少し前にネット上ではきゅうりを見てびっくりする猫の動画が流行りましたが(古い?)、果たして猫にきゅうりをあげても大丈夫なんでしょうか?
ぽちたまライターが猫ときゅうりについて頑張って調べてみました。
目次
猫にきゅうりは与えてもOK!含まれている成分は?
猫にきゅうりは結論から言うと、与えても「大丈夫」です。
きゅうりはASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)の「猫に安全な植物リスト」にも掲載されており、猫に有害な成分も含まれていません。
きゅうりは「世界一栄養素の低い野菜」と言われていますが、栄養素が全然ないわけではありません。
含有量は決して多いとは言えませんが、様々な栄養素を含んでいるのです。
カリウム
塩分を排出する働きにより、血圧を維持します。
利尿作用で体内の水分量の調整を行うため、代謝が良くなります。
βカロテン
被毛の健康サポートや、視力維持に役立つ栄養素として知られています。
また呼吸器系統を正常にする作用も持ち合わせています。
ビタミンK
血液と骨を健康な状態に維持するために、欠かせない栄養素です。
ビタミンKが欠如すると血が止まりにくくなったり、骨が弱くなったりするため、重要な役割を担っていると言えます。
きゅうりは世界中で栽培されていてお手軽に手にとることができるので、ポピュラーな野菜として人気です。
猫にきゅうりを与えるメリットは?
猫にきゅうりを与えると、ちょっぴりメリットもあります。
水分補給に最適
きゅうりは水分を豊富に含んだ野菜です。
基本的に野菜や果物は水分量が多いですが、きゅうりは特に多く全体の約95%が水分でできています。
猫はもともとあまり水分を取らない習性のある動物ですので、慢性的に水分不足に陥る猫も少なくありません。
きゅうりを噛むだけで水分を摂取できるので、おやつとして与えることで水分補給になります。
低カロリーで肥満になりにくい
またきゅうりの特徴として「低カロリー」な点もポイントが高いです。
市販の猫用おやつだと、どうしてもカロリーが気になってしまうところなので、低カロリーのきゅうりは肥満気味の猫のおやつとしても安心して与えることができます。
きゅうりをあげる時の注意点について
きゅうりは有害な成分もなく、食べることによるメリットもある食品ですが、以下のような注意点が挙げられます。
アレルギー
きゅうりはスイカやメロンと同じ、ウリ科の食材です。
ウリ科のアレルギーを持っていると下痢や嘔吐、皮膚のかゆみ、元気消失、目の充血などの症状が現れる場合があります。
初めて与える場合は、必ず少量を食べさせてから様子を観察し、問題が起こらないか確認するようにしてください。
皮をむいてスライス
きゅうりを与える際は、皮をむいてからにしましょう。
きゅうりの皮は表面がゴツゴツしていて、雑菌が溜まりやすい構造になっています。
そのため、皮つきよりも皮をむいて与えたほうが安心です。
また消化器官の負担を軽くするために、薄くスライスしてあげるとさらに良いです。
腎臓病の猫には与えない
きゅうりにはカリウムが含まれています。
カリウムは腎臓機能が低下してしまっている猫が過剰に摂取すると、腎臓内でのカリウム排出が追いつかず、体に負担をかけることになります。
腎臓が悪い猫には、きゅうりを食べさせないようにするのが賢明です。
与え過ぎはダメ
きゅうりはおやつとして与えるのはおすすめですが、与えすぎてはいけません。
水分が90%以上あり、体を冷やす作用があるので、過剰に食べると下痢や嘔吐を起こす可能性があります。
目安として、体重4kgの猫の場合は15g程度が適量とされています。
人間用の味付けがされたものは禁物
塩やドレッシングをかけて味付けしたきゅうりは、猫に与えないようにしてください。
浅漬けなんてもってのほかです。
塩分の摂りすぎや、猫が口にしてはいけない成分を口にしてしまう可能性が考えられるからです。
きゅうりを与える際は必ず「何も加工されていない生のきゅうり」を与えるようにしましょう。
猫にきゅうりまとめ
猫ときゅうりについて書きました。
猫にきゅうりをあげることで健康の増進に大きく役立つとか何かが変わるわけでもなさそうですが、きゅうりを好む猫ちゃんには水分補給を兼ねた嗜好品として与えるのがいいかもしれません。
今後、きゅうりは猫ちゃんに対するイタズラのためではなく、健康のサポート役として活用させようと思います。
犬も猫も好き!ぽちたま薬局ライターです。ぽちたま薬局公式Twitter担当者でもあります!ぜひTwitterのフォローもよろしくお願いします♡→@pochi10tama