましょう。

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