最近、うさぎの目が白っぽく濁って見えて、気になって動物病院に連れて行ったら「白内障」と診断されて驚いた…そんな方も多いのではないでしょうか。
「これからどれくらい進行するの?」
「点眼薬で本当に効果があるの?」
「手術って必要?」
不安や疑問が次々に浮かんできますよね。
白内障は年齢を重ねたうさぎによく見られる目の病気で、進行すると視力が低下するほか、日常生活に支障が出ることもあります。
ですが、早期発見と適切な治療で、うさぎのQOL(生活の質)を保つことも十分可能です。
この記事では、うさぎの白内障の原因や症状、治療法、進行を遅らせるためのケアまで、飼い主さんが知っておきたい情報をわかりやすく解説します。
ぽちたま薬局では、うさぎに必要な目薬や抗生物質も取り扱っています。
うさぎの白内障とは

うさぎの白内障とは、目の中の「水晶体」が白く濁り、徐々に視力が落ちていく病気です。
特に高齢のうさぎによく見られ、加齢にともなって進行するケースが多くなっています。
うさぎはもともと視力よりも「音」や「におい」に頼って暮らしている動物なので、白内障がゆっくり進む場合は、すぐに大きな変化に気づきにくいこともあります。
しかし、放置してしまうと「緑内障」など他の目の病気を併発し、強い痛みや失明につながるケースもあるため注意が必要です。
また、高齢だけでなく、若いうさぎでも「エンセファリトゾーン」などの寄生虫感染が原因で白内障になることがあります。
目の異変に気づいたら、年齢に関係なく、まずは動物病院で診断を受け、早めの対応を心がけましょう。
うさぎが白内障になる原因
うさぎの白内障にはいくつかの原因があり、年齢や生活環境、体質によって異なります。
代表的な原因は以下の通りです。
- 加齢(老齢性白内障)
- 寄生虫感染(エンセファリトゾーン症)
- 外傷(目のケガ)
- 遺伝性や先天的な異常
この中でもっとも多いのは、加齢による「老齢性白内障」です。
年齢を重ねることで水晶体が少しずつ白く濁りはじめ、最初は片目だけでも、やがて両目に広がっていくのが一般的な経過です。
とはいえ、進行スピードにはかなり個体差があり、数年かけてゆっくり進む子もいれば、わずか数ヶ月で一気に視力が落ちるケースもあります。
また、1歳未満のうさぎや若いうさぎで見られるのは、「若年性白内障」と呼ばれ、遺伝や先天性の異常が原因となることも。
さらに、年齢に関係なく発症する白内障のなかには、「エンセファリトゾーン症」という寄生虫感染が関係しているものもあり、注意が必要です。
「うちの子はどれに当てはまるんだろう…?」と感じたら、獣医師さんの診断をもとに原因をしっかり確認し、適切なケアや治療方針を考えることが大切です。
うさぎの白内障の症状

白内障になると、まず見た目の変化として、目の中の「水晶体」が白く濁ってくるのが特徴です。
初期は片目だけでも、進行すると両目の水晶体が真っ白になり、視力の低下によって次のような行動の変化が見られるようになります。
- 物にぶつかりやすくなる
- ケージの段差などを慎重に歩くようになる
- 見えにくい場所では動きが鈍くなる
この段階では、多くの場合、痛みは伴いません。
しかし、以下のような合併症や進行した状態になると、痛みを伴うことがあるため注意が必要です。
- 白内障が進行して水晶体の袋(嚢)が破れ、炎症(ぶどう膜炎)を起こしている場合
- 水晶体がズレる(脱臼)など、目の内部構造に異常が出た場合
- エンセファリトゾーン感染による炎症性の白内障
- 炎症がさらに進行して緑内障を併発した場合
これらのケースでは、うさぎが
・目を細める、シバシバさせる
・片目を閉じることが多くなる
・白目が赤く充血する
といったサインを出すことがあります。
「いつもと違うな?」と感じたら、できるだけ早く動物病院で診てもらうことが、うさぎの負担を最小限に抑える第一歩です。
放置するとどうなる?
白内障は見た目だけの変化に思えるかもしれませんが、放置すると視力の低下だけでなく、最終的には失明のリスクもあります。
さらに怖いのは、進行した白内障が合併症を引き起こす可能性があること。
特に注意が必要なのが「ブドウ膜炎」や「水晶体の脱臼」です。
・ブドウ膜炎
白内障が進んで水晶体の袋(嚢)が破れた際に起こることがあり、目の内部で強い炎症を引き起こします。
・水晶体脱臼
水晶体が本来の位置からズレてしまう状態で、激しい痛みを伴う場合もあります。
うさぎは非常にストレスに弱く、痛みや不快感がきっかけで食欲が落ちたり、動かなくなったりすることも。
そのまま体調が急変し、命に関わるケースもあるため、「年齢のせいかな」と放っておくのは非常に危険です。
白内障は早期であれば進行を遅らせることも可能です。
「もう少し様子を見ようかな…」ではなく、適切な治療やケアを始めることが、大切なうさぎの命を守ることにつながります。
うさぎの白内障の治療法

