フルオキセチン（プロザックジェネリック）

フルオキセチン10mg

フルオキセチンは、犬や猫の分離不安症や強迫性障害に有効で、体を舐め続ける、鳴き続ける、同じ行動を繰り返すなどの症状を改善する効果が期待できます。

本来はヒト用のお薬ですが、犬や猫にも使用可能です。

有効成分フルオキセチンの効果

有効成分フルオキセチンは、分離不安症や強迫性障害による、異常行動の改善に効果があります。

幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンの濃度を高めて、犬や猫の不安を緩和する作用があります。

フルオキセチンの効果はゆっくりと現れるので、症状の改善には数週間ほど必要です。
動物病院では行動療法とともに、薬物療法としてフルオキセチンなどが用いられます。

分離不安症や強迫性障害の治療

フルオキセチンは、分離不安症や強迫性障害の治療に使用されているお薬です。
分離不安症とは、飼い主さんと離れることに異常な不安を感じてしまうことが原因で、強迫性障害はストレスや嫌な気持ちなどから起こります。

特徴的と言われている症状は、以下の通りです。

●分離不安症の症状
吠える、体を舐め続ける、家具などの破壊行動、トイレの失敗など。

●強迫性障害の症状
体を舐めたり噛んだりする、同じ場所での往復やグルグル周る、しっぽを追いかけるなど、ひとつの行動を繰り返す。

プロザックのジェネリック医薬品

フルオキセチン(商品名：フルニル)は、プロザックのジェネリック医薬品です。
プロザックと有効成分は同じなので、効果や安全性は同等ながら、先発薬よりも安価で販売されています。

フルオキセチンを動物病院で処方されている方は、ジェネリック医薬品を購入することで費用を抑えることも可能です。

犬の場合
用量は、体重1kgに対して1～2mgを基準として、1日1回経口投与。

猫の場合
用量は、体重1kgに対して2～5mgを基準として、1日1回経口投与。

投薬期間は、症状やお薬に対する反応、副作用の発現状況によっても異なります。
投与量は目安なので、使用する際は必ず獣医師の指示に従ってください。

フルオキセチンには、以下のような副作用が報告されています。

投与後は、異変がないか十分に注意して経過を観察してください。
副作用が見られた場合はすぐに投薬を中止して、獣医師による診察を受けてください。

・使用する際は獣医師の指示に従い、用法用量を厳守してください。
・乾燥剤を取り除かず、直射日光や高温多湿を避けて、子どもが触れない場所に保管してください。
・フルオキセチンや選択的セロトニン再取り込み阻害剤に過敏症がある場合、投薬はできません。
・6ヶ月齢未満もしくは体重4kg未満に該当する場合、投薬はできません。
・高齢または、てんかんなどの痙攣性疾患がある場合は、慎重に投与してください。
・妊娠中と授乳中の投薬は、安全性が確認されていません。
・8週間以上の継続投与は、有効性と安全性が評価されていません。

併用注意

フルオキセチンは、以下などのモノアミンオキシダーゼ阻害薬と併用できません。

・モノアミンオキシダーゼ阻害薬（アミトラズ、セレギリンなど）

・チトクロムP450酵素系に影響する、以下などのお薬との併用は慎重に行ってください。
ケトコナゾール、ワーファリン、三環系抗うつ薬、ベンゾジアゼピン系薬剤、カルバマゼピン、ハロペリドールなど

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