新しい猫を迎えることになったけれど、先住猫と仲良くしてくれるか心配…という方も多いのではないでしょうか。
猫同士の関係は、最初の会わせ方で大きく変わります。
- 新入り猫はまず別の部屋かケージで過ごさせ、いきなり会わせない
- においの交換→ドア越し→柵越し→同じ部屋、と段階を踏んで会わせる
- 仲良くなるまでの期間は数日〜数か月。猫のペースに合わせて進める
- 直接会わせるのは、健康チェックと感染症の検査をしてから
- どの段階でも、先住猫を一番に考える

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先住猫と新入り猫の対面の基本
新潟県動物愛護センターは、先住猫と新しい猫をいきなり会わせると、お互いの第一印象が悪くなることがあるとしています。
第一印象がこじれると、その後も仲良くなれないことがあるそうです。
全米猫獣医師協会のガイドでも、新しい猫はゆっくり紹介することが勧められています。
それぞれの猫が今の段階に慣れるまで、次へ進まないのがポイントです。
「この日に会わせる」と決めるより、猫たちの様子を見ながら進めましょう。
出典:新潟県動物愛護センター「動物愛護センターから2頭目の猫を迎えるにあたって」/全米猫獣医師協会「新しい猫を先住猫に紹介するためのステップガイド」
新入り猫を迎える前の準備
新入り猫が来る前に、どちらの猫も安心して暮らせる環境を整えておきましょう。
健康チェックと感染症の検査
全米猫獣医師協会は、紹介を始める前に、すべての猫が動物病院で健康チェックを受けておくよう勧めています。
新しく迎える猫は、うつりやすい病気の検査も受けておくと安心です。
新潟県動物愛護センターも、直接会わせるのは、どちらの猫も感染症の検査をしてからにするよう伝えています。
どちらかが感染していた場合は、ワクチンなどでもう1匹を守る方法があります。動物病院に相談してみてください。
なお同協会は、先住猫が体調をくずしているときや、持病のある高齢猫の場合は、新しい猫を迎えること自体を考え直すよう伝えています。
猫風邪の隔離については、こちらの記事でも解説しています。
新入り猫の部屋とケージ
新入り猫には、先住猫が入れない静かな部屋を用意します。
全米猫獣医師協会は、この部屋に食事・水・トイレ・隠れ場所・爪とぎ・高い場所をひととおりそろえるよう勧めています。
部屋を用意できない場合は、ケージを使う方法もあります。
新潟県動物愛護センターは、上下運動ができる段付きのケージ、なかでも3段ケージをすすめています。
新入り猫が怖がっているようなら、ケージ全体を布で覆ってあげましょう。
1匹ずつ用意したいもの
| 用意するもの | 目安 |
|---|---|
| トイレ | 頭数+1個。新入り猫の部屋やケージにも必ず1個 |
| 食器・水入れ | 1匹ずつ専用のもの |
| フード | 最初は、それまで食べていたもの |
| 寝床・隠れ場所 | 段ボールや、ふちの高いベッドなど |
| 爪とぎ・高い場所 | 1匹ずつ。キャットタワーや棚も役立つ |
全米猫獣医師協会は、資源が足りないことが猫同士の緊張のいちばん多い原因だとしています。
トイレや食器は1か所にまとめず、家のあちこちに分けて置きましょう。
同協会は、猫用の合成フェロモン製品を、新入り猫が来る24〜48時間前から使っておくことも勧めています。
出典:全米猫獣医師協会「新しい猫を先住猫に紹介するためのステップガイド」/新潟県動物愛護センター「動物愛護センターから2頭目の猫を迎えるにあたって」
先住猫と新入り猫の対面ステップ
全米猫獣医師協会のガイドをもとに、対面の流れを7つのステップにまとめました。
右の列の「次へ進む目安」を満たすまでは、先へ進まないようにしましょう。
| ステップ | 次へ進む目安 |
|---|---|
| 1. 新入り猫を部屋へ | 隠れてばかりいず、部屋を落ち着いて探検できる |
| 2. においを交換 | 相手のにおいがする寝床やおもちゃに緊張しなくなる |
| 3. においをほほに | 相手のにおいを付けた布でなでても嫌がらない |
| 4. ドア越しに遊ぶ | ドアに向かって威嚇やうなり声を出さない |
| 5. 新入り猫が家を探検 | 先住猫が別室にいる間、落ち着いて家を歩ける |
| 6. 柵越しに顔を合わせる | ゲートやガラス戸越しに、落ち着いて過ごせる |
| 7. 見守りながら一緒に | 緊張せず一緒にいられたら、少しずつ時間を延ばす |
