「お迎えした子犬の噛み癖ひどくて手が傷だらけ…」
「今まで噛まない子だったのに、急に甘噛みするようになってきた…」
ワンちゃんの飼い主さんにとって切実な悩みが「噛み癖」。
いまこのページを見ている人の中にも、手をボロボロにしている人がいるのでは?
実は、私もいま一緒に暮らしている柴犬くんをお迎えしたとき、とにかく噛み癖がひどくて悩まされました(泣)

先代犬のラブラドール・レトリバーと13年過ごし、現在は4歳の柴犬と暮らしています!
愛犬と添い寝をするのが至福の時間…♪
柴犬の性格や種類、歴史などについては他コラムで触れています。詳しくは、柴犬ってどんな犬種なの?をご覧ください。
犬の歯や牙って意外と鋭いもの。少し力を入れられただけでも、人の手は簡単に傷つきます。
私も毎日手に傷を作っていましたが、犬の行動学や学習能力について学び、ドッグトレーナーさんとしつけの訓練をすることで噛み癖を改善できました!
今ではとっても良い子で懐いてくれている、自慢の愛犬です♪
そこで、実際の経験をもとに、いまあなたが悩んでいる「噛み癖」や「甘噛み」を改善する方法をお教えします。
噛み癖・甘噛みの直し方のポイントは、噛むシチュエーションを把握して原因からアプローチすること!
ネットの情報で改善しなかった子も、ここで紹介する方法を実践すれば、きっと改善できるはず。
目次
噛み癖・甘噛みの直し方は、原因から考えること!
犬の噛み癖・甘噛みと一言で言っても、そこにはそれぞれ違った「噛む」理由があります。
その「噛む」理由を解決する必要がある、つまりシチュエーションごとにしつけ方や直し方は違うものになります。
原因からアプローチする方法を知っておくと、どんなシチュエーションでも、噛み癖や甘噛み以外のしつけにも応用できちゃいますよ!
ポイント① 噛まれたときの状況を記録する
まずは、犬の問題行動=解決したい行動が起こったときの状況を、すべて記録しましょう。
- いつ
- どこで
- 誰or何を
- どんなときに
- 何をしたら
犬はこれらひとつひとつを認識して、この状況のときに〇〇をする、という学習をします。
| 具体例 | ケース① 噛まなかった |
ケース② 噛んだ |
ケース③ 噛んだ |
|---|---|---|---|
| いつ | 夕方 | 夕方 | 夕方 |
| どこで | 自宅のリビングで | 自宅のリビングで | 近所の〇〇公園で |
| 誰or何を | ママを | パパを | ママを |
| どんなときに | おすわりをしている | おすわりをしている | おすわりをしている |
| 何をしたら | 背中を撫でた | 背中を撫でた | 背中を撫でた |
このようにたった1つの要素が違うだけで別のシチュエーションだと犬は認識します。
ケース①とケース②
「誰or何を」の要素以外はすべて同じなので、原因はパパにありそうということがわかります。
例えば、信頼関係が構築できていなかったり、以前背中を撫でたときに怖い思いをさせたりといった原因が考えられます。
ケース①とケース③
「どこで」が違います。
その公園では背中を撫でてほしくない理由があるとか、以前ここで手を使って遊んで楽しかった、といった原因が考えられます。
このように問題行動が発生した状況にこそ、解決するためのヒント、原因があります!
ポイント② 噛まれた原因があれば除去する
犬が噛み癖・甘噛みをするシチュエーションがわかったら、その原因を作らないことが必要です。
噛む原因を作らないとは?
✕噛むことをやめさせる
〇噛むことができる状況を作らない
〇愛犬が噛むことより夢中になるものを用意する
部屋の中で自由にさせていると家具や物・人を噛むのであれば、まずは行動範囲を制限して、噛み癖や甘噛みを改善することが必要ですよね。
自由にさせていると、犬は「何をしてもいいんだ!」と学習してしまいます。
また、愛犬とおもちゃで遊ぶとき、おもちゃを持っていないほうの手を無防備にしていませんか?
手を背中に回して、犬の視線から隠すだけでも違いますよ!
ポイント③ しつけは「好きなものランキング」で!
犬は利口な動物なので、学習をします。
ポイント①でシチュエーションを記録したと思いますが、〇〇のときは〇〇をする、と学習・記録します。
そして、学習に必要なのが、ご褒美!
「噛む」よりも「望ましい行動」をするメリットを提示してあげるんです。
しつけ、つまり犬に行動を学習させるためには、問題行動をするよりも楽しい・嬉しいと思わせるメリットが必要なんです!

