新型コロナウイルスに関係する内容の記事です。
新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省や首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている情報もご確認ください。またワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。
新型コロナの治療に使われている医薬品に「デキサメタゾン」があります。
デキサメタゾンは、副腎皮質ホルモン剤(ステロイド薬)です。
ここでは、デキサメタゾンの副作用について解説します。
デキサメタゾンの副作用はどんな症状?
主な副作用
・不眠、イライラ感
・消化不良、吐き気、下痢
・食欲不振、食欲増進
・肌荒れ、にきび
・頭髪の脱毛、毛深くなる
・むくみ、生理不順、体重増加
・血圧上昇、脂肪の沈着(顔、肩、おなか)
・低カリウム血症、コレステロール値上昇
重い副作用
・誘発感染症、感染症の増悪
・続発性副腎皮質機能不全、糖尿病
・消化性潰瘍、消化管穿孔、膵炎
・精神変調、うつ状態、痙攣
・骨粗鬆症、大腿骨及び上腕骨等の骨頭無菌性壊死、ミオパシー、脊椎圧迫骨折、長骨の病的骨折
・緑内障、後嚢白内障
・血栓塞栓症
その他
・発熱、疲労感
・ステロイド腎症
・体重増加
・精子数及びその運動性の増減
・しゃっくり
【番外編】軟膏の副作用
デキサメタゾンには、軟膏もあります。
塗り薬である軟膏の場合には、以下のような副作用が現れます。
・皮膚の感染症(真菌・細菌・ウイルス性によるもの)
・皮膚の刺激感
・熱感
・接触性皮膚炎など
このような症状が現れた場合は、かかりつけの医師または薬剤師にご相談ください。
デキサメタゾンの注意事項
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師にご相談ください。
・体重40 kg 未満の小児等
(デキサメタゾン投与を 0.15 mg/kg/日 へ減量を考慮する必要があります)
・肥満・過体重では用量につき個別に検討する.
・妊婦・授乳婦にはデキサメタゾンは使用しない。
・血糖値測定やリスクに応じた消化性潰瘍の予防も検討する.
動物実験において、催奇形性や新生児における副腎不全が確認されています。
そのため、妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが推奨されています。
新型コロナ治療において、デキサメタゾンは中等症Ⅱから重症の場合に使われるお薬です。
新型コロナウイルスによる肺炎が悪化し、酸素吸入が必要となる「中等症Ⅱ」から、人工呼吸器を着ける「重症」の患者の治療に使われています。
この、ウイルスによる炎症反応に効果があるため、デキサメタゾンは肺炎などへの抗炎症剤として使われます。
ところが、自宅療養者の症状が軽いうちに渡されたりすることがあります。
そのため、医師たちから安易に服用することのないよう呼びかけられています。
デキサメタゾンは、新型コロナ治療の際は使うタイミングが難しいお薬です。
使うタイミングについては、かかりつけの医師にご相談されてからお使いいただくことを強くお勧めいたします。
併用禁忌薬
デキサメタゾンは、以下のお薬と併用することのないよう呼びかけられています。
・ジスルフィラム
・シアナミド
・デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)
・リルピビリン塩酸塩
・リルピビリン塩酸塩・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩・エムトリシタビン
・リルピビリン塩酸塩・テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩・エムトリシタビン
・リルピビリン塩酸塩・ドルテグラビルナトリウム
・ダクラタスビル塩酸塩
・アスナプレビル
・ダクラタスビル塩酸塩
・アスナプレビル・ベクラブビル塩酸塩
【参考リンク】
kegg「デカドロン」
くすりのしおり「デキサメタゾン軟膏0.1%」
使う前に知っておくべきデキサメタゾンの副作用と注意点まとめ
- デキサメタゾンは新型コロナ治療に効果があるお薬
- 中等症Ⅱから重症の場合に処方される
- 小児、妊婦や妊娠の可能性のある女性には使用できない
デキサメタゾンは、抗炎症効果のあるお薬なので、もともとは広く医療に取り入れられている薬です。
そのため、個人輸入でも手軽に入手することができます。
「新型コロナ治療のため」
「もしもの時のストックのため」
手元に置いておきたいと思う人が増え、需要も増えました。
薬には、その効果と引き換えに、副作用がかならずついてきます。
購入するとき、投薬するときは、そのような薬に関する情報をきちんと得ておくことをお勧めいたします。
猫が大好き!な、ぽちたま薬局ライターです。
我が家の2匹を含んだ地上にいるすべての猫たちのために!猫のための情報をおとどけします!現在は猫の食事について日々勉強中(*‘ω‘)