メベンダゾール・フェンベンダゾール・イベルメクチンはどんな薬?それぞれの違いと研究されている抗がん作用を解説

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メベンダゾール・フェンベンダゾール・イベルメクチンはどんな薬?それぞれの違いと研究されている抗がん作用を解説

メベンダゾール、フェンベンダゾール、イベルメクチンは、いずれも本来は寄生虫を駆除するために使用される駆虫薬です。

いずれもがんに対する研究が行われており、海外の論文やSNS、動画などをきっかけに、抗がん作用について注目されるようになりました。

しかしながら、現時点では正式な抗がん薬として承認されているわけではありません。

この記事では、メベンダゾールとフェンベンダゾール、イベルメクチンそれぞれの違いや研究されている理由、注意点について解説します。

メベンダゾール・フェンベンダゾール・イベルメクチンはどんな薬?

メベンダゾール・フェンベンダゾール・イベルメクチンはどんな薬?

3つの薬は、いずれも寄生虫を駆除するために作られた駆虫薬です。
メベンダゾールとイベルメクチンは人間用の駆虫薬、フェンベンダゾールは動物用の駆虫薬です。

海外論文やSNSをきっかけに、抗がん作用の可能性について研究が行われているなど話題になることが増えました。

そのため、SNSや動画などの影響で「抗がん薬」と思われることもありますが、現時点では正式な抗がん薬として承認されていません。

なぜメベンダゾール・フェンベンダゾール・イベルメクチンが注目されているのか

メベンダゾール、フェンベンダゾール、イベルメクチンは、SNSや動画サイトなどでも話題になる機会が増え、注目を集めるようになりました。

注目されている主な理由には、以下の点が挙げられます。

注目されている理由
  • 海外で研究・議論されている
  • 抗がん作用について研究されている
  • SNSや海外情報で広まっている

海外で研究・議論されている

3つの薬はいずれも「ドラッグリポジショニング」の候補として注目されています。
ドラッグリポジショニングとは、すでに使用されているお薬などを別の病気へ応用できないか調べ、開発する手段のことです。

メベンダゾール、フェンベンダゾール、イベルメクチンは、それぞれ既存薬として成分や安全性のデータが蓄積されているため、がん治療に有効であるかどうかの研究が進められています。

抗がん作用について研究されている

3つの薬は一部の研究でがん細胞への影響が示唆されたことから、抗がん作用の研究も行われているお薬です。

具体的にはがん細胞の増殖を抑える可能性や、アポトーシスと呼ばれる細胞死の誘導に関与する可能性などが報告されています。
さらに、正常細胞よりがん細胞を優先的に標的とする特性も示唆されました。

これらの特性により、副作用の低減や、既存の抗がん剤に耐性を持った細胞への効果が期待され、さらなる研究が進められている段階です。

SNSや海外情報が広まっている

メベンダゾールやフェンベンダゾール、イベルメクチンが話題となった背景には、SNSや動画サイト、海外掲示板などで情報が拡散されたことがあります。

とくに海外では安価な既存薬として注目され、個人の体験談などが広く共有されました。
こうした海外のインタビュー動画や投稿を日本でも目にする機会が増え、大きな反響を呼んでいます。

そのため、「本当にがんに効くのでは?」という期待が高まっています。

メベンダゾールについて

メベンダゾールについて

メベンダゾールは鞭虫(べんちゅう)や蟯虫(ぎょうちゅう)、回虫など、腸内に寄生するさまざまな寄生虫を駆除する、人間用の駆虫薬です。
このお薬には、寄生虫の栄養吸収を妨げることで死滅させる効果があります。

