リブレラで犬が死亡したって本当?副作用や代替の治療法を解説

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リブレラで犬が死亡したって本当?副作用や代替の治療法を解説

リブレラは、犬の変形性関節症に伴う痛みを緩和する注射薬です。

近年、このリブレラについて、アメリカ食品医薬品局(FDA)から死亡例を含む副作用が報告され、インターネット上で不安の声が広がっています。

この記事では、FDAの報告書をもとに、報告された副作用の具体例や投与時に気をつけるべきポイントをまとめました。

注射以外の選択肢もご紹介しますので、愛犬の関節痛にお悩みの方はぜひ参考にしてください。

リブレラによる犬の死亡例

リブレラによる犬の死亡例

アメリカ食品医薬品局(FDA)が公表した報告書によると、副作用として運動失調(ふらつき)や発作などの神経症状のほか、一部の症例で死亡(安楽死を含む)が報告されました

報告書において「死亡」は7番目に多い臨床症状とされ(458件・12.6%)、報告頻度の高い上位3つの症状(運動失調・食欲不振・死亡)の一つに入っています。

多くの症例でリブレラ投与から1週間以内に症状が発生しており、併用薬や他の基礎疾患では説明がつかないケースがみられたことから、報告された死亡例の多くでリブレラとの関連の可能性があると指摘されています。

▼FDA報告書に記載された死亡・安楽死の具体例
犬種(年齢) 症状と経過
チワワ(14歳) 初回投与から48時間以内に3回の痙攣を起こし、4日後に安楽死
雑種犬(10歳) 投与24時間後に不全麻痺と脳卒中のような症状が現れ、安楽死
ゴールデン・レトリーバー(12歳) 初回投与から4日後に寝たきりになり首も上げられなくなり、6日後に死亡
ジャーマン・ポインター(9歳) 初回投与から2週間後に免疫介在性溶血性貧血(IMHA)と診断され、安楽死
セント・バーナード(9歳) 2回目投与から6日後にナックリング(足先が返る)と歩行異常が出て、9日後に死亡

一方でFDAは、こうした分析は仮説を立てるための調査であり、因果関係を確定づけるものではないとしています。

製造元のゾエティス・ジャパンが発行した安全性に関する報告書によると、市販後の副作用報告の分析結果として、「死亡(安楽死を含む)」は投与1万回あたり1〜10件という「まれな頻度」であったことも報告されています。

あまり副作用にフォーカスしすぎるのではなく、リブレラを使用する犬の多くは既往症により複数のお薬を服用している可能性が高いシニア犬であることも、ひとつの背景として覚えておく必要があるかもしれません。

死亡例が報告された後の対応

こうした状況を受けて、国内では「動物医薬品等データベース」で同様の副作用報告が公開され、2026年5月には添付文書の改訂が行われました。

また、ゾエティス社は、神経科医などの専門家を招いた委員会を設置し、引き続き調査・分析を行うとしています。

このように死亡例が報告されたことは事実ですが、使用自体を禁止・制限するまでの事態には至っていません

リブレラは投与後7日後から鎮痛効果を発揮し、長期投与により80%を超える高い治療成功率が認められた注射薬です。

愛犬への投与に迷うときは、まずは信頼できる獣医師さんに相談して、納得できる治療方法を検討することが大切です。

>>注射薬以外の選択肢(飲み薬・サプリ)は記事後半で解説しています。

リブレラで報告されている主な副作用

リブレラで報告されている主な副作用

リブレラで報告されている副作用は、主に神経に関わる症状が中心です。

リブレラの主な副作用
  • 運動失調(ふらつき、うまく歩けない)
  • 発作・震え・筋力の低下
  • 麻痺・ナックリング(足の甲を地面につけて歩く)
  • 伏せたまま動けなくなる(横臥)
  • 尿失禁・頻尿
  • 多尿・多飲(おしっこや水を飲む量が増える)

