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最終更新日: 2023.02.3

玉ねぎだけじゃない!猫に食べさせてはいけないNG食材

前回の「ぜひ食べさせたい!猫の手作りご飯におすすめの食材」では猫に食べさせたい食材を紹介しました。

今回は逆に猫に食べさせてはいけないものについて触れてみます。

代表的な猫のNG食材として玉ねぎがありますが、他にも危険な食材が沢山ありますので、与えてはいけない理由と一緒にそれらを紹介したいと思います。

猫に与えてはいけないNG食材

ネギ類(玉ねぎを含む)

ネギ類(玉ねぎを含む)

玉ねぎを含むネギ類は猫にも犬にも与えてはいけないとされています。
玉ねぎを含むネギ類全般に対して注意が必要です。

ネギ類の食材は主に

・玉ねぎ
・長ネギ
・ニラ
・ニンニク

などがあてはまります。

では、何故ネギ類を与えてはいけないのでしょうか?

ネギには「有機チオ硫酸化合物」という成分が含まれており、この成分を猫が摂取することによって、溶血性貧血を起こすためです。

有機チオ硫酸化合物は、加熱しても毒性が消えることはないため、ネギ本体だけではなく、ネギを含んだ料理全般に対しての注意も必要です。

溶血性貧血
赤血球が破壊されることによって起こる貧血の事。
症状の重さに対する摂取量と体重の関係はいまだに明確になっていない。
症状としては、貧血、黄疸、可視粘膜(眼や口腔内の外から見える粘膜)の蒼白、ヘモグロビン尿など。
摂取から発症までは1~数日かかる。慢性化すると肝機能が低下する。

玉ねぎの有機チオ硫酸化合物による中毒は、玉ねぎ入りのスープをほんの少量舐めただけで中毒に陥る子もいれば、食べても症状が全く現れない子もいたりと、個体差が激しいとされています。
さらに、猫は苦しみを外に現わさない動物であるため、中毒に陥っていてもわかりづらいことが特徴です。

なお、この中毒を解毒する薬はないため、中毒に陥った場合は対症療法となります。
重篤な貧血状態になると、輸血も必要となるため、愛猫が玉ねぎを食べてしまったら、なるべくすぐに動物病院へ連れていきましょう。

アボカド

アボカド

アボカドの果肉には「ペルシン」という成分が含まれており、ヒトに対してはまれにアレルギーを及ぼす程度でほぼ無害ですが、猫が摂取すると危険な物質であるということが近年になってわかりました。

症状としては、胃腸の刺激、嘔吐、下痢、呼吸困難、うっ血、重篤な症状になると死に至る場合もあるとのことです。
特に鳥類がアボカドを摂取すると重篤な症状になるようです。

ペルシンが動物に及ぼす影響については、まだわかっていない部分が多く、症状と摂取量、致死量などもわかっていないので、アボカドは食べさせないようにするのが賢明でしょう。

チョコレート(ココア)

チョコレート(ココア)

チョコレートに含まれる「テオブロミン」や「カフェイン」は猫にとっては有害です。
チョコレートの摂取によって、「チョコレート中毒」を引き起こします。

摂取後、およそ1~2時間で落ち着きが無くなったり、興奮状態になります。
更に時間が経過すると、尿失禁、嘔吐や下痢、呼吸困難、発熱などの症状を起こします。
重篤な症状になると、全身がけいれんを起こし、死に至る場合もあります。

猫は甘みを感じないと言われていますが、誤食を防ぐためにもチョコレートは猫の手の届かないところに保管しましょう。

チョコレートについては、この後詳しく触れていきます。

コーヒーやお茶

コーヒーやお茶

また、チョコレートと同じ理由で、コーヒーやお茶を与えることも危険です。
コーヒーやお茶に含まれる「カフェイン」によって、中毒症状を引き起こす危険性があります。

カフェインには中枢神経系を刺激し、興奮させる働きがあります。
猫がこれを摂取すると、重症化した場合に死に至る可能性があります。

肉食動物である猫は、チョコレートのテオブロミンや、コーヒーのカフェインなどのアルカロイド(天然の有機化合物の総称)を分解しにくい体の構造をしているので、これらの成分が体内に長く留まります。
そのために、中毒症状となるのです。

アルコール

アルコール

酔っぱらった猫ちゃんを見てみたいと、アルコールを与えることも危険です。
YouTubeなどに猫がお酒を飲んでいる動画を上げている方もいらっしゃいますが、猫にアルコールは絶対にNG!!!!です。

