2匹目の猫を迎えるけれど、ケージは何台いるの?2匹一緒に入れても大丈夫?
多頭飼いのケージや部屋づくりは、迷うことが多いですよね。
- 全員分のケージを常に用意する必要はない。新入り猫を迎えるとき・離したいとき・災害時に役立つ
- ケージは1匹1台が基本。一緒に入れていいのは、もともと仲良しのペアだけ
- 選ぶなら上下に動ける段付き(3段)。新入り猫のケージは先住猫が入れない静かな部屋に置く
- 部屋づくりは、隠れ場所・高い場所・トイレなどを「猫の数+1」で、家のあちこちに分けて置く

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多頭飼いにケージは必要?
猫を何匹飼っていても、全員分のケージを常に用意しておく必要はありません。
ただ、ケージがあると助かる場面が3つあります。
新入り猫を迎えるとき
一番出番が多いのが、2匹目以降の猫を迎えるときです。
新潟県動物愛護センターは、新しい猫を初日から家の中で自由にさせず、必ずケージに入れるよう呼びかけています。
いきなり先住猫と会うとケンカになったり、新入り猫がすき間に隠れて出てこなくなったりするためです。
千葉県動物愛護センターも、慣れていない猫にとっては、広い部屋よりケージという自分だけの場所のほうが安心できると説明しています。
ケンカや体調不良で離したいとき
全米猫獣医師協会のステップガイドは、猫同士の緊張が高まったときに、少しの間離して過ごすことを勧めています。
離すときは、それぞれの猫がトイレやごはんなどを一通り使えるようにしておくのが条件です。
部屋を分けられない家では、トイレや寝床を入れたケージがその役割を担ってくれます。
災害のときの避難に備えて
練馬区は環境省のガイドラインをもとに、ペットをケージやキャリーに慣れさせておくよう呼びかけています。
避難するときはケージ・キャリーに入れるのが安全で、避難所でもその中で過ごすことが多くなるためです。
ふだんから中でおやつをあげて、「お気に入りの場所」にしておくとよいそうです。
多頭飼いでは、何匹分のキャリーやケージをどう運ぶかも、あわせて考えておきましょう。
出典:新潟県動物愛護センター「動物愛護センターから2頭目の猫を迎えるにあたって」/千葉県動物愛護センター「うまく猫を迎えるための七つ道具と5ステップ」/全米猫獣医師協会「新しい猫を先住猫に紹介するためのステップガイド」/練馬区「ペットのための日頃の備え」
猫2匹は同じケージでいい?
ケージは1匹1台が基本です。
全米猫獣医師協会のステップガイドでは、新しく迎える猫が2匹以上いる場合、もともと仲の良いペアなら同じ部屋で過ごしてかまわないとしています。
一方で、仲良しではない猫同士は、1匹ずつ別の部屋を用意し、別々に慣らしていくよう求めています。
| 組み合わせ | 同じケージは? |
|---|---|
| 一緒に育った兄弟など、もともと仲良し | 入れてもよい。トイレと寝床に注意 |
| 先住猫と新入り猫 | 入れない。ケージ越しに少しずつ慣らす |
| 仲良しではない新入り猫同士 | 入れない。1匹ずつ別に用意する |
先住猫と新入り猫を、いきなり同じケージに入れるのはやめましょう。
狭いケージの中では逃げ場がなく、ケンカになっても離れられません。
2匹一緒に入れるならトイレに注意
ステップガイドは、トイレや食器、寝床などを「1匹1つ+1つ」用意し、お互いが見えないよう離して置くよう勧めています。
ケージの中はスペースが限られるので、2匹分のトイレを離して置くのは難しくなりがちです。
仲良しのペアを一緒に入れる場合も、長い時間入れっぱなしにはせず、部屋にもトイレを用意しておくと安心です。
仲良しでも油断禁物
仲の良い2匹でも、狭い場所では取り合いが起こることがあります。
片方がもう片方を避けている、トイレを我慢しているといった様子があれば、ケージを分けてあげましょう。
出典:全米猫獣医師協会「新しい猫を先住猫に紹介するためのステップガイド」/新潟県動物愛護センター「動物愛護センターから2頭目の猫を迎えるにあたって」
多頭飼いのケージの選び方
上下に動ける段付きを選ぶ
猫は上下に動くのが好きな動物です。
新潟県動物愛護センターは、新しい猫用には段付きのケージ、なかでも3段ケージをすすめています。