普段与えているフードがあれば、それを1つずつ与えるのがもっとも効率的にしつけできます。
ただ、問題行動の改善には、もう少し強力なご褒美が必要なことも。
そこで、しつけのために愛犬に与えられる「好きなものランキング」を作りましょう!おやつでも、おもちゃでも、愛犬が喜ぶもの、興味を引くものなら何でもいいです。
例えば、我が家の柴犬くんの好きなものランキングはこんなかんじ!これをしつけに使います。

家の中の比較的落ち着いた状況なら5位のミートボールくらいでいいかな?
散歩中は興味を引くものがたくさんあるから、しっかりご主人様を見てくれるように、上位のチーズでしつけをしよう!
こんなふうにしつけをする状況に合わせて、ご褒美のランクを変えるわけです!
ポイント④ しつけは繰り返すことがもっとも大事!
このように、犬は学習をすることで問題行動を改善していくので、当然覚えるまで繰り返すことが必要です。
いくらドッグトレーナーのレッスンを受けても、トレーナーさんの元を離れたとき、飼い主さんがその訓練を継続しないと問題行動は改善しません。

最初はご褒美を見せながらでかまいません。繰り返して学習させることで、ご褒美を用意しなくて望ましい行動をしてくれるようになります。
しつけの基本がわかったので、あとは実践あるのみ!具体的なケースに合わせてしつけ方・直し方を見ていきましょう。
撫でようとしたときの「噛み癖」のしつけ・直し方
まずは「可愛い愛犬を撫でようとしたら噛まれちゃった」というケース。
わかります…カワイイの魔力!愛おしくて、ついわしゃわしゃってやりたくなりますよね…!
でも、犬にとって人の手は自分の顔よりも大きい、あるいは同じくらいの大きさのもの。意外と人の手って怖いもので、恐怖心から噛むことが多いです。
あるいは、何かをしているときに撫でられることで、「邪魔をされた」と感じて噛むこともあります。
どちらのケースでも、ご褒美を用意して与えながら撫でることで、撫でられると良いことがあると学習します。

最初はご褒美を見せながら撫でるを繰り返し、慣れてきたら先に撫でてからご褒美を出す、最終的にはご褒美なしでも噛まれずに撫でさせてくれるという流れで、繰り返し訓練します。
遊んでいるときの「噛み癖」のしつけ・直し方
遊んでいるとき、と言ってもさまざまなケースがあると思いますが、ここでの大前提はまず「手で遊ばない」こと。
手で遊ばせないこと
犬は動くものに反射的に反応する本能があります。とくに柴犬をはじめとする、狩猟犬をルーツとする犬種はその傾向が強いです。
そんな犬にとって、ひらひらと動く手は恰好の獲物!手を遊び道具にしてしまうと、手をおもちゃだと学習し、より噛むようになります。
まずは、絶対に自分の手で遊ばせない、必ずおもちゃなどを使って遊んであげるようにしましょう。
序列の高いご褒美で遊んであげる
遊んでいる最中というのは興奮しやすい状況なので、しつけをするのも難易度が上がります。
手を背中に隠しながら、「好きなものランキング」でできるだけ序列の高いおもちゃを使って遊んであげましょう。
手で遊ぶ=噛むよりも、もっと楽しいことがあると学習すれば、自然と噛み癖はなくなっていきますよ!
リードや抱っこするときの「噛み癖」のしつけ・直し方
リードをつけようとしたときや抱っこをしようとしたときに噛み付くケースです。
犬にとって自由を制限されるのは嫌なことなので、それを拒絶・防止するために噛むという行動に出ています。
この場合も、「好きなものランキング」の序列が高めのお褒美を用意して、ご褒美を与えながらリードをつける・抱っこをしましょう。
これを繰り返して訓練することで、我慢すると良いことがあると学習してくれます!次第にご褒美なしでも、噛まなくなります。
おもちゃなど、物を取ろうとしたときの「噛み癖」のしつけ・直し方
犬にとって大好きなおもちゃや物ってありますよね。
我が家の柴犬くんも、いつも寝ているベッドを選択のために交換しようとすると、なかなか離してくれなかったりします…。
そんな執着する物を取ろうとしたときに、取られまいとして噛み付くケースです。
実はこのケースはけっこう難しくて、それは犬が執着するほど大好きなものだからです。
大好きなものを手放すほどのメリットを提示しないといけないので、ここでは「好きなものランキング」の最上位、つまりとっておきのご褒美を使って学習させていきます。
かなり根気強く繰り返さないと、なかなかご褒美なしでは応じてくれないと思いますが、犬はとっても利口な動物なので、継続することで次第に噛み癖は改善していきます。
飼い主が相手をしていないときの「噛み癖」のしつけ・直し方
これは室内で自由にさせていて、構ってくれない飼い主を噛むケースです。
ここではやってはいけない対応が2つあります。
- ①噛まれたときに構ってしまう
→噛めばご主人さまが構ってくれると学習 - ②噛まれたときに無視をする
→構ってほしくてもっと強く噛む
こうすると、じゃーどうしたらいいの?と思うかもしれませんが、まずは自分が構ってあげられないときはケージやサークル内に入れて自由にさせないことです。
そのうえで、自由にさせて良い子にできたら、自由にさせる時間を少しずつ長くしていきます。
では、「自由にさせて良い子にできたら」を学習させるにはどうすればいいか。ここではまず飼い主さんそれぞれにとって「望ましい行動」を考える必要があります。

