猫がマンソン裂頭条虫に寄生されるとどうなる?症状や危険性、対策を解説

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猫がマンソン裂頭条虫に寄生されるとどうなる?症状や危険性、対策を解説

マンソン裂頭条虫(れっとうじょうちゅう)とは寄生虫の一種。主に猫の小腸に寄生します。

寄生されると「マンソン裂頭条虫症」という病気を引き起こし、軟便や食欲不良といった症状が出ることも…。

この記事では、感染原因や寄生された場合の危険性など、マンソン裂頭条虫に関する疑問を解決していきます。

治療方法や予防対策についても説明しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

猫がマンソン裂頭条虫に寄生されるとどんな症状が出る?

猫がマンソン裂頭条虫に寄生されるとどんな症状が出る?

マンソン裂頭条虫が寄生しても、実はほとんどの猫は無症状。

しかし稀に、症状として軟便や食欲があるのに体重が増加しない様子も確認されています。

怖いのは多数寄生された場合。元気消失や、慢性的な下痢が起こることもあります。

猫がマンソン裂頭条虫症にかかったら死ぬ可能性はある?

上記で説明した通り、猫がマンソン裂頭条虫症に感染してもほとんどが無症状です。

仮に軟便や元気消失、慢性的な下痢が起こったとしても、死につながる可能性はないと言われています。

しかしだからといって放置するのは危険なこと。いくら死ぬリスクはないといっても、下痢が続くと栄養不足などにつながることもあります。

愛猫に症状が見られる場合は、速やかに動物病院を受診して検査を受けましょう。

マンソン裂頭条虫を発見するには便検査が必要

マンソン裂頭条虫を発見するには便検査が必要

先述した通り、猫はマンソン裂頭条虫に寄生されてもほとんど症状が出ません。

愛猫の感染に気付くことは困難なため、猫の体内にいるマンソン裂頭条虫を見つけるためには便検査をしましょう。

もしも症状が出ていなくても感染の可能性はあるので、定期的に検査をしておくと安心ですね。

マンソン裂頭条虫症の治療方法

マンソン裂頭条虫の症状を説明してきましたが、治療するにはどのような方法が効果的なのでしょうか?

マンソン裂頭条虫には有効な駆虫薬もありますが、実は体内から完全に排除することは難しいそうです。

ここから治療方法について詳しく確認していきましょう。

駆虫薬でマンソン裂頭条虫を駆除する

マンソン裂頭条虫の駆除にはプラジクアンテルという薬剤が使われます。

ぽちたま薬局でも、有効成分にプラジクアンテルを含む「ドロンシット錠」というお薬を販売しているのでぜひ確認してみてください。

ただ、駆除薬を使うときは注意が必要です。

マンソン裂頭条虫はほかの寄生虫よりも寄生力が強いと言われており、完全な駆除が困難。しかも駆除には高用量の駆虫薬投与をすることになります。

また、ドロンシット錠には眠気、よだれ、よろめき、吐き気などの副作用が報告されています。

投与後は経過を観察して、異常がある場合は動物病院を受診しましょう。

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注射でマンソン裂頭条虫を駆除する

注射でマンソン裂頭条虫を駆除する

先述した通り、マンソン裂頭条虫は駆虫薬での駆除が難しい寄生虫。

そのため、動物病院では治療に注射を用いるケースが多いようです。

注射薬の副作用として報告されているのは、注射部位の痛み・運動失調・衰弱・嗜眠など。

注射による治療は、獣医師さんと相談しながらおこないましょう。

なぜ猫はマンソン裂頭条虫に感染するの?

なぜ猫はマンソン裂頭条虫に感染するの?

そもそも、猫がマンソン裂頭条虫に寄生されてしまう原因はなんなのでしょうか?

実は、猫への感染経路は少し複雑です。

マンソン裂頭条虫が猫に感染するまでに、以下のように中間宿主を経由します。

■第一中間宿主:ケンミジンコ
水の中で孵化したマンソン裂頭条虫の虫卵を食べる
   ↓
■第二中間宿主:カエルやヘビ
幼虫が寄生したケンミジンコを食べる
   ↓
■終宿主:猫
成長を続ける幼虫が寄生したカエルやヘビを捕食する

猫への感染源はカエルやヘビなので、口にしないよう飼い主さんが注意する必要があります。

マンソン裂頭条虫は猫から人にもうつる?

ちなみにマンソン裂頭条虫は人にも感染します。ただ、猫から人にうつることはありません。

人が感染するのは、第二中間宿主であるヘビやカエルを生で摂取したときです。

マンソン裂頭条虫を予防するには?

ここまでマンソン裂頭条虫の感染経路などについて説明してきましたが、そもそも寄生されないように猫を守る方法はあるのでしょうか。

ここからは、マンソン裂頭条虫の予防対策について紹介していきます。

猫を室内飼いにする

猫を室内飼いにする

マンソン裂頭条虫に感染する原因は、第二中間宿主であるヘビやカエルを猫が食べてしまうこと。

つまり猫が知らないうちに感染源を口にしないよう、外に出さないことが大切です。

また、すでに完全室内飼いにしているという飼い主さんも油断は禁物。

もし庭にヘビやカエルがいたら?それを猫が食べてしまったら…?

このように敷地内であっても感染リスクがあるので十分注意が必要です。

定期的に便検査をする

マンソン裂頭条虫はほとんど症状が出ないため、感染に気付きにくいです。

そのため定期的な便検査で早期発見につなげましょう。

ただ、一度の便検査では見つけられない可能性もあるので、何度か病院で検査することをおすすめします。

定期的に駆虫薬を投与する

定期的に駆虫薬を投与する

定期駆虫は大切なペットを守るのに効果的。

マンソン裂頭条虫は発見してからの治療になりますが、日頃から定期駆虫をおこなうことで防げる寄生虫もいます。

たとえば「ネクスガードキャットコンボ」など、薬によってはフィラリア予防できるものもあるので、ぜひ検討してみください。

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まとめ

マンソン裂頭条虫は、猫の小腸に寄生する寄生虫です。

感染しても無症状であることが多いですが、寄生数が多い場合には慢性的な下痢などの症状が起こることもあるので油断しないようにしましょう。

猫が寄生される原因はカエルやヘビなので、捕食しないように注意が必要です。

愛猫を完全室内飼いにしたり駆虫薬を投与したりして、感染対策をおこなってください。

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