寄生虫による感染リスクの高い地域に渡航する際には、感染予防を目的として使用されることもあるお薬です。

メベンダゾールの用量や副作用、注意事項などの詳細については、商品ページよりご確認ください。

>>メベンダゾールの詳細はこちら

メベンダゾールの研究されている抗がん作用については、以下の記事で詳しく紹介しています。

参考(外部リンク)
医療用医薬品 : メベンダゾール
処方箋医薬品※ メベンダゾール錠100

フェンベンダゾールについて

フェンベンダゾールについて

フェンベンダゾールは、犬や猫などに使うことを目的として開発された動物用の駆虫薬です。
寄生虫のたんぱく質合成やエネルギー代謝を妨げることで麻痺させて駆除します。

フェンベンダゾールが対応しているのは、回虫や鉤虫、鞭虫、条虫、ジアルジア、呼吸器に影響を及ぼす肺吸虫といった種類の寄生虫です。

高い安全性が確認されており、妊娠中や授乳中の動物への使用も認められています。
フェンベンダゾールの詳細については、商品ページよりご確認ください。

>>フェンベンダゾールの詳細はこちら

参考
薬剤ライブラリースクリーニングにより、ベンズイミダゾール誘導体がKRAS変異肺癌に対する選択的細胞毒性剤であることが明らかになった – PubMed
(外部リンク)

イベルメクチンについて

イベルメクチンについて

イベルメクチンは、人間用に開発された駆虫薬のひとつです。
寄生虫の神経や筋肉に作用し、動きを麻痺させることで駆除する働きがあります。

主に、熱帯や亜熱帯地方で多く見られる糞線虫(ふんせんちゅう)による「腸管糞線虫症」や、ヒゼンダニによる「疥癬」(かいせん)などの治療に用いられています。

当サイトで取り扱っているイベルメクチンは、インドにある大手ジェネリックメーカー「サンファーマ社」の製品です。

イベルメクチンの詳細については、商品ページよりご確認ください。

>>イベルメクチンの詳細はこちら

参考
医療用医薬品 : ストロメクトール(外部リンク)

フェンベンダゾール・メベンダゾール・イベルメクチンの違い

フェンベンダゾールとメベンダゾール、イベルメクチンはいずれも駆虫薬ですが、対象となる寄生虫や有効成分、作用の仕組みが異なります。

商品名 メベンダゾール フェンベンダゾール イベルメクチン
投与対象 人間 動物 人間
本来の効果 回虫、鞭虫、鉤虫、蟯虫、包虫、線虫、旋毛虫の駆除 回虫、鉤虫、鞭虫、条虫、ジアルジアなどの駆除 疥癬、腸管糞線虫症の治療
研究で注目されている作用 微小管への作用 微小管の不安定化による細胞死誘導
オートファジー、フェロプトーシスの促進など
分子標的薬に近い細胞への作用
承認状況 ・駆虫薬:承認
・抗がん薬:未承認
・駆虫薬:承認
・抗がん薬:未承認
・駆虫薬:承認
・抗がん薬:未承認

フェンベンダゾールとメベンダゾールの違い

フェンベンダゾールとメベンダゾールの大きな違いは、「人間用」か「動物用」かという点です。
フェンベンダゾールは犬や猫などの動物に用いるお薬、メベンダゾールは人間に用いるお薬として作られました。

ただ、これらが分類されるのは、どちらも同じ「ベンズイミダール系」で、似た仕組みで寄生虫に作用する仲間のお薬です。
どちらのお薬も、寄生虫の「微小管」と呼ばれる細胞の骨組み作りを妨げる働きを持っています。

イベルメクチンとの違い

イベルメクチンは、人間の寄生虫症の治療に使用される人間用の駆虫薬です。
メベンダゾールやフェンベンダゾールとは成分や作用の仕組み、駆除する寄生虫の種類が異なります。

有効成分は「イベルメクチン」で、寄生虫の神経や筋肉へ作用するのが特徴です。
神経伝達を妨げることで寄生虫を麻痺させ、最終的に死滅させる働きがあります。

メベンダゾールやフェンベンダゾールが回虫や鉤虫などの幅広い寄生虫に有効なのに対し、イベルメクチンはヒゼンダニや糞線虫の駆除を目的としているため、駆除対象となる寄生虫にも違いがあります。

