ネクスガードスペクトラ-体重ギリギリ時の使用

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ネクスガードスペクトラ-体重ギリギリ時の使用について

ネクストラガードスぺクトラを愛犬に投薬したいけれど、お薬の適応体重に対してギリギリのため、投与して大丈夫なのかどうかわからなくて困った経験はありませんか。

ここでは愛犬の体重が上限をギリギリオーバーした場合や、下限ギリギリの場合についてなどの投薬方法を紹介します。

>>ネクスガードスペクトラの詳細はこちら

ネクスガードスペクトラの適応体重

ネクストラガードスぺクトラは、与えても良い有効成分量が体重によって違うため、犬の体重にあったサイズの薬を使う必要があります。

適応体重別一覧表
サイズ 体重
ネクスガードスぺクトラ11.3
(超小型犬用)
2~3.5kg未満
ネクスガードスぺクトラ22.5
(小型犬用)
3.5~7.5kg未満
ネクスガードスぺクトラ45
(中型犬用)
7.5~15kg未満
ネクスガードスぺクトラ90
(大型犬用)
15~30kg未満
ネクスガードスぺクトラ180
(超大型犬用)
30~60kg未満

愛犬がちょうど3.5kgだった場合、ネクスガードスぺクトラ11.3を与えるべきか、ネクスガードスぺクトラ22.5にするべきか迷うところです。

次の項目では、適応体重に対してギリギリの場合、どのように与えたらよいかを詳しく説明します。

体重ギリギリ時のネクスガードスペクトラについて

愛犬の体重がギリギリの場合の使用方法やリスク、注意点について調査しました。

・体重がギリギリオーバーした場合
・体重が下限ギリギリの場合
・適応体重ギリギリの場合のリスクと注意点

順を追ってひとつずつ、例を出しながら解説していきます。

体重がギリギリオーバーした場合

【ボブ君の場合】
Aさんが飼っているボブ君は、先月フィラリア予防薬を処方してもらうために動物病院へ行きました。
そこで体重をはかってもらったら6.2kgだったため、獣医師によりネクスガードスぺクトラ22.5(小型犬用)が処方されました。
しかし、今月自宅で投薬前に体重をはかってみると、7.6kgになっています。
処方してもらった小型犬用は適応体重の上限が7.5kgのため、オーバーしてしまった今のボブ君には投薬できません。

【対処法】
犬の体重に合わせて適切なサイズのお薬を投薬する必要があるため、事前に処方してもらった小型犬用だと、7.6kgのワンちゃんには有効成分量が足りません。
中型犬用なら7.5~15kgまでが適応体重となるため、再度処方してもらう必要があります。

適切なサイズの投薬をおこなえるように、愛犬の体重が投薬したいお薬の適応体重ギリギリや成長期の場合は、毎月の投薬の前に必ず体重をはかりましょう。

体重が下限ギリギリの場合

【マロンちゃんの場合】
Bさんが飼っているマロンちゃんは、先月動物病院で体重を計測したところ、3.4kgだったためネクスガードスぺクトラ11.3(超小型犬用)を処方してもらいました。
今月また処方してもらう際に体重をはかったところ、成長期のためか3.6kgと増えていました。
そのためネクスガードスぺクトラ22.5(小型犬用)を処方されたのですが、自宅にもどって調べてみたら、適応体重が3.5~7.5kg未満となっています。
マロンちゃんの体重が下限ギリギリのため、過剰摂取になるのではないかと心配になってまだ投薬していません。

【対処法】
適応体重自体が3.5~7.5kgのように4kgのふり幅があると、下限ギリギリの体重の場合は過剰摂取になるのではないかと心配になる飼い主さんもいるかと思います。
しかし適応体重内におさまっているようなら、体重が下限ギリギリの場合でも過剰摂取になることはないため、処方されたとおりの用量を投薬して問題ありません。

