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あなたは犬の肌がとてもデリケートであることを知っていましたか?
犬の角質層(肌のバリア機能)は人間の20〜30%程度しかなく、人間の赤ちゃんと同じくらいの厚さしかありません。
乾燥や刺激の影響を受けやすく、乾燥肌になりがちです。
アトピーの犬はもちろん、健康な皮膚を持つ犬であってもシャンプー後には皮膚から水分が抜けやすくなります。
下記の犬種はアトピーを発症させやすいため、特に保湿ケアに注意が必要です。
乾燥肌が進行して「かゆみ」を感じると、ワンちゃんは噛んだり爪で引っ掻いたりするでしょう。
皮膚の表面が傷つき、アトピー性皮膚炎などさまざまな皮膚トラブルに発展する恐れがあります。
日頃からこまめに愛犬の保湿ケアをすることで、痒みを軽減して肌トラブルを回避することが可能です。
犬の肌が乾燥していると下記のような症状が見られます。このような症状が見られたら保湿ケアを検討しましょう。
肌が乾燥するとかゆくなるため、愛犬は同じ箇所を何度も掻いたり、爪で引っ掻いたりするでしょう。
肌に刺激を与えすぎると皮膚が傷ついたり、出血したりすることがあります。
そしてこれが皮膚病に発展することもあるため、注意が必要です。
犬の乾燥肌は肌だけではなく、被毛のツヤにも影響を与えます。
乾燥していると被毛がパサパサし艶がなくなり、毛玉や切れ毛といったトラブルに発展します。
たかが「乾燥肌」と思うかもしれませんが、乾燥肌を放置すると肌のバリア機能が失われてさまざまな病気やトラブルに発展する可能性があるため、放置してはいけません。
日頃、特に乾燥が気になる冬は愛犬の皮膚をよく観察してください。
膿皮症(のうひしょう)膿皮症(のうひしょう)と脂漏症(しろうしょう)は乾燥肌と症状が似ているため、乾燥肌に間違われがちな病気なので気をつけましょう。
膿皮症とは、皮膚表面に常在するブドウ球菌が繁殖したことによって皮膚に発疹が発生する病気のことを指します。
発疹が治って回復する段階になると表皮小環と呼ばれるフケと脱毛が見られるため、乾燥肌と間違えられやすいです。
膿皮症のお薬は、下記ページにございます。
犬の膿皮症と治療薬については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
脂漏症とは、独特の酸っぱい匂いや強いかゆみが生じる病気のことを指します。
これは皮膚のターンオーバーが早くなったことによって脂質が多く分泌され、マラセチア菌が増殖することが原因です。
乾燥したフケが大量に発生するため乾燥肌に間違われることがありますが、これは乾燥肌ではありません。
むしろ皮膚がベタベタしているという特徴があります。
いずれにしても、乾燥肌のような症状が見られた場合は、自己判断で対処しないことが賢明です。
愛犬を動物病院に連れて行き、獣医師の指示を仰ぎましょう。
犬のマラセチア治療薬については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
下記は犬が乾燥肌になってしまう主な原因です。
冬になると、エアコン、ヒーター、そして床暖房などさまざまな暖房器具を使用する家庭が多いでしょう。
しかし、これらの器具が犬の乾燥肌を進行させてしまう場合があります。
冬は他の季節以上に愛犬の肌の状態をこまめにチェックしたり、加湿器を併用したりして冬の乾燥肌を予防するように心がけてください。
人間も入浴後に乾燥を防ぐためにお肌に化粧水や乳液をつけますよね?犬も同じです。
シャンプーやシャワーの後は肌が乾燥しやすいため、保湿ケアをしましょう。
実は食事も肌に影響を及ぼします。
栄養バランスの悪い食事を与え続けると、愛犬が乾燥肌になってしまうのです。
愛犬の栄養バランスを考えた給餌を普段から心がけましょう。
獣医師やペットショップのスタッフなど専門家にアドバイスを受けるのもおすすめです。
犬の身体には特に乾燥しやすい部位があります。
まずはお腹の周辺や足の付け根など被毛で覆われていない部分です。
これらの部分は被毛で覆われている箇所と比べると乾燥しやすいため気をつけましょう。
そして、肉球も乾燥しやすいです。
それは、肉球は角質が厚くて血行が少ないからです。
特に、頻繁に散歩をする犬はアスファルトやコンクリートによって肉球がダメージを受けることから、余計に乾燥しやすいため注意しましょう。
乾燥が悪化すると、あかぎれやひび割れ、硬くなるなどの症状が見られます。
ここまで犬の保湿の重要性や乾燥の原因などについてお話をしてきました。
次に効果的な犬の保湿方法について紹介します。下記の5つの方法の中から、できる範囲で愛犬の保湿ケアをしてあげましょう。