多頭飼いで仲良しのペアを一緒に入れるなら、それぞれが別の段でくつろげる広さがあるかも見ておきましょう。
ケージの中のレイアウト
3段ケージなら、段ごとに置くものを分けると、寝る場所・食べる場所・トイレが離れます。
| 段 | 置くもの |
|---|---|
| 上段 | ハンモック・ベッド |
| 中段 | ごはん皿・水皿 |
| 下段 | トイレ・爪とぎ |
千葉県動物愛護センターが紹介している置き方です。
トイレは、新しく迎える猫のケージに収まるサイズのものを必ず1つ用意しましょう(新潟県動物愛護センター)。

隠れ場所と目隠しを用意する
猫は初めての場所では、暗くて狭い隠れ場所を求めます。
怖がっている様子があれば、ケージを布で覆ってあげましょう。
千葉県動物愛護センターは、慣れてきたら上段だけ、寝床だけと、覆う部分を少しずつ減らしていく方法を紹介しています。
段ボールやふちの高いベッドなど、ケージの中にも隠れられる場所があると安心です。
出典:新潟県動物愛護センター「動物愛護センターから2頭目の猫を迎えるにあたって」/千葉県動物愛護センター「うまく猫を迎えるための七つ道具と5ステップ」/新潟県「外飼いだった猫を室内で飼育するために」
ケージの置き方と部屋の分け方
新入り猫のケージは別の静かな部屋に
新潟県動物愛護センターは、できれば先住猫が入れない落ち着ける部屋にケージを置くよう勧めています。
ステップガイドも、新入り猫には先住猫と離れて過ごせる部屋を用意するよう求めています。
- 人の行き来が少ない静かな部屋にする
- ドアを閉めて、猫同士が勝手に会えないようにする
- 電気コードや猫に有害な植物など、危ないものは片づける
テレビの音や人が集まるリビングは、猫が落ち着かずトイレの失敗につながることもあります。
部屋を分けられないときの工夫
ワンルームなどで部屋を分けられないときは、ケージを布で覆い、先住猫と目が合わないようにしてあげましょう。
ステップガイドは、にらみ合いが続くときに、家具などで視線をさえぎる方法を紹介しています。
ついたてや箱を置いて、先住猫がケージのすぐ前に張りつかないようにするのも1つの方法です。
ケージの前で先住猫がシャーと言っても、叱らずに、いったん距離をとってあげてください。
ケージ越しの威嚇が続くときの対処法は、こちらでまとめています。
出典:新潟県動物愛護センター「動物愛護センターから2頭目の猫を迎えるにあたって」/全米猫獣医師協会「新しい猫を先住猫に紹介するためのステップガイド」/新潟県「外飼いだった猫を室内で飼育するために」
キャットタワーと部屋づくり
ケージから出たあとの部屋づくりも、多頭飼いではとても大切です。
ステップガイドによると、猫同士の緊張の原因で最も多いのは、必要なものが足りない、または近くにまとまりすぎていることです。
「猫の数+1」をあちこちに分けて置く
ステップガイドは、次のものを1匹ずつ+1つ用意するよう勧めています。
- トイレ
- ごはん皿・水入れ
- ふちの高いベッド
- 爪とぎ
- 隠れ場所・高い場所
ポイントは数だけではありません。
1か所にまとめず、お互いが見えないよう家の中に分けて置くことで、取り合いや待ち伏せが起こりにくくなります。
トイレの数や置き方は、こちらで詳しく紹介しています。
キャットタワーは1台より「高い場所」を複数
猫は、走り回るより上下に動くことを好みます(千葉県動物愛護センター)。
ステップガイドは、高い場所を使えると、猫が自分のまわりの状況を自分で選べるようになるとしています。
多頭飼いでは、大きなキャットタワーを1台置くより、棚や家具も使って高い場所を何か所かつくるのがおすすめです。
1台だけだと一番上を取り合ったり、気の弱い猫が近づけなかったりすることがあるためです。
気の弱い猫の逃げ場をつくる
ステップガイドは、自信のない猫のために、隠れられる高い場所も用意するよう勧めています。
上の段に囲いのあるキャットタワーや、棚の上に置いた箱などが使えます。
猫同士が仲良くなれなくても、お互いに距離をとれる部屋なら、一緒に暮らしていくことはできます。
出典:全米猫獣医師協会「新しい猫を先住猫に紹介するためのステップガイド」/千葉県動物愛護センター「うまく猫を迎えるための七つ道具と5ステップ」/新潟県動物愛護センター「動物愛護センターから2頭目の猫を迎えるにあたって」
よくある質問
新入り猫はいつケージから出せばいい?