そもそも、人間と猫では体の構造が違います。
人間はアルコールを摂取すると、胃や腸で吸収し、肝臓でアルコール脱水素酵素を用いて分解します。
分解された後はアセトアルデヒドになり、更に無害化を進めるのです。

一方、猫にはこの酵素がありません。
この酵素を持ち合わせていないため、摂取したアルコールが無害化されず、有害成分であるアセトアルデヒドのままで体内を長期間に渡り循環します。
アセトアルデヒドが蓄積すると、脳幹や心肺の機能を抑制し、死に至る場合があります。

猫ちゃんがいる部屋でお酒を飲む場合などは、誤って口にすることがないように、注意を払いたいものです。

アワビ(巻貝類)

アワビ(巻貝類)

アワビの肝に含まれる成分「ピロフェオホルバイド」は、光線過敏症を引き起こすことで有名な成分です。
昔から東北地方では「猫がアワビを食べると耳が落ちる」と言い伝えがあるのですが、これは事実に基づいた伝承です。

猫がアワビの肝をたくさん食べると、太陽光に当たった時に光線過敏症を引き起こします。
それによって皮膚炎となり、特に日光の当たりやすい耳や顔面に症状が発生。
かゆみのある部位をねこ自身が掻くことによって炎症が悪化。
耳の皮膚が壊死して剥がれてしまう場合があるのです。

ここでは「アワビ」とご紹介していますが、
「ピロフェオホルバイド」はアワビ類の巻貝の肝の中に含まれているそうです。
巻貝は食べさせないようにするのが賢明でしょう。

イカ(タコ)

イカ(タコ)

イカやタコについては「食べさせてはいけない」「食べさせても大丈夫」と、どちらの情報も出回っているので「本当はどっちなんだ!!!」と困惑する飼い主さまは多くいらっしゃると思います。

ですが、ぽちたま薬局猫担当としては、「イカやタコはあげない方が賢明」ではないかと考えます。

それには、「チアミナーゼ」という成分が関わります。
生のイカやタコに含まれるチアミナーゼは、ビタミンB1を破壊します。
ビタミンB1は体のエネルギー源となるブドウ糖を分解する作用があるので、ビタミンB1が不足すると体がエネルギーを作れなくなり、フラフラの状態になります。

この症状を「脚気」と言いますが、重症化すると死に至ることもある怖い症状です。

青魚

青魚

アジやサバ、サンマやイワシ、マグロなどの「青魚」と呼ばれる魚類を与える際も注意が必要です。
ちなみに「青魚」とは、「背の青い魚」の総称です。

まず第一に陸上生物である猫の主食は魚ではありません。
そのため、手作りご飯に魚ばかりあげていると栄養が偏っていまいます。

特に青魚は不飽和脂肪酸が多く含まれており、過食することで猫の体内の脂肪が酸化して変性し、「黄色脂肪症(イエローファット)」という症状を引き起こします。

青魚に含まれる不飽和脂肪酸は、血液をサラサラにしたり、中性脂肪を減らして善玉コレステロールを増やす働きもあります。
そしてこれらの働きのため、血流の改善、動脈硬化や高血圧が予防できる栄養素として、大変有名になりました。
しかしその一方で、不飽和脂肪酸は酸化しやすく、日常的に摂り続けることによって、猫の腹部や胸部の皮下脂肪が酸化し、炎症を引き起こすことがわかりました。

キャットフードには、これらの魚類が含まれていることが多いですが、キャットフードには猫ちゃんが毎日食べても大丈夫な加工がされています。
問題となるのは、生の青魚を主食として日常的に与えた場合です。

スパイス類

スパイス類

スパイス類を猫ちゃんの食事に使用することはNGです。
人間が香辛料を食べた場合でも、胃腸が刺激されることが多いですよね。

刺激のある匂いがするので、匂いに敏感な猫はまず口にすることはないと思いますが、人間が食事に混ぜたものを猫に与えることがないように気を付けたいものです。
また、スパイスというと辛い物だけを想像しがちですが、お菓子に含まれるシナモンなどのスパイスにも注意が必要です。
お菓子となると、バターや卵が入っている場合が多く、これらの猫の好きな匂いに釣られて食べてしまう危険性が高まります。

コショウ、ペッパー、とうがらし、カレー、タバスコなどの香辛料は、胃腸炎や内臓障害の原因となるアルカロイド(天然の有機化合物の総称)が含まれています。

一方、シナモンは、人間にとっては生薬になったりと良い効果をもたらすものとしても使われますが、他に「クマリン」という成分が含まれており、この成分には肝毒性と腎障害を引き起こすことがあります。

スパイス類は、人間が食べても害のないものであったとしても、体の小さい猫ちゃんに与えることは危険です。

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