ステップ1〜3:においで慣らす
新入り猫は、タオルなどで覆ったキャリーに入れて連れて帰り、そのまま専用の部屋へ入れます。
キャリーの扉を開けたら、猫が自分から出てくるのを待ちましょう。
部屋に慣れてきたら、寝床やおもちゃを交換して、お互いのにおいを知ってもらいます。
全米猫獣医師協会は、相手のにおいに緊張しなくなるまで、毎日くり返すよう勧めています。
トイレ以外での排せつ、においのする物に近づかない、うなる、シャーと威嚇する、うろうろ歩き回る。こうした様子はストレスのサインです。
においの物に慣れたら、相手のにおいを付けた布で、ほほやあご、目と耳の間をやさしくなでてあげましょう。
ステップ4〜5:姿を見せずに慣らす
次は、閉じたドアをはさんで遊ばせます。おもちゃ2つをひもでつなぎ、ドアの両側に1つずつ置く方法です。
遊ぶ時間は5〜20分ほどにして、猫が飽きる前に終えましょう。
ドアに向かって威嚇しても、叱らないでください。いったんやめて距離をとり、落ち着いてから再開します。
慣れてきたら、先住猫に好きな部屋で過ごしてもらい、その間に新入り猫に家の中を探検させます。
探検の時間は短く始め、数日かけて延ばしていきましょう。
新入り猫を部屋に戻したら、先住猫が元の場所に戻るかどうかは、本猫に選ばせてあげてください。
ステップ6〜7:顔を合わせる
いよいよ顔を合わせる段階です。網戸やガラス戸、背の高いゲートなど、向こうが見える仕切り越しに短い時間から会わせます。
落ち着いているようなら、そのまま5〜20分ほど一緒に遊ばせてみましょう。
緊張している様子が見えたら、すぐに中断します。ステップ4〜5に数日戻ってから、もう一度試してください。
柵越しで落ち着けたら、飼い主が見守りながら同じ部屋で過ごさせます。
うまくいけば数日くり返し、一緒にいる時間を少しずつ延ばしていきます。
新潟県動物愛護センターは、対面を終えるときや飼い主がその場を離れるときは、新入り猫をケージに戻すよう伝えています。
ケージの場合
新潟県動物愛護センターでは、ケージを使った次の流れを紹介しています。
まずは新入り猫をケージに入れて、数日見守ります。
先住猫が威嚇せず、新入り猫に興味を見せたら、扉を閉めたままケージ越しにお見合いをします。
仲良くできそうなら、静かに扉を開けて直接会わせます。においを嗅ぎ合ったり、なめたりしてくれれば対面成功です。
出典:全米猫獣医師協会「新しい猫を先住猫に紹介するためのステップガイド」/新潟県動物愛護センター「動物愛護センターから2頭目の猫を迎えるにあたって」
仲良くなるまでの期間
全米猫獣医師協会は、紹介にかかる期間は数日から数か月、ときにはそれ以上と幅があるとしています。
猫が慣れないうちに先へ進むと、猫同士の緊張が長く続く原因になるとも伝えています。
新潟県動物愛護センターも、数日であきらめず、じっくり時間をかける必要があるとしています。
また、すべての猫がほかの猫を受け入れるわけではありません。
それでも、お互いに距離を保ちながら一緒に暮らすことはできる、と同センターは伝えています。
仲良くなれたかどうかは、においを嗅ぎ合ったり、なめ合ったりする様子が1つの目安になります。
出典:全米猫獣医師協会「新しい猫を先住猫に紹介するためのステップガイド」/新潟県動物愛護センター「動物愛護センターから2頭目の猫を迎えるにあたって」
先住猫と子猫を会わせるとき
新潟県動物愛護センターによると、先住猫が成猫で、新入りが子猫の組み合わせは、うまくいくことが多いとされています。
オスの成猫でも子猫の面倒をみる子は多いそうです。
ただし、去勢手術をしていないと子猫を襲ってしまうこともあります。不妊去勢手術は必ず済ませておきましょう。
高齢の先住猫には負担になることも
同センターは、高齢猫と子猫の組み合わせを、トラブルが起こりやすい例に挙げています。
手加減を知らずに走り回る子猫の相手は、高齢猫にとってストレスになりがちです。
全米猫獣医師協会は、元気が有り余っている猫には、1日2回以上、1回5分以上の遊びの時間をつくるよう勧めています。
子猫のエネルギーを遊びで発散させると、先住猫への負担を減らしやすくなります。
子猫でも進め方は同じ
子猫だからといって、いきなり会わせてよいわけではありません。
健康チェックから対面のステップまで、成猫と同じ流れで進めましょう。
出典:新潟県動物愛護センター「動物愛護センターから2頭目の猫を迎えるにあたって」/全米猫獣医師協会「新しい猫を先住猫に紹介するためのステップガイド」