あとはご褒美を使って、その行動を誘導してあげるだけ。ご褒美を使った訓練で学習させていくことで、次第に自由にさせても自然とその行動をするようになります。
やってはいけない!NGな「噛み癖」のしつけ方
この記事ではご褒美を活用した犬のしつけ方法を紹介していますが、「叱る」や「怒る」といった方法も聞いたことがあると思います。
実はこれこそNGなしつけ方。
現在ではアメリカ獣医行動学会(AVSAB)や多くの専門組織が、「体罰不要・報酬重視」の方針を推奨しています。
では、なぜNGなのか?2つのNGなしつけ方をケース別に解説します。
噛んだときに「叱る」「怒る」
しつけで「怒る」「叱る」「体罰を与える」ことも、もちろん方法としてあります。
しかし、基本的に犬は人間の言葉を理解することはできません。言葉を聞き分けられるのも、せいぜい最初の2語くらいだと言われています。
飼い主が褒めても叱っても、それは犬にとっては「ご主人様が反応してくれた!やったー!」という認識にしかならないのです。
また、罰を与える方法は、「何をしないか」は教えられても「何をすればいいか」までは教えられません。
これは行動や学習の抑制に繋がり、より攻撃性が増すこともあります。

そのため、しつけにおいて「叱る」や「怒る」は望ましい方法ではないと言われています。
噛まれたときに「痛い!」と反応してしまう
これもついやってしまうことですが、犬は「〇〇のときは〇〇をする」と学習します。
飼い主が「痛い!」と反応してしまうと、犬は「噛んだらご主人様が反応してくれた!」と思ってしまうので、より噛み癖が強化されてしまいます。

そのため、犬がやめてほしい行動をしたときは、まず「反応をしないこと」が大事です。
そのうえで、このケースで解説したように「やめてほしい行動をしない状況を作る」ことと「望ましい行動を学習させる」ことを同時に行うようにしましょう。
子犬の噛み癖・甘噛みはいつまで続く?自然に直る?
子犬の場合、噛み癖や甘噛みが問題行動により生じるものではない可能性もあります。
それは、子犬は歯の生え変わりで痒みを感じるため、その痒みをまぎらわせるために噛むという行為をします。
問題行動であればしつけで解決できますが、このような歯の生え変わりによる痒みはおさまるのを待つしかありません。
歯の生え変わりを原因とする場合、何か物をガジガジと噛み続ける甘噛みがほとんどです。
このような甘噛みは生後半年くらいまで見られるので、その間は噛むおもちゃを与えるとそれで痒みやストレスを発散してくれます。

気を付けてほしいのは、犬の歯も欠けることがあるということ。あまりに固い材質のおもちゃを与えると、知らないうちに歯が欠けてしまうので注意しましょう。
成犬でも噛み癖は直せる?
成犬でも噛み癖は改善できますが、子犬よりも難易度が高い場合が多いです。
成犬の場合「〇〇のときは噛む」という学習がすでに積み重ねられてしまっているため、それを上書きしていくにはどうしても時間がかかってしまうからです。
それでも、犬は学習する生き物なので、根気強くしつけ続ければ必ず解決することができます。
時間はかかるけど、噛み癖は直せると思って取り組むとよいでしょう。
ワンちゃんにとっても、飼い主にとっても、幸せな生活を送るためにしつけは大切
お迎えしたワンちゃんは、これから長い間、家族として一緒に暮らす大切なパートナーになります。
最初は思い描いていた犬との暮らしとのギャップを感じるかもしれません。
それを改善していけるかは飼い主次第です。
犬にとっても、飼い主にとっても、お互いが幸せに暮らしていくためのしつけだと思って、根気強く取り組むようにしましょう!
ぽちたま薬局では、トイレに関するしつけの情報もお届けしています♪
参考サイト(外部リンク)

先代犬のラブラドール・レトリバーと13年過ごし、現在は4歳の柴犬と暮らしています!愛犬と添い寝をするのが至福の時間…♪
アクアリウム歴も15年。熱帯魚を中心に、カニなど水生生物も知識も豊富。











