愛犬が免疫介在性溶血性貧血(IMHA)と診断されると、「これからどれくらいの治療費がかかるのだろう…」と不安になりますよね。
IMHAは、入院や輸血、継続的な投薬が必要になることも多く、治療が長期化するケースも少なくありません。
そのため、あらかじめ費用の目安を知っておくことは、治療と向き合ううえでとても大切です。
この記事では、初期診断や入院・輸血にかかる費用、薬物療法による毎月の治療費の目安、治療費の負担を少しでも抑えるための考え方について、わかりやすく解説します。
愛犬がIMHAと診断された飼い主さんは、ぜひ参考にしてみてください。
目次
犬の免疫介在性溶血性貧血にかかる治療費の目安

犬の免疫介在性溶血性貧血は、短期間で完結する治療ではなく、ある程度の期間にわたって治療を続けていく病気です。
そのため、治療費も一度きりではなく、継続的に発生すると考えておく必要があります。
特に次のような場合は、医療費が高額になりやすい傾向があります。
- 発症初期に入院や輸血が必要になった場合
- 症状が重く、集中的な治療を行う場合
また、状態が落ち着いたあとも、「お薬の投与」「定期的な血液検査」「通院による経過観察」が続くため、毎月一定の医療費がかかるケースが多い点も知っておきたいポイントです。
実際にかかる治療費は、症状の重さや治療内容、動物病院によって大きく異なります。
「いくらかかるのか分からない」という不安を減らすためにも、治療開始前や方針が決まった段階で、かかりつけの獣医師さんに費用の目安や見積もりを確認しておくと安心です。
初期診断~入院治療でかかる費用
犬が免疫介在性溶血性貧血かどうかを判断するためには、まず血液検査や画像検査などを行い、総合的に診断していきます。
症状が重く、貧血が進行している場合には、入院による集中的な治療が必要になることも少なくありません。
入院治療では、
- 検査
- 薬物療法
- 点滴や輸血
- 状態のモニタリング
などを同時に行うため、どうしても治療費は高額になりがちです。
あくまで一例ではありますが、入院治療にかかる費用の目安は次の通りです。
- 2週間程度の入院+治療:14万~20万円
- 1ヶ月程度の入院:30万円程度
治療内容や犬の状態、動物病院によって金額は大きく異なります。
入院期間が長くなったり、輸血や追加検査が必要になったりした場合には、さらに費用がかかることもあります。
不安な場合は、治療を始める前にかかりつけの獣医師さんにおおよその見積もりを確認しておくと、心の準備がしやすくなるでしょう。
薬物療法・維持費(月額の目安)
免疫介在性溶血性貧血(IMHA)は、急性期の治療が落ち着いたあとも、投薬と定期的な検査を続けながら状態を維持していく病気です。
そのため、入院治療が終わったあとも、毎月ある程度の治療費がかかると考えておく必要があります。
薬の種類や量、検査の頻度によって費用は異なりますが、一般的な目安は次のとおりです。
- ステロイドのみで維持できている場合:約4,000円~1万円台
- ステロイド+免疫抑制剤を併用する場合:約2~4万円
- 血液検査などの定期検査費用:約3万円前後
症状が安定してくると、お薬の量を少しずつ減らせることもありますが、完全に投薬が不要になるケースは多くありません。
そのため、IMHAの治療では、「一時的な出費」ではなく、月ごとの医療費が継続する可能性が高いという点を理解しておくことが大切です。
治療内容や費用の見通しについて不安がある場合は、今後の投薬計画や検査頻度も含めて、かかりつけの獣医師さんに相談しながら無理のない治療プランを立てていきましょう。
追加で発生する可能性のある治療費
免疫介在性溶血性貧血では、基本的な薬物療法に加えて、犬の状態によっては追加の治療が必要になることがあります。
これらはすべての犬に行われるわけではありませんが、重症例や治療への反応が乏しい場合に選択されることがあります。
- 輸血:約5〜10万円
- ヒト免疫グロブリン製剤(ガンマガード):1回約5〜6万円
- 脾臓摘出(全身麻酔+開腹手術):約10万円~
■輸血について
重度の貧血によって命の危険がある場合、一時的に赤血球を補う目的で輸血が行われます。
症状や回復の度合いによっては、1回では足りず、複数回必要になることもあるため、費用がかさむケースもあります。
■ヒト免疫グロブリン(ガンマガード)とは
ガンマガードは、過剰な免疫反応を短期間で抑えることを目的とした治療。
ステロイドや免疫抑制剤、輸血を行っても改善が見られず、貧血の進行が早い緊急性の高いケースで、一度だけ使用されることが多いのが特徴です。
■脾臓摘出が検討されるケース
脾臓は赤血球が破壊されやすい臓器のひとつです。
そのため、内科治療で十分な効果が得られない場合の最終的な選択肢として、脾臓摘出が検討されることがあります。
IMHAの治療費を抑えるためにできること