このほか、嘔吐や下痢、食欲不振、元気消失といった全身症状がみられることもあります。

投与後に少しでも気になる様子があれば、自己判断で様子を見ず、すぐに獣医師に相談しましょう。

リブレラを使用する際に飼い主が気をつけたいこと

リブレラを使用する際に飼い主が気をつけたいこと

リブレラを投与する際は、以下のポイントを心がけましょう。

1. 事前のカウンセリングを徹底する
持病や既往歴、現在服用しているお薬(とくに消炎鎮痛剤など)があれば、必ず事前に獣医師へ伝えてください。

2. 投与後1週間は注意深く観察する
多くの副作用は投与後1週間以内に発生しています。以下のポイントを重点的にチェックしてください。

投与後のチェックポイント
  • 歩き方がふらついていないか
  • 足先を引きずっていないか
  • 元気や食欲に変化がないか
  • 水を飲む量、おしっこの量や回数が急に増えていないか
  • 発作のような様子がないか
  • 動かない、反応が鈍いなどの様子がないか

3. 注射は「午前中」に受ける
万が一、アレルギー反応や急な体調変化が起きたらすぐに病院へ駈け込めるよう、動物病院が終日開いている日の午前中に注射を受けることをおすすめします。
休診日の前日も避けると安心です。

不安なときは、飲み薬やサプリという選択肢も

「どうしてもリブレラの副作用が不安」「違う方法で治療を進めたい」という場合は、飲み薬やサプリメントの選択肢があります。
ここからは、変形性関節症に用いられる代表的な飲み薬やサプリメントを紹介します。

愛犬の健康状態や関節痛のステージによって最適な治療は異なります。必ずかかりつけの獣医さんに相談してください。

ガリプラント

ガリプラント

ガリプラントは、犬の変形性関節症の痛みを緩和する飲み薬です。

炎症や痛みに関わる特定の受容体(EP4)を狙ってはたらくため、従来の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に比べて、消化器や腎臓、肝臓への負担が少ないことが特徴です。

一方で、嘔吐や軟便といった副作用がみられることがあります。

ガリプラントの詳細を見る

オンシオール錠

オンシオール錠

オンシオール錠は、速効性にすぐれた変形性関節症の痛みに使われる飲み薬です。

効果が24時間持続するタイプで、1日1回の投与で済むのが特徴です。

長期間の使用では肝臓の数値に影響を与える可能性があるため、定期的な血液検査を行いながら獣医師の指導のもとで使用する必要があります。

オンシオール錠の詳細を見る

関節ケアのサプリメント

関節ケアのサプリメント

お薬の長期服用に抵抗がある場合や、継続的な関節ケアをしたいときはサプリメントの併用も有効とされています。

グルコサミンやコンドロイチン、緑イ貝(モエギイガイ)など、関節の軟骨や潤滑をサポートする成分が代表的です。

サプリメントは医薬品ではないため、日々の予防やお薬の補助として取り入れられるケースが多いです。

関節サプリメントをもっと見る

リブレラによる死亡例は“まれ”

リブレラによる死亡例の報告は事実ですが、統計上の発生確率は「まれ」(10,000回投与中1〜10件)に分類されます。

国や専門機関によって必要な情報公開や添付文書の改訂といった対策はすでに講じられており、決して危険なだけの薬ではありません。
多くのシニア犬がこの注射によって関節の痛みから解放され、動けるようになっているのも事実です。

大切なのは、過度に恐れることなく、正しい知識を持つこと。
不安なときは、飲み薬やサプリメントといった注射以外の選択肢も用意されています

信頼できる獣医師さんとしっかり話し合い、メリットとリスクの双方を検討しながら、愛犬の快適な暮らしをサポートしてあげましょう。

参考サイト(外部リンク)

  • STANDARD ADVERSE EVENT REVIEW|FDA
  • Dear Veterinarian Letter notifying veterinarians about adverse events reported in dogs treated with Librela (bedinvetmab injection)|FDA
  • Results of in-depth assessment of selected adverse events for Librela Solution for Injection for Dogs|VMD
  • 弊社製品リブレラ®の安全性に関するご報告|ゾエティス・ジャパン
  • リブレラ 5|動物用医薬品等データベース
  • リブレラ獣医師向けリーフレット|ゾエティス・ジャパン
  • 犬猫などペットの薬通販「ぽちたま薬局」

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