2匹目を迎えると「散歩は一緒に行ける?」「リードはどれを選べばいい?」と迷いますよね。
リードが絡む、2匹が別々の方向へ引っぱる、車でどう乗せるか分からない、という悩みもよく聞きます。
- 迎えて間もないうちは1匹に1人。少し距離をあけて、同じ方向に並んで歩く
- リードは1頭1本ずつが基本。2頭引きリードは、2匹の歩き方がそろってから
- 伸縮リードは、2匹の散歩には向かない
- 車では1頭ずつクレートなどに分けて乗せ、短い時間でも車内に残さない

犬猫のお薬の個人輸入は「ぽちたま薬局」へ
多頭飼いの散歩は一緒?別々?
2匹そろって散歩できるとラクですが、最初から一緒にできるとは限りません。
迎えてからの日数や、2匹の体力・性格によって考え方が変わります。
一緒に行けるかの目安
一緒に散歩するかどうかは、次の表を目安に考えてみてください。
| 2匹の様子 | 散歩の考え方 |
|---|---|
| 迎えて間もない | 1匹に1人。距離をあけて並んで歩く |
| 子犬とシニアなど、歩くペースや体力が違う | 別々に。または途中まで一緒に |
| どちらかの引っぱりが強い・ほかの犬に吠える | まずは1匹ずつ練習 |
| 2匹とも落ち着いて横を歩ける | 1人で一緒に連れて行くことも |
オハイオ州立大学獣医学部は、元気な若い犬を、関節の病気などがある年上の犬のいる家に迎えるのは避けたい、としています。
迎えた場合は、年上の犬を若い犬から守る心がまえが必要だとしています。
体力の差が大きい2匹なら、散歩を分けるのもひとつの方法です。
迎えて間もないうちは2人で
オハイオ州立大学獣医学部は、新しい犬と会わせるときは、どちらの犬にもリードを付け、1頭に大人1人がつくようすすめています。
2匹の間に少し距離をとり、一緒に歩きながら、お互いを見たりにおいをかいだりできるようにする方法です。
パデュー大学の犬の福祉科学センターも、同じ方向に、お互いを気にしすぎない距離で歩かせる方法を紹介しています。
しばらく歩いたら前後を入れ替え、相手が歩いたところのにおいをかがせると、慣れやすくなるとしています。
出典:オハイオ州立大学獣医学部「新しい犬を今いる犬に会わせる方法」/パデュー大学 犬の福祉科学センター「犬をほかの犬に会わせる方法」
1人で2匹を連れて歩く前に
東京都の条例では、散歩のときに犬をリードから放すことが禁止されています。
江東区は、万一のときでも犬を制御できる人が連れて行くよう案内しています。
環境省の基準でも、屋外での運動は、犬を制御できる人がリードを付けて行うこととされています。
2匹が同時に別の方向へ走り出しても止められるか、一度考えてから1人での散歩を始めましょう。
リードのルールは自治体によって違うので、お住まいの地域の決まりも確認しておくと安心です。
出典:江東区「犬に関すること」/環境省「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」
多頭飼いのリードの選び方
多頭飼いのリードには、いくつかの種類があります。
どれが合うかは、2匹の歩き方がそろっているかどうかで変わります。

| 種類 | 向いている場面 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| リード2本(1頭1本) | 迎えて間もない・体格差がある | 両手がふさがる。交差すると絡みやすい |
| 2頭引きリード | 2匹の歩くペースがそろっている | 1匹が引くと、もう1匹も引っぱられる |
| 肩掛けリード | 片手を空けたい(ふんの片づけなど) | 急な飛び出しに手で対応しにくい |
| 伸縮リード | 多頭の散歩には向かない | 長く伸びて、とっさに止めにくい |
迷ったら1頭1本ずつ
2頭引きリードは、1本の持ち手から2本に分かれるので、片手で2匹を連れて歩けます。
ただ、1匹だけを止めたり、2匹を引き離したりするのは苦手です。
迎えて間もない時期や、体格差がある2匹なら、まずはリードを1本ずつ持つ形から始めましょう。
2匹とも落ち着いて歩けるようになってから、2頭引きや肩掛けを試すと失敗が少なくすみます。
伸縮リードは避ける
江東区は、伸縮型のリードは犬のコントロールができないため、使わないよう案内しています。
2匹いると、片方が伸びたリードを走り回って、もう1匹や人の足に絡むこともあります。
多頭の散歩では、長さが一定のリードを選びましょう。
出典:江東区「犬に関すること」
リードを絡ませないコツ
- 2匹の歩く位置(右と左など)を決めておく
- リードの長さを短めにそろえる
- 2頭引きなら、金具が回転するタイプを選ぶ
- 絡んだら、いったん止まってからほどく
首輪・ハーネスも点検を
環境省の基準は、犬の急な動きに対応できるよう、リードの点検や調節をしておくことをあげています。
2頭引きリードは、分かれ目の金具に2匹分の力がかかります。
金具や縫い目のすり切れ、首輪・ハーネスのゆるみがないか、ときどき確かめましょう。
2匹の散歩をラクにするコツ
毎日のことなので、無理なく続けられる形を見つけておきたいですね。
出入りの順番を決める
オハイオ州立大学獣医学部は、迎えたばかりの頃は、玄関などの入口で2匹がもみ合わないようにすることをすすめています。
リードを付ける順番や、玄関を出入りする順番を決めておくと、出がけのバタバタが減ります。
落ち着いて待てる子を先に、興奮しやすい子をあとにするなど、2匹の性格に合わせて決めましょう。
1匹ずつの時間もつくる
パデュー大学の犬の福祉科学センターは、子犬を迎えたら、成犬が子犬から離れて休める時間をつくるようすすめています。
あわせて、子犬が十分に体を動かして、成犬にエネルギーをぶつけないようにすることも大切だとしています。
ときどき1匹ずつ散歩に行くと、それぞれのペースで歩けて、先住犬がひと息つく時間にもなります。
先住犬の気持ちのケアは、別の記事でくわしく解説しています。
夏は散歩の時間帯に注意
環境省は、ペットは人より体高が低く、地面からの熱を受けやすいとしています。
夏の日中の散歩は、熱中症や肉球のやけどの危険があるため、早朝や夜などの涼しい時間帯を選ぶようすすめています。
2匹で暑さへの強さが違うこともあります。暑い日は弱いほうの子に合わせて、時間や距離を決めましょう。
草むらを歩くことが多いなら、マダニ対策もしておきましょう。
多頭飼いで車に乗せるとき
動物病院やお出かけで、2匹を一緒に車に乗せることもありますよね。
車の中では、散歩のとき以上に「分けて」「固定する」ことが大切です。

