子犬を迎えたものの、先住犬が近寄らない、唸る、元気がない…。「このまま仲良くなれなかったらどうしよう」と不安になりますよね。
でも、最初からうまくいく組み合わせのほうが少ないくらいです。焦らず段階を踏めば大丈夫ですよ。
- 先住犬に受け入れてもらうコツは、先住犬を何でも優先し、少しずつ・見守りながら距離を縮めることです
- 接触はお迎え当日ではなく、子犬の体調・ワクチン・駆虫を確認してから。迷ったら獣医さんに相談を
- 受け入れた行動の代表は、遊びに誘うポーズや、子犬がそばにいてもリラックスしている様子です
- 慣れるまでの期間は数週間〜数か月と幅があります。留守番を2匹だけでさせるのは、もっと先にしましょう

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先住犬が子犬を受け入れるには
先住犬にとって、子犬は「ある日突然やってきた、遠慮のない新入り」です。
受け入れてもらえるかどうかは、子犬に何を教えるかより、先住犬の安心をどれだけ守れるかで決まります。
何でも先住犬を優先する
ごはん、声かけ、なでる順番、散歩の準備。迷ったら先住犬からにしましょう。
子犬はどうしても手がかかりますが、先住犬が「自分の扱いは変わらない」と感じられることが、受け入れの土台になります。
先住犬の生活リズムを変えない
散歩の時間、ごはんの時間、寝る場所は、子犬が来る前と同じにしておきます。
子犬のために先住犬の寝床を移したり、散歩を短くしたりすると、それだけで先住犬のストレスが増えてしまいます。
ごはん・おもちゃ・寝床は分ける
米国オークランド市のアニマルサービスは、ごはんは別々の場所であげ、食べ終わったら器を片付けるよう勧めています。
おもちゃや寝床も、慣れるまでは共有させないのが基本です。
出典:オークランド市アニマルサービス「新しい犬を家の先住犬に会わせる方法」
先住犬がひとりになれる場所をつくる
子犬は遊びたい盛りで、しつこくまとわりつきがちです。
先住犬が子犬から離れて休める場所(子犬が入れない部屋など)を用意しておきましょう。
同じ出典でも、年上の犬やおとなしい犬には、子犬と離れて休む時間をつくるよう勧めています。
先住犬と子犬の接触はいつから
接触を始めるタイミングは、日数で一律に決めるより、子犬の健康状態で判断するのが基本です。
お迎え当日にいきなり対面させるのは避けて、まずは次の2つを確認しましょう。
子犬と先住犬の健康状態を確認する
- 子犬のワクチン接種歴・駆虫歴(迎えるときにもらう書類で確認)
- 子犬に下痢・せき・鼻水・元気がないなどの様子がないか
- 先住犬のワクチンやノミ・マダニなどの予防が切れていないか
お迎え後の健康診断のときに、獣医さんに「先住犬と接触させても大丈夫か」を聞いておくと安心です。
子犬に下痢があるときは、寄生虫などがうつることもあるので、接触の前に動物病院で診てもらいましょう。
ワクチンを打ち終わるまで待つ必要はある?
米国獣医動物行動学会は、ワクチンをすべて打ち終わる前から子犬の社会化を始めることを勧めています。
子犬クラスに参加する目安は、次のとおりです。
- 生後7〜8週から参加できる
- 1回目のワクチンから7日以上たっている
- 1回目の駆虫が済んでいる
- 体調を崩していない
この学会は、お迎えから生後3〜4か月ごろまでを、ほかの動物や人に慣れるための大切な時期としています。
ただしこれは、管理された子犬クラスについての目安です。
家で先住犬と会わせる時期は、2匹の体調によって変わります。最終的には獣医さんと相談して決めてください。
迎える時期の目安
ブリーダーやペットショップは、生後56日(8週)を過ぎていない犬を販売のために引き渡せません。
そのため、子犬が家に来るのは多くの場合、生後8週以降です。
この時期は、ちょうど子犬のワクチン接種が進んでいくタイミングと重なります。
※日本犬6種を専門に繁殖する業者が直接販売する場合は生後49日(7週)以降
出典:環境省「STOP!生後56日までの犬猫販売!」
接触は4つの段階で進める
健康面の確認ができたら、次の順番で少しずつ距離を縮めていきます。次の段階に進むかどうかは、日数ではなく先住犬の様子で決めましょう。