白内障の根本的な治療は手術ですが、うさぎの場合は対応できる病院が限られ、負担も大きいため一般的ではありません。
多くは点眼薬で進行を抑える治療や、原因に応じた内科的治療が行われます。
■初期(軽度)の白内障
まだ白濁が軽度の場合は、白内障の進行を遅らせる点眼薬の使用が一般的です。
中でも、「カタリンK点眼液(ピノレキシン)」はヒト用として承認されている目薬ですが、うさぎにも使用されることがあります。
- 点眼薬で白内障の進行抑制
- 痛みや炎症がある場合は、抗炎症薬を併用
■エンセファリトゾーン症による白内障
駆虫薬(フェンベンダゾールなど)を一定期間服用して、寄生虫の増殖を抑える治療が行われます。
一度白くなった水晶体を元に戻すことはできませんが、進行や合併症のリスクを減らすことが大切です。
うさぎが白内障になったら寿命は縮まる?
白内障そのもので寿命が縮まることはありません。
視力が落ちても、うさぎは音やにおいを頼りに生活できるため、大きな支障が出ない場合もあります。
ただし、見えにくさから段差やケージ内での転落事故には注意が必要です。
白内障と診断されたら、段差を減らす・危険な場所をなくすなど、生活環境の見直しを。
視力が落ちる前に慣れさせておくと、うさぎにとってもストレスが少なく安心です。
うさぎの白内障予防

白内障の発症を完全に防ぐことはできませんが、日頃のケアで進行を遅らせることは可能です。
特に以下の点を意識してみましょう。
・目の状態をこまめに観察する
目やに、充血、濁りなどが見られたら、早めに受診を。
・定期的な健康診断を受ける
早期発見により、治療の選択肢が広がります。
・ケガを防ぐ安全な生活環境を整える
段差をなくし、目の外傷リスクを減らしましょう。
これらを心がけることで、白内障の進行リスクをぐっと抑えられます。
白内障以外に眼が白くなる病気
うさぎの目が白く見えるからといって、必ずしも白内障とは限りません。
目の表面や内部に異常が起こることで、白く濁って見えることがあります。
代表的な病気は、以下の通りです。
■核硬化(かくこうか)
水晶体が年齢とともに硬くなる加齢現象で、病気ではありません。
うさぎでの発症はまれですが、高齢の犬や猫でよく見られます。
■角膜浮腫(かくまくふしゅ)
角膜に水分がたまって白く見える状態。
炎症や外傷が原因となり、痛みや違和感を伴うことが多いです。
■角膜瘢痕化(かくまくはんこんか)
過去の角膜の傷が治ったあとに白く濁ることがあります。
一度できた瘢痕は消えにくく、視界の妨げになることも。
■角膜変性
角膜に脂質やカルシウムが沈着し、白く濁る病気。
うさぎでは非常にまれですが、慢性的な目のトラブルが原因になることもあります。
■角膜閉塞症
角膜が結膜に覆われてしまう病気で、視野が狭くなります。
目の機能にも影響を与えるため、早期の対処が必要です。
■前房蓄膿(ぜんぼうちくのう)
目の内部(前房)に膿がたまった状態。
強い炎症を起こし、放置すると緑内障に進行する恐れがあります。
■ 眼球癆(がんきゅうろう)
重い目の病気の末期状態で、眼球が萎縮し視力を失っている状態です。
機能が戻ることは難しく、多くは痛みを伴います。
このように、目が白く見える原因は多岐にわたります。
白内障と似た症状でも、治療法はまったく異なる場合があります。
専門家の診断を仰ぎ、うさぎにとって最適なケアを選びましょう。
まとめ
白内障は、高齢のうさぎに特に多く見られる目の病気ですが、どの子にも起こる可能性があります。
初期の段階では生活に支障が出にくいものの、進行すると視力を失うほか、痛みをともなう合併症(ブドウ膜炎や緑内障など)を引き起こすことも。
そのため、早期発見と適切なケアがとても大切です。
治療には点眼薬や駆虫薬(エンセファリトゾーン症の場合)などがあり、症状や進行具合によっては手術が検討されることもあります。
動物病院で相談しながら、うさぎに合った治療を選んでいきましょう。
また、普段から目の様子をチェックすることや、生活スペースの段差をなくすなど、環境を整えてあげることも大切な予防のひとつです。
大切なのは、白内障とうまく付き合いながら、うさぎがストレスなく、安心して過ごせる毎日を守っていくこと。
そのために、正しい知識とサポートをそばに置いておきましょう。
ぽちたま薬局では、うさぎに必要なノミダニ薬や抗生物質も取り扱っています。

ぽちたま薬局のライターです。
実家では猫を飼っています。
これまでに犬やインコ、ウーパールーパーなど、動物に囲まれて暮らした経験があります。