1頭ずつ分けて乗せる
環境省の基準は、動物を運ぶときは、種類や性別、性質などを考えて、適切に分けて運ぶよう定めています。
運ぶための容器は、動物の安全と、逃げ出しを防ぐのに必要な大きさ・つくりのものを選ぶこととされています。
2匹を同じクレートに入れたり、車内で自由にさせたりせず、1頭ずつクレートやケージに入れましょう。
同じ基準は、なるべく短い時間で運び、必要に応じて休憩をとることや、水分・温度・換気に気をつけることもあげています。
運転席や窓に来させない
道路交通法では、運転者の視野やハンドル操作を妨げるような乗せ方をして運転することが禁止されています。
2匹いると、どちらかが運転席に来たり、窓から身を乗り出したりしやすくなります。
クレートに入れて固定し、運転中に犬が動き回らないようにしておきましょう。
短い時間でも車内に残さない
環境省は、気温35℃の炎天下に止めた車について紹介しています。
窓を閉めてエンジンを切ると、わずか15分で、車内の暑さが人体にとって危険なレベルになるそうです。
犬は汗をかける場所が限られ、暑さに弱い動物です。気温の高い日は、少しの時間でも車内に残さないようにしましょう。
大型犬2匹なら車選びも
大型犬の多頭飼いでは、車そのものを選び直すご家庭もあります。
見ておきたいのは、2匹分のクレートが並べて置けるかどうかです。
あわせて、犬の乗り降りがしやすい荷室の高さか、後ろの席までエアコンの風が届くかも確かめておくと安心です。
車酔いする子は
2匹のうち1匹だけが車に弱い、ということもあります。
車酔いのサインや対策は、こちらの記事でまとめています。
よくある質問
2頭引きリードはいつから使える?
何か月から、という決まった目安はありません。
リードを1本ずつ持った状態で、2匹とも引っぱらずに横を歩けるようになってからが目安です。
使い始めは、人や犬の少ない時間帯・道で試してみましょう。
2匹で遊んでいれば散歩はいらない?
2匹で遊んでいても、散歩がいらなくなるわけではありません。
環境省の基準は、動物の種類や習性などに応じて、必要な運動を確保するよう定めています。
江東区も、犬の種類や健康状態に応じて、きちんと運動させるよう案内しています。
家の中の遊びとは別に、それぞれの年齢や体調に合った散歩を続けましょう。
出典:環境省「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」/江東区「犬に関すること」
3匹以上ならどうする?
頭数が増えるほど、1人ですべての犬を制御するのは難しくなります。
家族で分担する、2回に分けて行くなど、無理のない形を選びましょう。
散歩中に2匹がケンカしたら?
リードを短く持って2匹の距離をとり、落ち着くまで並んで歩かないようにしましょう。
ケンカの止め方やケガの確認は、別の記事でくわしく解説しています。
あわせて読みたい
犬の多頭飼いの全体像や、迎える前の準備は、こちらの記事でまとめています。
まとめ
- 迎えて間もないうちは1匹に1人。距離をあけて同じ方向に歩く
- 歩くペースや体力が違う2匹は、散歩を分けるのも手
- 1人で2匹を連れて歩くのは、2匹とも制御できるようになってから
- リードは1頭1本ずつが基本。伸縮リードは避ける
- 夏は早朝や夜の涼しい時間帯に。暑さに弱いほうの子に合わせる
- 車では1頭ずつクレートに分け、短い時間でも車内に残さない
犬猫のお薬の個人輸入は「ぽちたま薬局」へ

幼少期にやんちゃなビーグル・うさぎ・ハムスターと過ごしました。現在は動物と暮らしてはいませんが、オウムと猫の動画を見て栄養補給を欠かしません。