少しでも保湿ケアをするだけで、愛犬のかゆみやストレスを軽減することにつながります。
それぞれの保湿方法について詳しく解説します。
特に乾燥が気になる冬は、低刺激で保湿効果があるシャンプーやローションを使って愛犬を洗浄しましょう。保湿効果がある成分は下記の通りです。
シャンプーをする際は、乾燥を防ぐために30度程度のぬるま湯で洗うことをおすすめします。
しかし、保湿効果があるシャンプーやローションを使用したとしても、シャンプー後の肌は乾燥しがちです。
タオルドライで皮膚や被毛についた水分をしっかりと取り除いてから、保湿スプレーやクリームなどを使って肌のケアをします。
そしてドライヤーは愛犬の身体からなるべく離して短時間で乾かすように心がけてください。
ぽちたま薬局では「エピスースSISシャンプー」が人気です。
保湿効果の高い「オートミール」が含まれていて、スキンケアに最適です。
また、愛犬の皮膚や被毛を清潔に保つことは重要ではありますが、シャンプーのしすぎは乾燥肌を助長してしまう可能性があるため気をつけましょう。
月に1〜2回で十分です。
肉球が乾燥でひび割れてしまった場合は、保湿力のあるローションを塗布することをおすすめします。
犬の毛づや・スキンケア・消臭については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
冬になると、エアコンやヒーター、そして床暖房などさまざまな暖房機器を使うご家庭が多いでしょう。
暖房機器の使用によって部屋は暖かくなりますが、空気は乾燥しがちです。
乾燥した空気は、愛犬の乾燥肌を引き起こす原因になりかねません。
下記のような工夫を凝らして部屋の湿度を下げ過ぎないように気をつけてください。
室内の湿度を40%前後に保つことが望ましいです。
フケが目立つ部分や、肌が乾燥している部分に保湿ローションやクリームを使います。
皮膚の中の水分量を増やしてくれる成分である、セラミドが入った保湿ローションやクリームを使用することをおすすめします。
また、ベタベタすると汚れの原因にもなるため、継続して使いやすい商品を選ぶようにしましょう。
乾燥が気になる部分にはコットンでパッティングするとより効果的です。
人間と犬では肌のph値(肌表面の皮脂膜のこと)が異なるので、必ず犬用の保湿ローションやクリームを使うようにしてください。
ぽちたま薬局では「アフロートVETモイスチャライズ【犬用】」の取り扱いがございます。
「セラミド」配合で、敏感肌な犬に安心して使用できる保湿剤です。
保湿スプレーやクリームのように身体の外から乾燥を守ることも良いですが、体内から乾燥を防ぐことも効果的です。
良質なオイルを体内に摂取することで皮脂が作りやすくなります。
さまざまなオイルがありますが、「アマニ」が最もおすすめです。
肌の状態だけでなく腸内環境を整え、健康で艶やかな肌にするために必要な皮膚細胞を作り出してくれます。
ペットショップで犬用の粉末タイプや粒タイプのオイルを購入することが可能です。普段の食事にプラスしましょう。
また、乾燥肌を予防するために作られたサプリメントもおすすめです。
これらを活用することで、油分やビタミン類など不足しがちな栄養を補いながら手軽に愛犬の保湿ケアをすることもできます。
ブラッシングをすると血行が促進されて皮膚と毛の通気性が良くなり、皮膚が健康な状態に近づきます。
ブラシを選ぶ際には、先端が尖ったブラシや刺激の強いものは避けて、柔らかい素材のものを選ぶようにしてください。
全犬種の毛の汚れや絡まりを取り除き、毛並みを良くすることができるスリッカーブラシがおすすめです。
また、ブラッシングの際にグルーミングスプレー(ブラッシングスプレー)を使うことも皮膚の乾燥を防ぐのに役立ちます。
保湿効果があり、香料、保存料、化学薬品などが使われていない安全な商品を選ぶようにしましょう。
しかし、天然由来成分で作られたスプレーは、ブラシングをスムーズにするための効果が薄いため、こまめにブラッシングをするように心がけてください。
犬の乾燥肌や皮膚のトラブルは早期発見と早期対処が重要です。
特に乾燥が気になる冬は、愛犬のお腹や足の付け根など被毛に覆われていない部分がカサカサしていないかこまめに観察するように心がけてください。
そして、上記にもあるような症状や様子が見られた場合は、自己判断で対処せずに速やかに動物病院に連れて行きましょう。
犬の乾燥肌は毛玉や切れ毛だけでなく、病気やさらなるトラブルにつながる可能性もあります。軽視しないように気をつけてください。
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