犬の咳が止まらない?考えられる原因と対処法について

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犬の咳が止まらない?考えられる原因と対処法について

犬の咳が止まらない場合、動物病院へ行かずに様子を見てしまうと危険です。

咳の症状が毎日のようにあり、さらに止まらない場合は、病気が原因で起こっている可能性があります。

犬の咳が止まらない原因や対処法について知識を持って、異変があった場合に飼い主さんが適切な対応をしてあげられるようにしましょう。

犬の咳が止まらない原因は?

犬の咳が止まらない原因は?

犬の咳が止まらない場合には、いくつか原因が考えられます。

以下に紹介する病気が原因で起こっている可能性もあるので、症状は放置しないようにしましょう。

気管虚脱

気管支虚脱は、口から肺までの空気を送る気管が弱って潰れる病気で、とくに小型犬に多く見られます。

咳以外には、「ガーガー」などのアヒルの鳴き声に近い呼吸音や、呼吸困難チアノーゼ失神などの症状も特徴です。

6~9歳の時期や、以下の犬種に発症しやすいので、異変を見過ごさないように注意してあげましょう。

  • トイプードル
  • ポメラニアン
  • ヨークシャーテリア
  • チワワ
  • 柴犬
  • レトリバー種

>>気管虚脱の症状や治療薬についてはコチラ

参考
イヌの重度気管虚脱の1例(外部リンク)

ケンネルコフ

ケンネルコフとは、ウイルスや細菌などが原因の気管支炎です。

人間の風邪と似ている感染症で症状も長く続くので、発症しやすい1歳未満の子犬などが重症化した場合は、肺炎を起こして命を落とす恐れもあります。

ケンネルコフの特徴である、以下の症状には注意しましょう。

  • 発熱
  • 元気・食欲がない
  • 膿のような鼻水

>>犬の風邪の症状や治療薬についてはコチラ

参考
国内における犬呼吸器感染症の病原学的調査(外部リンク)

心臓病

咳は、心臓病の犬にも多く見られる症状です。

心臓肥大や肺の血管に起こるうっ血など、直接的や間接的な誘発が原因だと考えられており、咳も乾いたような音とゲホゲホのような湿った音と、病気の種類によって異なります。

フィラリア症も、心臓や肺に影響が出ることで咳が見られる感染症です。

詳細については、以下のコラムでも確認できます。

誤飲・誤食

犬は誤飲や誤食など、何かを飲み込んだときの違和感で咳をする場合もあります。

咳が出たり、喉付近から聞き慣れない音がしたり、唾液が増えたりする場合は危険です。

食べたものによっては気道や腸を塞いで死亡する恐れもあるため、様子を見るのではなく速やかに動物病院を受診しましょう。

問題のない生理的な咳とは?

問題のない生理的な咳とは?

問題のない生理的な咳としては、「カッカッ」「カハッ」などの乾いた咳が数回で治まる場合です。

以下などのタイミングであれば、生理的な咳の可能性が高いでしょう。

  • 吠えたあと
  • 興奮したとき
  • 急いで食べたあと
  • 冷たい空気やほこりを吸い込んだ

しかし、基本的に犬の咳の頻度は、人ほど多くはありません。

問題ないと言われるタイミングでも、毎日のように咳が出る場合は受診を検討した方が安心です。

動物病院へ連れていくべき咳とは?

動物病院へ連れていくべき咳とは?

以下などの様子が認められる場合は、動物病院へ連れていきましょう。

  • 毎日咳をしている
  • 咳が出ると止まらない
  • えずく(咳をしながら吐きそうな様子)
  • 元気や食欲がない
  • 発熱
  • チアノーゼ
  • 呼吸や咳などで異常な音がする

咳だけでなく、異常な様子も現れている場合はあります。

普段から愛犬の様子をよく観察して、いつもと違う行動や症状が見られる場合は、動物病院を受診しましょう。

犬の咳を和らげる方法

ここからは、犬の咳を和らげる方法の紹介です。

飼い主さんができる対応を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

動物病院での治療を受ける

愛犬が咳をしている場合、動物病院で治療を受けさせてあげましょう。

この記事で紹介したような咳の症状は、病気が原因の可能性があります。

そのため、咳を放置してしまうと改善するどころかどんどん悪化して、最悪の場合は命にかかわる可能性もあります。

病気による咳の場合は、原因を突き止めて取り除いてあげることが重要です。

愛犬に咳が見られる場合は動物病院に連れていき、突き止めた原因を治療して症状を和らげてあげましょう。

咳止めを使用する

愛犬に咳の症状が認められる場合は、咳止めを利用しましょう。

犬の咳は、自分の体を守るための生理現象であり、気管などに入った異物を排出しようとする反射運動です。

しかし、ケンネルコフ気管支虚脱などの病気が原因で咳をしている場合は治療が必要なので、動物病院では咳止めが処方される場合もあります。

愛犬の咳を止めたい場合は、早めに動物病院を受診して処方してもらう、または通販で購入する方法もあります。

犬用の咳止めは、ぽちたま薬局にも取り扱いがございます。
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止まらない咳には早めに対処を

犬の咳は、生理現象として起こるもの以外に、病気が原因で起こる場合もあります。

反射運動と呼ばれる、「カッカッ」「カハッ」などの乾いた音で、数回で治まる咳であれば問題ない可能性もありますが、止まらない咳は放置すると非常に危険です。

止まらない咳や症状が続く場合は、愛犬の命に関わる恐れもあるので、速やかに動物病院を受診しましょう。

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