ビソルボン錠（ブロムヘキシン塩酸塩）

ビソルボン錠(ブロムヘキシン塩酸塩)は、以下のような症状に使用されています。

主に、呼吸器系の病気の治療薬として用いられます。

痰を出しやすくすることで、犬の呼吸を楽にしていきます。

ブロムヘキシン塩酸塩

ビソルボン錠に含まれる有効成分ブロムヘキシン塩酸塩は、痰の排出をスムーズにしてくれます。

気道からの分泌液を促すことで痰の粘度を低くする作用や、気道粘膜の線毛運動を活発化する働きがあります。

これらが作用した結果、痰の排出がスムーズになるため、呼吸も楽にすることが可能です。

犬の気管虚脱

犬の気管虚脱は、気管がつぶれてさまざまな呼吸器症状を引き起こす病気です。

初期症状は乾いた咳が特徴ですが、感染が伴った場合は気道内に痰がたまり、湿った咳が起こります。

気管虚脱は、狭い気管に痰が詰まることで呼吸困難を引き起こす恐れがあるため、治療に去痰剤が用いられる場合もあります。

慢性気管支炎

犬の慢性気管支炎は、2ヶ月以上の慢性的な咳症状が見られる病気です。

ケンネルコフなどの感染症や、ホコリやタバコなどを慢性的に吸入することで起こります。

慢性気管支炎は、慢性の痰が絡んだ咳症状も見られるため、治療では抗炎症剤だけでなく去痰剤も用いられます。

気管支拡張症

気管支拡張症は、気道壁の筋組織や弾性が壊れて、気管支が拡張する病気です。

犬は慢性気管支炎や細気管支炎、気管支肺炎などが進行して発症することが多く、慢性的な細菌感染によって大量の痰と咳症状が見られます。

気管支拡張症に用いられるお薬は、去痰剤や抗生剤、抗炎症剤などです。

ビソルボン錠(ブロムヘキシン塩酸塩)は、以下の投与量を参考にしてください。

・1日2回、体重1kgに対してブロムヘキシン塩酸塩を0.05mg投与。

投与量は、ピルクラッシャーなどをご利用いただくことで調整しやすくなります。

※症状などによって投与量が異なる場合があるので、獣医師と相談の上ご使用ください。

ビソルボン錠(ブロムヘキシン塩酸塩)は、以下のような副作用に注意してください。

ショック症状・アナフィラキシーのような症状

■極めて稀な頻度で見られる副作用

皮膚粘膜眼症候群

投薬後に副作用が発現した場合は、速やかに動物病院を受診してください。