なぜ組み合わせで話題になることがあるのか

なぜ組み合わせで話題になることがあるのか

「フェンベンダゾールとイベルメクチン」「メベンダゾールとイベルメクチン」など、薬の組み合わせで話題になることがあります。

これは、メベンダゾールとフェンベンダゾールが同じ「ベンズイミダゾール系」の駆虫薬で、寄生虫の微小管へ作用する似たメカニズムを持つためです。

一方、イベルメクチンはこれらのお薬と作用が異なります。
そのため、「お互いの効果がぶつからず、相乗効果があるかもしれない」と噂されることがあるのです。

イベルメクチンは同じ作用を持つ薬ではないものの、既存薬の新たな可能性を探る抗腫瘍研究の中で、一緒に語られるケースも少なくありません。

海外で併用について話題になっている

海外では、フェンベンダゾールやイベルメクチン、メベンダゾールを組み合わせた体験談や議論が、SNSや動画サイトなどで話題になっています。

実際に使用したという個人の投稿が拡散されたり、海外掲示板で情報交換が行われたりするケースも見られます。

また、著名人が番組やインタビュー内で、知人の体験談について触れたことがきっかけとなり、一気に注目を集めたこともありました。

ただし、こうした情報の多くは個人の経験談であり、医学的根拠は十分に確認されていません。

有効性や安全性は確立されていない

メベンダゾール、フェンベンダゾール、イベルメクチンの作用については研究や議論が行われ、体験談が話題となっていることは事実です。

しかし、現時点ではがんに対する有効性や、抗がん作用を目的として使用した場合の安全性は確立されていません。

SNSや動画などで紹介されている内容の多くは、あくまで個人の経験に基づく情報です。

副作用と注意点

副作用と注意点

メベンダゾールとイベルメクチンに報告されている一般的な副作用は、吐き気や腹痛、下痢、めまいなどです。

ただし、抗がん作用を目的として研究的に使用される場合には、通常とは異なる高用量・長期使用となるケースもあるため注意が必要です。

実際に研究では、メベンダゾールを使用した場合に肝機能障害が見られたとの報告があります。

イベルメクチンは、高用量や抗がん作用を目的として使用した場合に、意識障害、肝機能障害といった重篤な副作用が起こるリスクが高まります。

また、フェンベンダゾールはもともと動物用として開発されたお薬です。
そのため、人に使用した場合の安全性や、適切な使用量について基準が確立されていません。

安易に使用してしまうと、思わぬ副作用や健康へのリスクにつながる可能性もあります。

いずれのお薬も、抗がん作用を目的とした使用は研究段階です。
自己判断での服用は控え、まずは医師へ相談するようにしてください。

参考論文
腫瘍学における薬剤の用途変更(ReDO)―抗がん剤としてのメベンダゾール―PMC(外部リンク)

治療中・服薬中の方は特に注意

現在治療中、または他の薬を服用したりしている方が抗がん作用を目的としてメベンダゾールやフェンベンダゾール、イベルメクチンを使用すると、薬の作用が強まるほか、副作用のリスクが高まる可能性があります。

併用する場合には、相互作用に注意が必要です。
また、フェンベンダゾールはヒト用のお薬ではありません。

そのため、人に対する安全性や品質管理の面からも、使用に関しては医師に相談のうえ、慎重な判断が必要になります。

ぽちたま薬局で取扱いのある商品

ぽちたま薬局では、現在メベンダゾールイベルメクチンフェンベンダゾールそれぞれの取扱いがあります。

ただし、いずれも本来の用途である「駆虫薬」として販売している商品です。

抗がん作用について研究や議論が行われていますが、現時点では抗がん薬として正式に承認されていません。

そのため、ぽちたま薬局としても、抗がん作用を目的とした使用は推奨できない立場にあります。
使用を検討される場合は、必ず医師へ相談したうえで慎重に判断するようにしてください。

