2匹目を迎えたい気持ちはあるけれど、「うちの子は多頭飼いに向いていないかも」と迷っていませんか。
先住犬の毎日を守りたいからこそ、迎える前に立ち止まって考えるのはとても大切なことです。
- 多頭飼いに向くかどうかは、犬種よりも先住犬の性格・年齢・体調で決まります
- 他の犬が苦手な子、食べ物やおもちゃを強く守る子、シニアや持病のある子は慎重に考えたいタイプです
- 性別はオス×メスがもめにくい傾向。同性同士はケンカにつながりやすいという調査があります
- 飼い主さんの時間・費用・住まいに余裕があるかも、同じくらい大事な判断材料です

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多頭飼いに向かない犬の特徴
多頭飼いが難しくなりやすいのは、次のような特徴がある子です。
ただし、当てはまるからといって絶対に無理というわけではありません。「迎える前に、よりていねいに準備したほうがいい子」と考えてください。
他の犬が苦手・怖がり
散歩中にほかの犬を見ると吠える、逃げる、固まってしまう。
こうした子にとって、家の中にいつも別の犬がいる生活は大きな負担になることがあります。
ドッグランや散歩で、ほかの犬とどう接しているかを思い出してみてください。
食べ物やおもちゃを強く守る
ごはん・おやつ・おもちゃ・寝床に近づくとうなる子は、注意が必要です。
同居犬同士のケンカで行動診療の専門病院を受診した、305組を調べた米国の研究があります。
ケンカのきっかけで最も多かったのは「物を守ろうとすること」で、約7割(72.8%)を占めていました。
出典:米国獣医師会雑誌(2020年)「同じ家で暮らす犬同士の攻撃行動の特徴と、悪い結果につながる犬・ペアの要因」
シニア期・持病がある
体力が落ちてきた子や病気の治療中の子にとって、元気な子犬のじゃれつきは負担になることがあります。
一方で、年下の子が来て元気になるシニア犬もいます。年齢だけで決めず、今の体調をかかりつけの動物病院に相談しておくと安心です。
飼い主さんを独り占めしたがる
飼い主さんのそばを離れない、ほかの犬が近づくと割って入る。
こうした子は、2匹目に注目が移ることで落ち着かなくなる場合があります。
「留守番がさみしそうだから2匹目を」と考えている場合も、飼い主さんと離れる不安が強い子は、犬の仲間が増えても落ち着くとは限りません。
気になるときは、先に分離不安について知っておくと判断しやすくなります。
多頭飼いに向いてる犬の特徴
反対に、次のような子は2匹目を受け入れやすい傾向があります。
- ほかの犬とあいさつや遊びが上手にできる
- うなる・噛む以外の方法で「イヤ」を伝えられる
- 食べ物やおもちゃへの執着が強すぎない
- 体調が安定していて、生活リズムが整っている
- 「待て」「おいで」など基本のしつけが入っている
全部そろっていなくても大丈夫です。足りない部分は、迎える前のトレーニングで補えることもあります。
犬種より大事なのは個体差
「多頭飼いに向かない犬種」を調べる方も多いと思います。たしかに、犬種によって性格の傾向に違いはあります。
ただ、同じ犬種でも性格は1頭ずつ違います。おっとりした子もいれば、ほかの犬が苦手な子もいます。
犬種名だけで「向く・向かない」を決めるより、目の前の子がほかの犬にどう反応するかを見るほうが確実です。
多頭飼いの性別の組み合わせ
性別の組み合わせは、迎える前に選べる数少ない条件のひとつです。
先ほどの米国の研究(同居犬のケンカ305組)では、約6割(61.6%)が同性ペアでした。メスを含むペアも約7割(70%)を占めています。
さらに、同性ペアであることは、2頭を分けて暮らす・手放すといった「悪い結果」につながる要因のひとつに挙げられています。
出典:米国獣医師会雑誌(2020年)「同じ家で暮らす犬同士の攻撃行動の特徴と、悪い結果につながる犬・ペアの要因」