対面でやってはいけないこと
対面の時期にやってしまいがちなことをまとめました。
- いきなり同じ部屋に放す:第一印象が悪くなり、その後も仲良くなれないことがある
- 威嚇やうなり声を叱る:叱らずにいったん中断し、距離をとる
- 緊張しているときに抱き上げる・近づく:近くの人に八つ当たりでかみつくことがある
- 猫たちだけにする:慣れるまでは飼い主が見守る
- 新入り猫ばかりかわいがる:先住猫がストレスを感じてしまう
- 急いで次のステップへ進む:緊張が長く続く原因になる
新潟県動物愛護センターは、先住猫が一番だと伝わるように接することが大切だとしています。
ごはんも声かけも、先住猫を先にしてあげましょう。
にらみ合ったら
全米猫獣医師協会は、緊張した場面で猫を抱き上げないよう伝えています。
代わりに、クッションや毛布、段ボールなどを猫の間に置いて、視線をさえぎりましょう。
そのあと、別々のおもちゃで遊ばせるか、別の部屋に移します。
出典:新潟県動物愛護センター「動物愛護センターから2頭目の猫を迎えるにあたって」/全米猫獣医師協会「新しい猫を先住猫に紹介するためのステップガイド」

体調の変化に気をつけて
新潟県動物愛護センターは、新入り猫ばかりかわいがると、先住猫がストレスを感じることがあるとしています。
ひどい場合は、ケンカや食べなくなる、トイレの失敗といった行動につながるそうです。
全米猫獣医師協会も、トイレ以外での排せつや、ふだんと違う行動をストレスのサインに挙げています。
対面の期間中は、どちらの猫の様子もよく見てあげてください。
出典:新潟県動物愛護センター「動物愛護センターから2頭目の猫を迎えるにあたって」/全米猫獣医師協会「新しい猫を先住猫に紹介するためのステップガイド」

- ごはんを食べない
- トイレ以外の場所で排せつする
- ケンカでケガをした
ストレスだけでなく、病気が原因のこともあります。こうした様子が続く場合は、早めに動物病院への相談を検討してください。
よくある質問
新入り猫のケージはいつまで?
何日と決まった目安はありません。新潟県動物愛護センターの手順では、ケージ越しのお見合いがうまくいってから扉を開けます。
直接会えるようになってからも、飼い主が離れるときはケージに戻すよう勧めています。
2匹目の猫をケージから出すタイミングは、こちらの記事でも解説しています。
先住猫が新入り猫に負けているときは?
先住猫が追いやられているように見えるときは、無理に一緒にせず、前のステップに戻りましょう。
全米猫獣医師協会は、緊張があるときは短い時間離すことを勧めています。
そのときは、それぞれの猫がトイレや食事、寝床をひととおり使えるようにしておきます。
先住猫が逃げ込める高い場所や、隠れ場所も増やしてあげてください。
同じ部屋で過ごさせてもいい?
飼い主が見ているときに、短い時間から始めましょう。
新潟県動物愛護センターは、最初から長時間一緒にせず、少しずつ時間を延ばすよう伝えています。
留守にするときや目を離すときは、部屋やケージを分けておくと安心です。
出典:新潟県動物愛護センター「動物愛護センターから2頭目の猫を迎えるにあたって」/全米猫獣医師協会「新しい猫を先住猫に紹介するためのステップガイド」
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猫の多頭飼いの全体像は、こちらの記事でまとめています。
2匹目を迎えるか迷っている方は、こちらも参考にしてください。
保護猫を迎える場合は、トライアル中の見極めや慣れるまでの様子も知っておくと安心です。
まとめ
- 新入り猫は別の部屋かケージで迎え、いきなり会わせない
- 直接会わせるのは、健康チェックと感染症の検査をしてから
- においの交換→ドア越し→柵越し→同じ部屋の順に、目安を満たしてから進む
- 仲良くなるまでの期間は数日〜数か月。うまくいかなければ前の段階に戻る
- 子猫を迎えるときも進め方は同じ。高齢の先住猫には特に配慮を
- どの段階でも先住猫を一番に。食べない・トイレの失敗が続くなら動物病院へ相談を
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幼少期にやんちゃなビーグル・うさぎ・ハムスターと過ごしました。現在は動物と暮らしてはいませんが、オウムと猫の動画を見て栄養補給を欠かしません。












