犬のアトピーやアレルギー性皮膚炎の治療薬として、2024年に新しく登場した『ゼンレリア(イルノシチニブ)』。
これまでは「アポキル」が主流でしたが、お薬を切り替えた(または検討している)という飼い主さんは多いのではないでしょうか。
ただ、服用に際して気になるのが副作用ですよね。
本記事では、ゼンレリアの副作用や注意点についてわかりやすく解説します。
当サイト「ぽちたま薬局」では、ゼンレリアを取り扱い中です。
愛犬のかゆみ対策として、ぜひお役立てください。
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ゼンレリアの副作用
ゼンレリアは、副作用が少なく安全性が高いといわれているお薬です。
主な副作用は以下の症状が報告されていますが、その多くは一時的なものとされています。
下痢・嘔吐

ゼンレリアの副作用としてよくみられるのが、下痢や嘔吐といった胃腸症状です。
その多くは一時的なもので、自然に治まるケースがほとんどです。
もしも、症状が数日続く場合や、食欲が落ちて普段より元気がないときは、動物病院で相談しましょう。
嗜眠(倦怠感)

また、嗜眠(強い眠気)や、倦怠感によってだるそうにする様子がみられることもあります。
単なる睡眠とは違い、声をかけたりゆすったりしても反応が鈍くなるのが特徴です。
とくに、呼吸が荒い、水を飲まないなどの症状があるときは、速やかに動物病院を受診してください。
実際には、目立った副作用がないまま安定して服用できるケースも多く、その効果や症状には個体差があります。
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ゼンレリア服用中に注意したいこと
一方、副作用ではないものの、ゼンレリアの臨床試験などにおいて、血液数値の変化やしこりの発生が報告されています。
より安全にゼンレリアを使用するためにも、長期服用中は次の3点に注意しておくと安心です。
(1) 感染症への注意
ゼンレリアは、かゆみの原因となるシグナルを抑えるため免疫機能を調節する作用を持っています。
そのため、薬の服用中は細菌やウイルスに感染しやすくなる可能性があります。
服用している間は、愛犬の体調変化や皮膚の化膿などに注意して、感染症の疑いがある場合は早めに受診しましょう。
(2) 血液検査における数値変化
ゼンレリアの服用を続けるうちに、白血球数や赤血球数の数値に変化(減少など)がみられることがあります。
肝酵素(ALPやALTなど)の上昇も報告されています。
長期投与をする場合は、症状が安定していても、定期的に血液検査を受けて健康状態を確認することをおすすめします。
(3) しこり・腫瘍のチェック
ゼンレリアの試験では、まれにしこりや腫瘍が発生することが報告されています。
日頃からマッサージなどでスキンシップをとりながら、ポッコリした膨らみや硬くてコリっとした部分がないかチェックしてあげると安心です。
ゼンレリアの安全性
ゼンレリアは、安全性が高いお薬だといわれています。
実際に重度の副作用が確認された割合はごくわずかで、その多くが一過性のものでした。
また、従来のかゆみ止めである「アポキル」との比較試験も行われています。
両者をそれぞれ投与して有効性と安全性を比較した臨床試験では、ゼンレリアもアポキルも同様の優れた安全性を示したという結果が出ています。
ただし、服用中は白血球数が変動するなど、目に見えないところに影響が出ることがあります。
より安全に使用するためにも、定期的な血液検査を受けたりして愛犬の健康維持に配慮しましょう。
ゼンレリアが使用できない犬
ゼンレリアは、以下の条件に当てはまる犬には投与できません。
- 生後12カ月未満の犬
- 体重3kg未満の犬
- 妊娠中・授乳中・妊娠予定のある犬
- 重度の感染症がある犬
妊娠中や授乳中の犬に対する安全性は確立されていません。
また、ゼンレリアには免疫反応を抑える作用があるため、感染症にかかっている犬に投与すると症状が悪化する恐れがあります。
使用前には必ず獣医師の診察を受け、愛犬の状態を確認しましょう。
ゼンレリアに関するよくある質問

