尿路結石（猫）

猫の尿路結石は、腎臓や尿管、尿道、膀胱などの尿路に結晶や結石ができる病気です。
結石ができると、尿管や膀胱、尿道などが傷ついたり、詰まったりします。

結晶や結石は、フードや水に含まれているマグネシウムやカルシウム、尿酸などのミネラル分が尿中のタンパク質などが結合してできます。

猫の尿路結石で多いのは、「ストルバイト」と「シュウ酸カルシウム」の2種類です。

猫の尿路結石でみられる症状は、以下のとおりです。

結石が尿管や尿道に詰まり、尿がまったく出ない状態になってしまうと、体内に毒素が溜まり、命に関わることもあります。

猫の尿路結石の原因は、以下のようなものがあります。

尿路結石症の疑いがある場合は、次のような検査を行います。

大きい結石はレントゲン検査で発見できますが、レントゲンだけでは確認できない場合もあります。

ストルバイト結石の場合は、療法食を続けることで、結晶や結石が溶けて尿から排出されることもあります。

しかし、溶けない結石（特にシュウ酸カルシウム結石）もあります。
溶けない結石の場合、残念ながら自然治癒は難しいです。

尿路結石の種類により、治療方法は異なります。

ストルバイト結石の場合
マグネシウムやカルシウムなどの成分が多くあることで結石ができるため、食事療法を行います。
痛みや感染を防ぐために、抗生物質や抗炎症薬を使うこともあります。

シュウ酸カルシウム結石の場合
一度できてしまうと、食事療法で溶けることはありません。
自然排出されるのを経過観察するか、手術で摘出し、再発防止のために食事療法も行います。

猫の尿路結石の手術費用は、動物病院によって異なりますが、約14万円くらいです。

動物病院で尿路結石症と診断された場合、尿路結石の種類や症状にあったお薬が処方されます。
動物病院で処方されたお薬の成分と同じものを個人輸入することで、治療費の節約につながることもあります。

当サイト「ぽちたま薬局」でも尿路結石の治療薬を取り扱っています。

ザイロリックジェネリックは、猫の尿酸結石やシュウ酸カルシウム結石の治療に使用される内服薬です。

アシドユリンは、ストルバイト結石の治療・予防薬として使用される尿酸化剤です。

尿路結石の予防や再発防止には、尿の回数を増やすことが重要です。

ネフロテックDSには、天然ハーブ「シラプシュパ」「パサナブヘダ」が配合されているサプリメントです。
シラプシュパは抗結石作用があります。
パサナブヘダには利尿作用があり、結石を排出しやすくなります。

猫の尿路結石の予防ポイントは、以下のとおりです。

尿路結石は一度発症すると、再発しやすい傾向があります。 あまり水を飲まない場合は、ウェットフードに切り替えるなど工夫してみるといいでしょう。

愛猫が尿路結石症と診断された場合、マグネシウムやリン酸、シュウ酸を含む食べ物は避けた方がいいでしょう。
具体的な食材をいくつか紹介します。

ちゅーるには、アミノ酸とミネラルのバランスが調整されている「エネルギーちゅーる pHコントロール」や、尿石の形成に配慮した「下部尿路配慮ちゅーる」があります。

愛猫が路結石症と診断された場合は、このような種類の“ちゅーる”を与えるといいでしょう。