決まった日数はなく、猫同士の様子を見て進めます。
新潟県動物愛護センターは、まずケージの扉を閉めたままお見合いをさせ、威嚇や怖がる様子がなければ扉を開けて対面させる流れを紹介しています。
直接会わせるのは、どちらの猫も感染症の検査をしてからにしましょう。
最初は短い時間にとどめ、飼い主さんがその場を離れるときは新入り猫をケージに戻します。
ケージから出すタイミングの見極め方は、こちらで詳しく紹介しています。
先住猫と新入り猫の会わせ方は、準備から対面まで段階ごとにまとめています。
ケージに入れるのはかわいそう?
千葉県動物愛護センターは、新しい環境に慣れていない猫にとっては、ケージの中のほうが安心できると説明しています。
ベッドやハンモックでくつろぐ姿が見られれば、落ち着いてきたサインだそうです。
猫が鳴いても、すぐに出したくなる気持ちをこらえて、ケージが安心できる場所になるのを待ってあげましょう。
2匹目の猫にケージなしは無理?
先住猫が入れない部屋を1つ用意でき、トイレや寝床、隠れ場所がそろっていれば、部屋で慣らすこともできます。
ステップガイドも、ケージではなく部屋で慣らす方法を紹介しています。
ただ、新入り猫が家具のすき間に入り込んで出てこなくなることもあります。
迷ったら、ケージを用意しておくほうが安心です。
出典:新潟県動物愛護センター「動物愛護センターから2頭目の猫を迎えるにあたって」/千葉県動物愛護センター「うまく猫を迎えるための七つ道具と5ステップ」/全米猫獣医師協会「新しい猫を先住猫に紹介するためのステップガイド」
あわせて読みたい
新入り猫を迎えたあとの暮らしについて、もう少し詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。
猫の多頭飼いの全体像(何匹まで・相性・準備)をまとめた記事です。
先住猫と新入り猫の会わせ方を、準備から対面まで順番に紹介しています。
多頭飼いに向かない猫の特徴や、迎える前に考えておきたいことはこちら。
ケージ越しの威嚇が続くときの対処法は、こちらでまとめています。
まとめ
- 全員分のケージは常に必要ではない。新入り猫を迎えるとき・離したいとき・災害時に役立つ
- ケージは1匹1台が基本。同じケージに入れていいのは、もともと仲良しのペアだけ
- 先住猫と新入り猫を、いきなり同じケージに入れない
- 選ぶなら3段などの段付き。上段に寝床、中段にごはん、下段にトイレ
- 新入り猫のケージは、先住猫が入れない静かな部屋に置く
- 部屋づくりは、トイレや高い場所などを「猫の数+1」で、家のあちこちに分けて置く
犬猫のお薬の個人輸入は「ぽちたま薬局」へ

幼少期にやんちゃなビーグル・うさぎ・ハムスターと過ごしました。現在は動物と暮らしてはいませんが、オウムと猫の動画を見て栄養補給を欠かしません。









