フェリマゾール【猫用】

フェリマゾール2.5mg
チアマゾール2.5mg

フェリマゾール5mg
チアマゾール5mg

猫の甲状腺機能亢進症の治療薬

フェリマゾールはアニマルヘルス社から販売されている、猫用の甲状腺機能亢進症（アジソン病）の治療薬です。
有効成分として、チアマゾールを含有しています。

甲状腺機能亢進症とは、喉の甲状腺からホルモンが過剰分泌されてしまう疾患のことを言います。
人間で言うと、バセドウ病にあたる病気です。

ホルモンが過剰分泌されると全身の器官が異常に活性化され、それによって様々な症状を引き起こしてしまいます。
下痢や嘔吐の頻発や、性格の変化が見られる場合もあります。

また代謝が異常に活発になることから、高齢なのに元気になったように見えますが臓器には相当な負担がかかっているため、心臓・腎臓・肝臓などの器官に障害を起こし命を落とす危険性があります。

最も多く用いられるチアマゾール

フェリマゾールの有効成分であるチアマゾールには、甲状腺ホルモンの生成を抑制する働きがあります。
甲状腺ホルモンの生成を阻害し、過剰分泌されるホルモンの量を正常に保ちます。

チアマゾールは日本では猫の甲状腺機能亢進症治療として最も多く用いられています。

副作用が少なく使いやすい

フェリマゾールは副作用が少ないお薬です。
ペットへの体に負担がかかる心配はほとんどありません。

最初はチアマゾールとして2.5mgを、1日1回、2週間経口投与します。

臨床的な副作用が認められず、CBCおよび血小板に異常がなく血清T4濃度が2mcg／dL以上であれば、用量をチアマゾールとして2.5mgを1日2回へ増量して、2週間後に同様の検査を行ってください。

用量は2週間毎に1日2.5mgずつ増量して、血清T4濃度が1～2mcg／dLの間になるように調節します。

血清T4濃度が重度に上昇している症例で、かつ腎障害・腎不全の兆候が認められない場合は、チアマゾールとして5.0mgを1日2回、経口投与で開始します。

もし腎不全の兆候があるか疑わしい場合は、チアマゾールとして2.5mgを1日2回、経口投与としてください。
もし尿毒素が認められ明確な腎不全が認められる場合は、チアマゾールとして1.25mgを1日2回、経口投与としてください。

モニターは1～2週間後にT4、CBC、血小板、血液化学腎パラメータ、尿検査を行います。
用量は臨床症状、検査結果などに基づいて徐々に増量すること。
最初の3ヶ月間は2週間毎に行い、その後は3～6ヶ月毎に実施してください。

・胃腸障害、多発性関節炎、脱毛などの症状が見られる場合があります。

・高齢の猫に投与する場合には、モニタリング間隔を短くするなど慎重に投与してください。
・販売メーカーは、2.5mg120錠がAST Farma、5mg120錠がLindopharm GmbHになります。

AST Farma
Lindopharm GmbH

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