ゼンレリアは新しいお薬なだけに、アポキルなどの従来品との違いも気になりますよね。
ここからはゼンレリアに関するよくある質問にお答えします。
アポキルとの違いは?
どちらも犬のアトピー性皮膚炎に使われる「JAK(ヤヌスケナーゼ)阻害薬」というグループのお薬ですが、主に以下の違いがあります。
- 投与回数
アポキルは投薬開始から14日間は1日2回の投与が必要ですが、ゼンレリアは最初から1日1回の投与で効果が得られます。 - 効果の範囲
アポキルは主に「JAK1」という種類を優先的に阻害します。一方、ゼンレリアは数種類あるJAK(JAK1、JAK2など)を幅広く阻害する「非選択的阻害薬」です。作用する範囲が広い分、アポキルでは十分な効果が得られなかったかゆみに対しても効果を発揮することが期待されます。
副作用については大きな違いはなく、どちらも一時的な嘔吐や下痢などの軽い消化器症状が報告されています。
ゼンレリアとアポキルの違いについて、詳しくは以下のコラムでも解説しています。
ゼンレリアはステロイドなの?
ゼンレリアは、ステロイドではありません。
『ステロイド』は副腎ホルモンをもとに作られたお薬で、炎症や免疫反応を全身的に抑えるため効果は強力です。
その分、皮膚病の悪化や消化器症状といった副作用のリスクが高く、とくに高用量を長期にわたって使用した場合、免疫力が低下して糖尿病やクッシング症候群を誘発しやすくなるともいわれています。
一方、『ゼンレリア』はかゆみの伝達経路(JAK)を狙って作用するため、ステロイドに比べて全身に対する強い副作用のリスクは低いとされています。

そもそも「かゆみ」は、体内のサイトカインが発する信号が中継役であるJAKを介して伝わることで引き起こされます。
ゼンレリアやアポキルのような「JAK(ヤヌスケナーゼ)阻害薬」は、このJAKを遮断してかゆみを抑えるのです。
このようにゼンレリアは、副作用を抑えつつ長期的に使用したいと考えている飼い主さんにとって心強い選択肢となります。
ゼンレリア服用中にワクチンを打っても平気?
基本的に問題ないとされています。
海外では、試験において規定の3倍量のゼンレリアを服用した場合に、ワクチンの抗体価(免疫)が上がりにくいケースがあったとして、接種前後の休薬が推奨されることがあります。
一方、日本国内では決められた用量を正しく服用していれば大きな影響は確認されていないため、同時投与は問題ないとされています。
ただし、ゼンレリアは新しいお薬ということもあり、国内の獣医師さんの間でも対応が分かれているのが現状です。
心配なときは、信頼できるかかりつけの獣医師さんに相談することをおすすめします。
ゼンレリアは猫にも使える?
ゼンレリアは犬専用のお薬なので、猫には使用できません。
添付文書にも「犬以外に使用しないこと」と記載されています。
猫の治療には、必ず猫用のお薬を使いましょう。
猫に使えるかゆみのお薬については以下のコラムで解説しています。
ゼンレリアの主な副作用は嘔吐と下痢

ゼンレリアの主な副作用は、嘔吐や下痢、倦怠感で、いずれも一時的であり自然に軽快するケースがほとんどです。
ただし、服用を続ける中で免疫の低下や白血球数の減少など、目に見えない影響が出る場合があります。
長期使用をするときは体調の変化を十分に観察し、定期的に血液検査を受けるなど、健康維持に配慮しましょう。
ゼンレリアは、犬のアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎の治療に使用されるお薬です。
ステロイドは一切含まれていないため、副作用を抑えながらかゆみ治療を行いたいときの有用な選択肢となります。
当サイト「ぽちたま薬局」では、ゼンレリアを全種類取り扱い中です。
お薬の補充など、愛犬のかゆみ対策としてお役立てください。
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ぽちたま薬局のライターです。
実家では猫を飼っています。
これまでに犬やインコ、ウーパールーパーなど、動物に囲まれて暮らした経験があります。