ここで注意したいのは、コリー系の犬種の場合です。
コリー系は、脳内へ薬物や異物の侵入を防ぐバリア機能の弱い子がいるため、副作用が強く出てしまう場合があります。

またてんかん発作の病歴のある犬や、シニア犬などは健康な犬に比べて有効成分に過剰に反応する可能性があるため、注意が必要です。

健康な犬でも、投薬当日に体調を崩している場合は副作用が強く出る可能性があるため、獣医師に相談しましょう。

適応体重ギリギリの場合のリスクと注意点

各サイズの適応体重に対してギリギリの場合、以下のリスクが考えられます。

・適応体重よりも小さいサイズを使用した場合
体重に対して有効成分量が足りないため、お薬の効果が得られない可能性があります。

・適応体重よりも大きいサイズを使用した場合
体重に対して有効成分量がオーバーするため、過剰摂取となり、副作用が強く出る可能性があります。

現在の体重に合わせたサイズを投薬するのはもちろんですが、前もって処方してもらった場合、適応体重ギリギリだと体重が増えた、または減ったためにサイズが合わなくなる場合があります。

その場合は自己判断せず、動物病院に確認してから投薬するようにしましょう。

ネクスガードスペクトラに限らず、フィラリア予防薬を多く飲ませてしまった場合の対処法と注意点については、こちらの記事で詳しく説明しています。

ネクスガードスペクトラの副作用と死亡例

ネクスガードスペクトラの副作用と死亡例

ここではネクスガードの副作用と死亡例を紹介します。

■主な副作用
・嘔吐
・皮膚のかゆみ
・元気消失
・食欲不振
・下痢

フィラリアに感染した犬に投薬した場合、上記の症状以外に呼吸の乱れや大静脈症候群の症状があらわれる可能性があります。

ネクスガードスペクトラの副作用については、こちらの記事で詳しく解説しています。

■死亡事例
死亡すること自体ごくまれで、因果関係自体不明なものも多いとされています。
すでにフィラリア症に感染している犬に投薬すると、体内でフィラリアが死滅することでショック症状をおこし、最悪死に至る場合があります。

投薬する際は、感染していないかどうか必ず事前に検査をおこないましょう。

各サイズ別副作用報告件数と死亡件数
期間:2016年5月~2023年8月
副作用報告件数全体 死亡件数
ネクスガードスぺクトラ11.3 23件 4件
ネクスガードスぺクトラ22.5 15件 5件
ネクスガードスぺクトラ45 13件 2件
ネクスガードスぺクトラ90 5件 1件
ネクスガードスぺクトラ180 2件 0件

参考
ネクスガードスぺクトラ11.3│動物用医薬品データベース(外部リンク)
ネクスガードスぺクトラ22.5│動物用医薬品データベース(外部リンク)
ネクスガードスぺクトラ45│動物用医薬品データベース(外部リンク)
ネクスガードスぺクトラ90│動物用医薬品データベース(外部リンク)
ネクスガードスぺクトラ180│動物用医薬品データベース(外部リンク)

体重60kg以上の犬への投与量

体重60kg以上の犬への投与量

ネクスガードスペクトラで一番大きいサイズは180で、最大体重60kgまでです。
しかし中には60kgを超える大型のワンちゃんもいるため、その場合は以下を参考にしてください。

■60kg以上の犬へ投薬する方法
1kgあたり有効成分アフォキソラネル2.5mg、ミルベマイシンオキシム0.5mgを基準量として、各錠剤を組み合わせて投薬します。

■体重65kgの場合
60kgまでOKのネクスガードスぺクトラ180(超大型犬用)と、オーバーしている5kgに対して以下の計算より出したサイズを組み合わせます。

体重1kgあたり
アフォキソラネル2.5mg
ミルベマイシンオキシム0.5mg

オーバーしている5kgに当てはめると
アフォキソラネル2.5mg×5=12.5mg
ミルベマイシンオキシム0.5mg×5=2.5mg

アフォキソラネル12.5mgとミルベマイシンオキシム2.5mgは、ネクスガードスぺクトラ22.5が該当するため、以下の組み合わせが適しています。

■体重65kgのワンちゃんに適した組み合わせ
ネクスガードスぺクトラ180:1錠
ネクスガードスぺクトラ22.5:1錠

>>ネクスガードスペクトラの詳細はこちら

まとめ

・ネクストラガードスぺクトラは、与えても良い有効成分量が体重によって違うため、犬の体重にあったサイズの薬を使う必要がある

・適応体重よりも小さいサイズを使用した場合、体重に対して有効成分量が足りないため、お薬の効果が得られない可能性がある

・適応体重よりも大きいサイズを使用した場合、体重に対して有効成分量がオーバーするため、過剰摂取となり、副作用が強く出る可能性がある

・愛犬の体重が投薬したいお薬の適応体重ギリギリや成長期の場合は、毎月の投薬の前に必ず体重をはること

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