| 段階 | やること | 次に進む目安 |
|---|---|---|
| ①においから | 部屋かサークルを分け、互いのにおいが付いたタオルなどを嗅がせる | においを嗅いでも落ち着いている |
| ②柵越しに対面 | サークル越しに短時間だけ見せる。先住犬にはおやつとほめ言葉を | 体の力を抜いて子犬を見ていられる |
| ③同じ部屋で | リードを付け、広めの部屋で短時間。飼い主さんがそばで見守る | 唸っても子犬が離れ、すぐ普段に戻る |
| ④時間を延ばす | 見守れる時間帯だけ一緒に過ごす時間を少しずつ増やす | 一緒にいても互いに休めている |
成犬同士の顔合わせでは、散歩コースから外れた「中立な場所」が勧められることが多いです。ただ、ワクチンが終わる前の子犬は外を歩かせにくいですよね。
家で会わせるときは、先住犬のお気に入りの場所を避けて、広めの部屋を使いましょう。
前出のオークランド市の資料でも、狭い廊下や玄関で会わせるのは避けるよう勧めています。
先住犬が子犬を受け入れた行動
先住犬が子犬を受け入れ始めると、次のような行動が見られるようになります。
- 前足を伸ばしてお尻を上げる「遊ぼう」のポーズ(プレイバウ)をする
- 体の力が抜けていて、しっぽがゆったり揺れている
- 自分から子犬に近づいて、においを嗅ぐ
- 子犬がそばにいても、落ち着いて寝転んだり休んだりできる
- 子犬がしつこいと唸って叱るが、そのあとすぐ普段の様子に戻る
はじめの3つは、オークランド市の資料で「遊びに誘う良いサイン」として挙げられているものです。
まだ様子を見たい行動
一方、次のような様子が続くときは、まだ距離が近すぎるサインです。いったん離して、1つ前の段階に戻りましょう。
- 歯をむき出す・低く唸り続ける
- 背中の毛が逆立つ
- 脚を突っ張って、ぎこちなく歩く
- 子犬をじっと見つめ続ける
こうした様子が見えたら、名前を呼んでおすわりさせる、おやつで気をそらすなど、落ち着いた方法で注意を別の方向に向けます。
出典:オークランド市アニマルサービス「新しい犬を家の先住犬に会わせる方法」
先住犬が子犬を叱るのは悪いこと?
先住犬が子犬に唸ったり、歯を見せて「やめて」と伝えたりすると、ドキッとしますよね。
実は、子犬は大人の犬の「もうやめて」というサインに気づけないことが多いもの。性格の安定した成犬は、唸るなどして限度を教えます。
オークランド市の資料では、これは害のない行動で、止めに入らなくてよいとしています。
ただし、叱られても子犬が引き下がらないときや、先住犬が本気で噛みそうなときは、すぐに引き離してください。
先住犬が慣れるまでの期間
先住犬が子犬に慣れるまでの期間は、犬によって大きく違います。
オークランド市の資料では、慣れるまでには数週間から数か月かかることがあるとしています。
数日で打ち解ける子もいれば、何か月もかかる子もいるということです。
2匹だけの留守番はもっと先に
同じ資料では、仲良くやれると確信できるまでは2匹を見守りなしにしないこと、留守中は子犬をクレートや別の部屋に入れることを勧めています。
日中は仲良く見えても、子犬と先住犬だけで留守番させるのは慎重に。見守りなしで自由にさせられるまでには、数か月から数年かかることもあるとされています。
焦らなくて大丈夫
「なかなか仲良くならない」と感じても、唸りながらも同じ部屋で休めているなら、少しずつ前に進んでいます。
比べる相手はよその家の犬ではなく、1週間前のうちの子です。
うまくいかないときは
段階を戻しても緊張が続く、先住犬の様子がどんどん悪くなる。そんなときは、ひとりで抱え込まずに専門家に相談しましょう。
オークランド市の資料でも、問題が長引くほど解決が難しくなるとして、うまくいかないときは早めに専門家の助けを借りるよう勧めています。
- 犬同士の関係やしつけの悩み:ドッグトレーナー
- 先住犬の食欲や元気が落ちた、体調が心配:かかりつけの動物病院
- 攻撃的な行動が続く:問題行動を診る獣医師(行動診療)
- 噛まれて出血している、傷口が腫れている
- 子犬がぐったりしている、ごはんを食べない
- 子犬に下痢や嘔吐がある
- 先住犬の食欲や元気がない状態が続いている
小さな傷に見えても自己判断せず、気になる場合は動物病院への相談を検討してください。
よくある質問
先住犬と子犬を仲良くさせる方法は?
先住犬を何でも優先し、においから柵越し、同じ部屋へと段階を踏んで距離を縮めることです。
ごはん・おもちゃ・寝床は分け、先住犬がひとりで休める場所も用意しましょう。
子犬と先住犬はいつから接触させてもいい?
子犬の体調・ワクチン・駆虫を確認してからです。
米国獣医動物行動学会は、子犬クラスの目安を「1回目のワクチンから7日以上」としています。家での接触は獣医さんにも確認すると安心です。
先住犬と子犬はいつ仲良くなる?
数日でなじむ子もいれば、数か月かかる子もいます。日数より、子犬がそばにいても先住犬が落ち着いて休めているかを目安にしましょう。
子犬を迎えたら、先住犬にはどうすればいい?
生活リズムを変えず、声かけやごはんは先住犬から。子犬の世話で手一杯になりがちな時期こそ、先住犬と1対1で過ごす時間をつくりましょう。
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2匹目を迎える前の準備や、多頭飼い全体の流れはこちらで解説しています。
まとめ
- 受け入れのカギは、先住犬を優先して安心を守ること
- ごはん・おもちゃ・寝床は分け、先住犬がひとりで休める場所を
- 接触は子犬の体調・ワクチン・駆虫を確認してから。迷ったら獣医さんへ
- においから柵越し、同じ部屋へと、先住犬の様子を見ながら段階的に
- 慣れるまでは数週間〜数か月。2匹だけの留守番はもっと先に
犬猫のお薬の個人輸入は「ぽちたま薬局」へ

幼少期にやんちゃなビーグル・うさぎ・ハムスターと過ごしました。現在は動物と暮らしてはいませんが、オウムと猫の動画を見て栄養補給を欠かしません。









