メゲストロール（オババン）

1錠あたり：酢酸メゲストロール　40mg

メゲストロールはメスの犬・猫の経口投与の発情抑制剤で、国内では処方例は多くありませんがオババンの名称で知られています。

有効成分の酢酸メゲストロールは黄体ホルモン（プロゲステロン）類似薬で、本剤をメスに与えることでメスの発情、及びメスの発情に誘発されるオスの発情を抑制し、不必要な繁殖を防ぐことができます。
オスに与えても発情の抑制効果はありません。

なお、避妊をやめたい場合は投薬を中止することで発情するようになります。

メゲストロール（オババン）の主な使われ方

メゲストロールは、メス猫の発情を抑制することで、野良猫の繁殖を増やさない目的に有用とされています。
（犬・猫のオスには明確な発情期はなく、発情期のメスに近づくと併せて発情します）

欧米では野良猫の頭数コントロールに利用されています。
長期投与については副作用を引き起こす可能性があるので注意が必要です。

地域猫に与える場合は適切な投与量を特定の猫に与えるようにしてください。
給餌に混ぜて与える場合は他の猫や動物が食べてしまわないように、対象の猫が最後まで食べきるまで見守る必要があります。
また、給餌の容器に紙皿は使わないようにしましょう。紙が有効成分を吸収してしまう場合がありますので、必ずプラスチックなどの容器を使用しましょう。

※詳細は注意事項をご確認ください。

猫（メス）
発情抑制
発情の兆候を確認後速やかに1日に5mgを発情期の期間中（20日間程度）経口投与します。
投与期間が短いと発情して繁殖を行っていまします。


犬（メス）
発情抑制
発情の兆候を確認後速やかに体重1kgあたり2.2mgを発情期の期間中（20日間程度）経口投与します。


※獣医師にご相談の上、使用してください。
※犬・猫の個体差（大きさ・年齢・持病等）によって投薬する量や期間が異なる場合があります。
※長期間に及ぶ投与は副作用のリスクが高まるため、ベネフィットとリスクを考え最大30週間（または約7ヶ月）の期間内で投与してください。

薬の用量の調整方法

メゲストロール（オババン）は犬・猫の体重や使用用途によって用量を調整する必要があります。
用量を調整するのに、一番いい方法は乳鉢と小数点第2位まで図れる精密デジタルスケールを使う方法です。
乳鉢で薬を細かくすりつぶして粉末状にし、デジタルスケールで必要な用量に調整していきます。
錠剤には添加物も入っているため、粉末0.5mgが成分量0.5mgとはなりません。錠剤の重さ÷8が5gとなりますのでご注意ください。



※また、錠剤の分割に便利なピルカッターの取り扱いもございます。
販売ページはこちら⇒　ブルーピルカッター

犬
・食欲増進、体重増加、嗜眠、行動または被毛色の変化、子宮蓄膿症、子宮内膜炎、嚢胞性子宮内膜増殖症、乳腺肥大、副腎皮質抑制または乳汁
・その他何か副作用が見られる場合は獣医師の診察を受けてください。

猫
・重度の副腎皮質抑制、副腎萎縮、糖尿病や多飲症/多尿症、性格の変化、体重増加、子宮内膜炎、嚢胞性子宮内膜増殖症、乳腺肥大
・その他何か副作用が見られる場合は獣医師の診察を受けてください。

・獣医師の指導の下で使用してください。
・飼い主が妊娠しているもしくは妊娠を希望している場合は事前に医師に相談してください。
・発情異常の犬には使用しないでください。
・投薬中止から30日以内に発情が起こった場合は交配をさせないでください。
・発情抑制の為に2周期以上飲み続けた場合、子宮疾患などの症状を引き起こす可能性が高くなることが示唆されています。
・副腎機能を抑制するため、動物が手術後などストレスがかかっている場合、ステロイド剤の投与が必要になる場合があります。
・薬を与える際は継続的な投与が必要です。
薬を与えるのを忘れたり、医師の判断なく1日おきに与えるなどのように中断しないでください
・メゲストロール（オババン）は、黄体ホルモンそのものなので、拡散してしまうと、生態系に影響を与えてしまう可能性があります。ピンポイントで特定の猫に適切な量を与えるようにしてください。

禁忌

・妊娠中の動物、子宮疾患、糖尿病、乳腺腫瘍のある動物には使用しないでください。
・発情の開始後3日以上が経過した場合、および周期の開始を決定するのが難しい場合、最初の発情期の犬・猫には薬を使用しないでください。

よくある質問

よくある質問についてまとめました。

猫の発情期は何日続きますか？

猫は通常、初めて発情を迎えるのは生後6か月頃で春と秋に発情します。
発情の期間は2～3日の場合もあれば、2～3週間と長く続くこともあります。
※早ければ生後4か月で発情する猫もいます。

発情中かの判断は？

猫は、発情中になると行動が変化して、家具や壁、好きな人々にしきりに体をこすりつけます。

オスにも使用できますか？

直接的にオスの発情を抑える効果はありません。オスはメスの発情に誘発されて交尾を行うため、メスの発情を抑えることで結果的にオスの発情を抑えることになります。

シノケムファーマシューティカル

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