愛犬の命を守るためとはいえ、IMHAの治療費が長期にわたると「できるだけ負担を抑えたい…」と感じるのは自然なことです。
治療の質を落とさず、無理のない範囲で医療費と向き合うために、次のポイントを意識してみましょう。
ペット保険を活用する
事前にペット保険に加入している場合、通院・入院・手術費用の一部が補償されることがあります。
IMHAのように長期治療になりやすい病気では、保険があるかどうかで自己負担額に大きな差が出ることも少なくありません。
ただし、補償範囲はプランによって異なるので契約内容を確認してみましょう。
早期治療
IMHAは進行が早く、重症化すると入院や輸血が必要になるケースもあります。
早期に治療を開始できれば、結果的に高額な治療を避けられる可能性も。
「なんとなく元気がない」「歯ぐきの色が白い気がする」など、少しでも異変を感じたら、早めに動物病院を受診しましょう。
定期通院・検査の頻度を相談
症状が安定してきたあとは、検査の間隔を少しずつ延ばせる場合もあります。
自己判断で通院を減らすのではなく、「今後はどのくらいの頻度が適切か」を獣医師さんと相談することが大切です。
無理のない通院計画を立てることで、月々の負担を調整しやすくなります。
お薬の選び方を工夫
IMHAの治療では、長期間にわたってお薬を使い続けることが多いため、お薬代が毎月の負担になりやすい傾向があります。
その場合、「ジェネリック医薬品を選ぶ」「病院処方とあわせて通販を活用する」といった方法で、費用を抑えられることもあります。
当サイト「ぽちたま薬局」では、IMHA治療で使用される「ステロイド(プレドニゾロン)」や「免疫抑制剤(シクロスポリン、アザチオプリン)」などのお薬も取り扱っています。
治療を続けるうえでの選択肢のひとつとして、上手に活用してみてください。
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IMHAの治療が高額になりやすい理由

犬の免疫介在性溶血性貧血で治療費が高額になりやすいのには、理由があります。
まず、この病気は急激に状態が悪化するケースが多く、緊急対応が必要になることが少なくありません。
特に急性型では、報告によっては死亡率が30〜80%とされており、早期に集中治療を行う必要があります。
治療では、輸血、ステロイドや免疫抑制剤の投与、血栓を防ぐための治療などを同時に進めることが多く、入院管理が必要になるケースも多いのが特徴です。
また、診断の段階でも血液検査や画像検査など複数の検査を組み合わせて行う必要があるため、初期費用がかさみやすい点も挙げられます。
さらにIMHAは、一度落ち着いても再発しやすく、長期的な通院と投薬管理が前提となる病気です。
そのため、短期間で治療が終わるケースは少なく、結果として医療費の総額が大きくなりやすい傾向があります。
こうした理由から、IMHAの治療では「一時的な費用」だけでなく、継続的な治療費がかかる可能性も見据えておくことが大切と言えるでしょう。
以下のコラムでIMHAの完治の可能性・治療の考え方・再発や予後について詳しく解説しています。
まとめ

犬の免疫介在性溶血性貧血(IMHA)は、残念ながら完治が難しく、長期的な治療と管理が前提となる病気です。
多くの場合、症状を安定させるために継続的な通院や投薬が必要になります。
治療内容は、犬の状態によって異なります。
- ステロイドのみで管理できるケース
- 免疫抑制剤を併用するケース
- 入院や輸血などの集中的な治療が必要になるケース
などさまざまです。
そのため、治療費にも大きな幅が出やすくなります。
また、症状が落ち着いたあとも再発を防ぐために定期的な検査を続けたり、生涯にわたってお薬を服用したりすることも少なくありません。
無理なく治療を続けていくためには、費用面も含めた現実的な治療計画を立てることが大切です。
治療費の負担が気になる場合は、
- ペット保険の補償内容を確認する
- 検査や通院の頻度を獣医師と相談する
- ジェネリック医薬品や通販を上手に活用する
といった工夫も選択肢になります。
愛犬の命と生活を守るためにも、ひとりで抱え込まず、獣医師と相談しながらその子に合った、続けやすい治療の形を見つけていきましょう。
参考サイト(外部リンク)

ぽちたま薬局のライターです。
実家では猫を飼っています。
これまでに犬やインコ、ウーパールーパーなど、動物に囲まれて暮らした経験があります。