| 組み合わせ | 傾向 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| オス×メス | もめにくい傾向 | 子犬を望まないなら不妊・去勢の相談が必須 |
| オス同士 | ケンカになることがある | 力の差や遊びの激しさを見守る |
| メス同士 | ケンカになることがある | 相性を時間をかけて確かめる |
調査の注意点
この研究は、ケンカの相談で行動診療の専門病院にかかった犬を対象にしています。同性ペアでも仲良く暮らしている家庭はたくさんあります。
「同性だから無理」ではなく、「同性ならより慎重に相性を見る」と考えてください。
犬の多頭飼い、オス同士は難しい?
オス同士でも仲良く暮らせるケースはあります。ただ、子犬から大人になるころに関係が変わることもあるため、迎えた後も様子を見続けることが大切です。
去勢手術が行動にどう影響するかは犬によって違うため、気になる場合は動物病院に相談しましょう。
オス×メスなら繁殖の管理を
動物愛護管理法では、飼い主は犬や猫がみだりに繁殖しないよう、措置をとるよう努めることとされています。
環境省の基準でも、原則として不妊・去勢手術など繁殖を制限する措置をとることとされています。
子犬を望まない場合は、迎える前に不妊・去勢手術の時期を動物病院と相談しておきましょう。
年齢差と体格差も確認を
同じ米国の研究では、ケンカを仕掛けた側が「後から迎えた犬」だったペアが約6割(59.3%)でした。
新入りが遊びのつもりでしつこく絡み、先住犬が怒ってしまうこともあります。年齢や体の大きさの差も、迎える前に考えておきたいポイントです。
- 年齢差:先住犬がシニアなら、落ち着いた成犬を迎える選択肢もある
- 体格差:体の大きさが違うと、遊びのつもりでも小さい子がケガをすることがある
- 運動量:散歩や遊びの量が大きく違うと、どちらかが満足できない
飼い主側の向き不向きもある
多頭飼いに向くかどうかは、犬だけで決まるわけではありません。飼い主さんの生活に余裕があるかも大切です。
- 時間:散歩・ごはん・トレーニングを1頭ずつ見る時間がとれるか
- 費用:フード・予防薬・ワクチン・医療費は頭数分かかる
- 住まい:2頭を分けられる部屋やケージを置けるか(賃貸なら飼える頭数の規約も確認)
- 手続き:犬の登録と年1回の狂犬病予防注射は1頭ずつ必要
狂犬病予防法では、犬の登録、年1回の狂犬病予防注射、鑑札と注射済票の装着が飼い主の義務とされています。
出典:厚生労働省「狂犬病」
全部が完璧にそろっていなくても大丈夫です。家族で分担したり、先に準備を進めたりすれば、十分に始められます。
多頭飼いで後悔しやすいケース
2匹目を迎えてからの後悔につながりやすいのは、次のようなケースです。
- 先住犬の性格を考えず、子犬のかわいさで決めてしまった
- 2頭の相性が合わず、家の中で分けて暮らすことになった
- 先住犬が元気をなくしたり、ごはんを食べなくなったりした
- 費用や世話の手間が想像より大きかった
- 先住犬のシニア期と子犬期が重なり、手が回らなくなった
多くは、迎える前の確認で防げるものです。次のチェックリストで、今の状況を見直してみてください。
2匹目の犬を迎える時のチェックリスト
- 先住犬は、ほかの犬と穏やかに接することができる
- 先住犬は、食べ物やおもちゃを強く守らない
- 先住犬の体調は安定している(シニア・持病があれば動物病院に相談済み)
- 性別の組み合わせと、不妊・去勢の方針を決めた
- ケンカしたときに2頭を分けられるスペースがある
- 1頭ずつの散歩・ごはん・費用をまかなえる
- 家族全員が2匹目を迎えることに賛成している
2匹目の犬を迎える時の進め方
迎えると決めたら、いきなり一緒にせず、先住犬のペースで少しずつ慣らしていきます。
- 迎える前:可能ならお見合いやトライアルで、先住犬との相性を確かめる
- 迎えた直後:ケージやゲートで生活スペースを分け、においや気配から慣らす
- 慣れてきたら:飼い主さんが見ているときだけ、短い時間いっしょに過ごす
- その後も:あいさつやおやつは先住犬から。ごはんは離れた場所であげる
ごはんの場所を分けるのは、食べ物をめぐるケンカを防ぐためです。2頭が仲良くなってからも続けると安心です。
ケンカでケガをしたときは
2頭がケンカを始めても、素手で間に割って入るのは避けてください。飼い主さんが噛まれてしまうことがあります。
落ち着いたら、体を触って痛がる場所がないか、出血や腫れがないかを確かめましょう。毛に隠れて傷が見えにくいこともあります。
- 出血している、傷口が開いている
- 触ると痛がる、足をかばって歩く
- 元気や食欲がない状態が続いている
- 呼吸が苦しそう、ぐったりしている
当てはまる場合は、早めに動物病院へ相談することを検討してください。
ケンカをくり返す場合は、無理に一緒に過ごさせず、かかりつけの動物病院や犬の行動に詳しい専門家に相談しましょう。
よくある質問
多頭飼いに向かない犬種はありますか?
犬種によって性格の傾向はありますが、「この犬種なら必ず向かない」とは言い切れません。
同じ犬種でも性格は1頭ずつ違うため、犬種より、その子がほかの犬にどう反応するかを見て判断するのがおすすめです。
犬が苦手な犬でも多頭飼いできますか?
できる場合もありますが、時間をかけた慣らしが必要です。
まずは生活スペースを分けて、においや気配から慣らしましょう。強い恐怖や攻撃が続くなら、無理に同居させず専門家に相談してください。
犬の多頭飼いを後悔するのはなぜですか?
先住犬との相性、先住犬のストレス、費用や世話の負担が想像と違った、という理由がよく挙げられます。
この記事のチェックリストで、迎える前に確認しておくと防ぎやすくなります。
あわせて読みたい
犬種ごとの性格や飼いやすさも、2匹目にどんな子を迎えるか考えるときのヒントになります。
まとめ
- 多頭飼いに向くかは、犬種より先住犬の性格・年齢・体調で決まる
- 他の犬が苦手、物を強く守る、シニアや持病がある子は慎重に
- 性別はオス×メスがもめにくい傾向。オス×メスなら繁殖の管理を
- 飼い主さんの時間・費用・住まいの余裕も大事な判断材料
- 迎えると決めたら、先住犬のペースで少しずつ慣らす
犬猫のお薬の個人輸入は「ぽちたま薬局」へ

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