新型コロナウイルスに関係する内容の記事です。
新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省や首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている情報もご確認ください。またワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。
新型コロナウイルスの増殖を抑え、重症化の予防が期待できる抗体カクテル療法。
カシリビマブとイムデビマブと呼ばれる2種類の抗体を混ぜ合わせて、点滴投与する治療法です。
現在、対象患者は軽症や中等症の人ですが、感染予防薬や無症状患者への治療にも使用できるよう申請が進められており注目が集まっています。
このページでは、中和抗体薬「カシリビマブ及びイムデビマブ」について詳しく紹介します。
目次
新型コロナ治療薬「カシリビマブ及びイムデビマブ」とは
抗体カクテル療法に使われる2種類の抗体を「カシリビマブ」と「イムデビマブ」と呼びます。
このカシリビマブとイムデビマブを混ぜ合わせた治療薬を製品(医薬品)名で「ロナプリーブ」と言います。
ロナプリーブは点滴薬で、ウイルスの増殖を抑える働きがあります。
2021年7月19日にコロナ治療薬として特例承認。
現在は、軽症者や中等症患者向けで使われています。ニュースなどで、抗体カクテル療法という言葉を耳にした方も多いのではないでしょうか?
10月11日には、中外製薬が患者の家族、濃厚接触者の発症予防にも使えるよう厚生労働省に申請しています。
そもそも抗体カクテル療法とは
体内に「カシリビマブ」と「イムデビマブ」と呼ばれる2種類の抗体を注入する治療法です。
ウイルスが人の細胞に侵入するのを防ぎ、重症化リスクを抑える効果があります。
点滴投与になりますが、日帰り治療も可能です。
点滴は1回。医師や看護師らが体調を確認しながら行い、一定時間経過観察も行います。
現在、各自治体が臨時の施設を設けていたりと利用の場が広がりつつあります。
カシリビマブ/イムデビマブの効果・効能
ウイルスの増殖を防ぎ、重症化のリスクを減らす効果があります。
海外の臨床試験では、入院・死亡リスクが約7割も減ったそうです。
また、東京都が発表したデータによると投与から2週間後、約95%で症状が改善されたそうです。
半数以上が、投与後3日以内に改善。
早めの投与ほど効果が高い傾向であることが確認できたそうです。
他にも、若年層ほど改善傾向が強いことも分かったそうです。
カシリビマブとイムデビマブで、医療の負荷軽減と早期の回復が期待できるかもしれません。
【参考リンク】
抗体カクテル療法|都内実地状況分析①
投与対象は「軽症~中等症」
新型コロナウイルスに感染した患者さんの全てが、カシリビマブとイムデビマブを使う抗体カクテル療法の対象者となるわけではありません。
投与対象は、軽症~中等症者に限られています。
簡単に説明すると、「重症者以外で重症化する恐れのある人」が対象です。
重症化する恐れのある人とは、肥満や高血圧、糖尿病などといった疾患を抱える人になります。
また、発症から7日以内・酸素投与を必要としないという条件もあります。
抗体カクテル療法の投与対象者
・重症化リスクのある人
・酸素投与を必要としない軽症~中等症者
・発症から7日以内
これらの点を踏まえ、医師が総合的に判断し治療を決定します。
【最新ニュース】カシリビマブ/イムデビマブのコロナ関連記事
カシリビマブとイムデビマブに関するニュースをまとめました。
最新情報はこちらからご確認頂けます。
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オミクロン患者に抗体カクテル薬ロナプリーブ、国は推奨せず…有効性1千分の1に低下
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「ロナプリーブ」の承認について
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抗体カクテル療法の発症予防投与の申請
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抗体カクテル療法についてのWHOの声明
カシリビマブ/イムデビマブの副作用
薬である以上、副作用が現れる可能性もあります。
重大な副作用
重篤な過敏症
└アナフィラキシーショックなど
(蕁麻疹・皮膚の赤み・吐き気・息苦しさ・めまい)
インフュージョンリアクション
└過敏症やアレルギーに似た症状
(発熱・悪寒・胸痛・頭痛・のどの痛み・蕁麻疹・不整脈)
注意が必要な人
妊婦・授乳婦・小児・高齢者には注意が必要です。
妊婦、または妊娠の可能性がある場合には、治療上の有益性が危険性を上回るとした場合にのみ使用します。
小児等を対象とした臨床試験は実地されていません。また、過去に重篤なアレルギー症状を起こした方も慎重な検討が必要とされています。
現在、有効性・安全性が確認されていないとの理由から無症状で入院している患者には使用できません。
しかし、対象は広がる可能性があります。
中外製薬は10月、これまでの海外治験データを踏まえ、無症状者への投与と予防薬としての使用を新たに申請しています。
最後に(まとめ)
抗体カクテル療法は、重症化リスクを抑える有効な治療法ではありますが「点滴薬」です。
飲み薬のように、もしもの時に備えることはできませんし、現状では対象者が限られており希望する全ての人が使えるわけではありません。
今後の感染状況次第では、医療がひっ迫し、適切な治療が受けられないという状況におかれる可能性も否定できません。
そんな最悪の場合に備えられるよう当サイトでは、コロナの飲み薬を取扱っております。気になる方は一度ご覧ください。
なお、薬の取り扱いには十分ご注意ください。
少しでも気になる点があれば、医師にご確認ください。
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