>>メベンダゾールの詳細はこちら

>>イベルメクチンの詳細はこちら

>>フェンベンダゾールの詳細はこちら

使用を検討されている方へのお願い

3つの薬は研究やSNSなどで注目され、話題になることがあります。
ただし、現時点ではどれも正式に抗がん薬として認められてはいません。

それを理解したうえで使用を検討される場合、必ずかかりつけの医師に相談してください。
また、これらの薬はどれも現在受けている治療の代わりになるものでもありません。

ご自身が受けている治療状況を把握した専門の知識をもつ医師と相談しながら、慎重に検討していただくようお願いします。

よくある質問

メベンダゾール、フェンベンダゾール、イベルメクチンに関して、よくある質問をまとめています。
気になる疑問がある方は、ぜひご活用ください。

本当にがんに効くの?エビデンスは?

SNSなどで「がんに効く」と目にした方も多いと思われます。

結論からお伝えしますと、メベンダゾール、フェンベンダゾール、イベルメクチンいずれも、がんに対して効果の可能性は研究されていますが、がん治療薬として承認されてはいません。

ただし、抗がん作用に対しては根拠がない訳でもありません。

たとえばメベンダゾールは、3つの薬の中でも人を対象とした臨床試験が進んでいて、進行性消化器がんや高悪性度神経膠腫に対しての臨床試験が行われています。

参考論文(外部リンク)
高悪性度神経膠腫に対するメベンダゾール、ベバシズマブ、イリノテカン併用療法の第1相試験 – PubMed
進行性消化器がん患者における個別投与メベンダゾールの安全性と有効性に関する第2a相臨床試験

3つの薬はどこで買えるの?

まず前提として、3つの薬はいずれもがんの治療薬として承認されていません。
そのため、がん治療を目的としては処方されず、市販薬としても販売されていません。

購入方法としては、自由診療を行っているクリニックで薬を処方してもらう、または当サイトのような個人輸入を利用し、海外で販売されている薬を購入するという方法があります。

ただし、繰り返しお伝えしますが、現時点ではいずれの薬も抗がん薬としては認められていない薬になります。
そのため、自己判断での購入や服用は推奨されていません。

標準治療と併用できる?

がんの標準治療を続けながらの補助的な使用については、かかりつけの医師の管理下であれば、検討の予知があるかもしれません。

実際、標準治療との相乗効果を期待した研究も行われています。
その一方で、これらの薬が標準治療を妨げるリスクもまた存在します。

いずれの薬も、人間の使用に対し安全な組み合わせはまだ確立されていないのが現状です。

そのため、がんの標準治療をやめて3つの薬のいずれかだけに切り替えるのは、現時点では推奨できません。

医師に相談すべき?

必ず相談するようにしてください。
現在の治療に対して相談しにくい、自分が希望する薬を使ってみたいけど、怒られそうといった不安から、医師に相談せずに服用するケースもありますが、非常に危険です。

研究が進められているとはいえ、フェンベンダゾールやメベンダゾール、イベルメクチンは現時点でがんの治療薬として承認されていません。

標準治療を妨げるリスクがあり、使用している薬との相互作用や副作用が現れた際、いずれかの薬を服用していることを医師が知らなかった場合、適切な対処ができなくなる可能性があります。

いずれかの薬、または組み合わせての併用に興味がある場合は、必ずかかりつけの医師に相談するようお願いいたします。

まとめ

メベンダゾールとフェンベンダゾール、イベルメクチンは、それぞれ駆虫薬として承認され、使用実績もあります。

ただし抗がん作用の可能性については、研究が進められている一方で、まだ抗がん薬として正式に承認されている段階ではありません。

それぞれのお薬の役割や違いを正しく理解し、使用を検討する場合は必ず医師に相談したうえで、慎重に判断するようお願いいたします。

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