動物病院で「ソレンシア」を提案されたものの、副作用が心配になっていませんか?
ソレンシアは、猫の関節の痛みをやわらげる注射薬です。
高い効果が期待できる一方で、皮膚症状や、中には重い副作用の報告もあります。
この記事では、ソレンシアの具体的な副作用を解説し、注射が不安な場合の代替案となる飲み薬やサプリメントについてわかりやすく解説します。
目次
ソレンシアがもつメリット・デメリット

ソレンシアは、猫の変形性関節症に伴う痛みをやわらげる注射薬です。
有効成分は「フルネベトマブ」というたんぱく質で、痛みを引き起こすNGF(神経成長因子)の働きをピンポイントでブロック。月に1回、動物病院で注射をするだけで効果が持続します。
そんなソレンシアのメリット・デメリットは次のとおりです。
■ソレンシアのメリット
(1) 高い鎮痛効果
メーカーの調査では、初回投与後に約7割、2回目投与後は約8割で活動レベルの向上を確認
(2) 内臓への負担が少ない
一般的な消炎鎮痛剤(NSAIDs)とは異なり腎臓や肝臓への負担が少なく、持病のある高齢猫でも使いやすい
■ソレンシアのデメリット
(1) 皮膚トラブルなどの副作用がある
かゆみや皮膚炎、脱毛などの副作用が報告されている
(2) 通院が必要
月に1回、動物病院を受診して注射を受ける必要がある
こうしたメリット・デメリットを比較しながら、愛猫に最適な治療を選んでいきましょう。
ソレンシアの副作用

ソレンシアの副作用でとくに多いのが、皮膚のかゆみ、赤み、脱毛です。
海外で報告されたデータでは皮膚症状が上位を占めており、首や顔まわりをかきむしってしまうケースがみられました。
このほかにも、次のような症状が報告されています。
・注射した部分の痛みや腫れ
・食欲低下、下痢、嘔吐
・腎臓の数値の悪化
・足のふらつきなど、歩行異常
死亡例の報告について
日本の「動物用医薬品等データベース」をみると、およそ3年で59件の副作用が登録されており、その多くが死亡(安楽死を含む)に至っています。
数字だけ見ると不安になるかもしれませんが、これらはソレンシアが原因で死亡したと断言できないものが多く含まれます。
ソレンシアはシニア猫に投与されることが多く、すでに腎臓病や心臓病などの持病が進行しているケースが珍しくありません。
そのため過度に恐れることはありませんが、投与後の体調変化にはしっかり目を配る必要があります。
ソレンシアを使用する際に飼い主が気をつけたいこと
海外の分析では、副作用の多くが投与から1ヶ月以内に起こったと報告されています。
とくに最初の投与のあとは、以下のポイントを注意深く見守ってあげてください。
- 皮膚をかゆがっていないか、脱毛していないか
- 注射した部分を痛がっていないか
- 食欲が落ちていないか
- 下痢や嘔吐をしていないか
- 水を飲む量やおしっこの回数に変化がないか
- 歩き方がおかしくないか、足に力が入りにくそうにしていないか
もし気になる症状が見られたら、自己判断で様子を見ることは避け、すぐにかかりつけの動物病院に相談しましょう。
注射が不安なときに検討できる選択肢
「注射には不安があって、なかなか踏み切れない」という場合は、サプリメントや飲み薬で管理するという方法もあります。
関節ケアのサプリメント
痛みが軽いときのケアや、お薬を増やす前に試しやすいのがサプリメントです。
グルコサミンやMSM、ヒアルロン酸といった成分が、関節の動きをなめらかに保つサポートをします。
医薬品ではないため副作用のリスクが低く、毎日の食事に取り入れやすいのも魅力です。
内服薬(痛み止め)
すでに強い痛みが出ている場合は、飲み薬である消炎鎮痛剤も選択肢となります。
| オンシオール錠 | メタカムジェネリック |
|---|---|
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| 炎症部分にピンポイントで作用する消炎鎮痛剤。速効性に優れ、1日1回の投与で済む。 | 液体タイプの消炎鎮痛剤。フードに滴下して与えられ、錠剤が苦手な猫にも使いやすい。 |
| もっと詳しく見る | もっと詳しく見る |
どちらも非ステロイド性の消炎鎮痛剤(NSAIDs)であり、とくに猫の場合は長期使用による腎臓や消化器への影響に注意が必要です。
必ずかかりつけの獣医師に相談し、定期的な検査を受けながら使用しましょう。
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ソレンシアに関する疑問
ここからは、ソレンシアについてよく寄せられる疑問にお答えします。
ソレンシアが効かないときは?
A. 2回目の投与が完了してから判断するのが一般的です。
ソレンシアは、2回目の投与を終えた時点で反応がなければ、他の治療法を検討することになります。
1回の投与だけであきらめず、2回目の投与を待って効果を見極めることが大切です。
それでも効かない場合は、神経や筋肉など関節痛以外の原因が隠れている可能性もあるため、獣医師と相談しながら別の方法を試してみましょう。
口内炎・がん・馬尾症候群には効果ある?
A. いずれも適応外ですが、痛みの緩和のために使用されることがあります。
ソレンシアの本来の目的は「変形性関節症に伴う痛みの緩和」です。
しかし実際の診療では、口内炎やがんの痛み、馬尾症候群のような神経の痛みなどに対して、獣医師の判断で使用されるケースはあるようです。
効果は個体差があるため、使用を希望する場合はかかりつけの獣医師に相談しましょう。
ステロイドやNSAIDsとの違いは?
A. ターゲットの狙い方が異なります。
ステロイドやNSAIDsは、炎症物質の生成そのものを抑えるお薬ですが、長期間使うと胃腸や肝臓、腎臓に負担がかかりやすくなります。
一方、ソレンシアは痛みを伝える「NGF(神経成長因子)」だけを狙い撃ちするため、内臓への負担が少ないとされています。
その代わり、ソレンシア特有の皮膚症状(かゆみ、脱毛など)が起こることがあります。
双方のメリット・デメリットを踏まえて選ぶことが大切です。
ソレンシアの主な副作用は皮膚症状
ソレンシアは効果が期待できる薬である一方、皮膚の症状を中心とした副作用が一定数報告されています。
まれに重篤なケースも報告されていますが、多くは高齢の猫や持病を抱えた猫にみられるもので、因果関係がはっきりしているわけではありません。
大切なのは、投与後の様子をよく観察し、気になる変化があればすぐに動物病院に相談することです。
注射に不安がある場合は、サプリメントや内服薬といった選択肢も含めて、獣医師とよく話し合いながら、愛猫に合った方法を選んでいきましょう。
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犬の変形性関節症に使われる鎮痛剤「リブレラ」による副作用については、こちらのコラムで詳しく解説しています。
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ペットのお薬通販『ぽちたま薬局』スタッフです。
10年以上の犬の飼育経験と動物介護士の知識をもとに、ペットの病気やお薬の情報を発信します。










