子犬を迎えたら、先住犬が子犬を避ける、吠える、唸る…。「うちの子、子犬が嫌いなのかな」と心配になりますよね。
先住犬が子犬を嫌がるのは、多頭飼いのはじめによくあることです。理由が分かれば、できることも見えてきます。
- 唸る・吠えるは「やめて」の合図。それだけで相性が悪いとは限りません
- 嫌がる理由は、子犬のしつこさ、大事なものや場所をとられる不安、生活ペースの乱れ、体の痛みなどです
- 対処の基本は、唸る・吠えるを叱らず、先住犬を子犬から守ること。嫌がる場面を見つけて先回りしましょう
- 先住犬が逃げても子犬が追い続ける、にらみ合いが止まらない、ケンカになるときは、すぐ離して専門家に相談を

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先住犬が子犬を嫌がるときの様子
先住犬の「嫌だ」の出し方は、犬によってさまざまです。大きく分けると、次の3つのタイプがあります。
子犬から逃げる・怯える
子犬が近づくとその場を離れる、家具の陰に隠れる、子犬のいる部屋に入ろうとしない。
これは、先住犬が子犬に戸惑ったり、怖がったりしているサインです。
吠えたり唸ったりしないぶん見過ごされやすいので、注意して見てあげてください。
子犬に吠える・唸る
子犬がしつこく寄ってきたときに吠える、唸る、上くちびるを持ち上げて歯を見せる。
オハイオ州立大学獣医学部は、じっと見る、唇を持ち上げる、唸るといった行動を、犬の普通の合図だとしています。
「相手のしていることが嫌だ」と伝えているのです。合図を受けた側が引き下がれば、それは適切なやりとりだとしています。
はじめのうちはこうした場面が多くても、2匹が慣れるにつれて減っていくものとされています。
出典:オハイオ州立大学獣医学部「新しい犬を今いる犬に会わせる方法」
元気がない・いつもと様子が違う
子犬が来てから、先住犬の食欲が落ちた、寝てばかりいる、甘え方が変わった。
子犬に直接何かするわけではなくても、生活の変化で疲れているのかもしれません。
先住犬が子犬を嫌がる理由
嫌がり方の裏には、先住犬なりの理由があります。考えられる主な理由は、次の5つです。
子犬が「やめて」に気づかない
子犬は遊びたい盛りです。先住犬が休んでいても、おかまいなしにじゃれついていきます。
オハイオ州立大学獣医学部は、子犬や若い犬を迎えたら、年上の犬を新しい犬から「守る」心構えが必要だとしています。
子犬が先住犬にしつこく絡まないよう、飼い主さんが子犬の相手をして、気をそらしてあげることを勧めています。
大事なものや場所をとられる不安
同じ資料では、先住犬が新しい犬を、飼い主さんのそばやベッド・ソファ、特定の部屋に近づけないことがあるとしています。
先住犬にとっては、これまで当たり前だった「自分の場所」や「飼い主さんとの時間」を守ろうとしている状態です。
生活のペースを乱される
のんびり過ごしたい先住犬と、元気いっぱいの子犬では、過ごしたいペースがまったく違います。
同じ資料では、関節炎などの持病がある年上の犬のところに、とても活発な若い犬を迎えるのは避けたほうがよいとしています。
すでに迎えたあとなら、2匹が離れて過ごす時間を意識してつくりましょう。
出典:オハイオ州立大学獣医学部「新しい犬を今いる犬に会わせる方法」
体のどこかが痛い
シニア期の先住犬が急に怒りっぽくなった場合は、痛みが隠れていることもあります。
オハイオ州立大学獣医学部によると、年をとった犬は関節のトラブルや歯の病気が多くなります。
痛みがあるとイライラしやすくなり、これまで平気だった場面でも怒りやすくなることがあるとしています。
子犬がぶつかったときや、体に触られたときに特に怒るなら、一度動物病院で相談してみてください。
もともとほかの犬が苦手
散歩中にほかの犬を避ける子や、ドッグランが苦手な子もいます。家の中にずっと犬がいる生活そのものが負担になることもあります。
この場合は、無理に仲良くさせようとしなくて大丈夫。「同じ家で、それぞれが落ち着いて暮らせる」ことを目標にしましょう。
先住犬が嫌がるときの対処法
唸る・吠えるを叱らない
先住犬が子犬に唸ると、つい「ダメ!」と叱りたくなりますよね。
でもオハイオ州立大学獣医学部は、こうした合図を罰すると、戸惑いが恐怖や嫌悪に変わりかねないとしています。
叱ることが、2匹の対立が長く続く原因になることもあるそうです。
唸ったら叱るのではなく、子犬を呼んで離す、気をそらすなどして、2匹の距離をとってあげましょう。
嫌がる場面を見つけて先回りする
先住犬が嫌がるのは、たいてい決まった場面です。何をしているときに唸ったり逃げたりするのか、数日メモしてみましょう。
場面が分かれば、そうなる前に手を打てます。オハイオ州立大学獣医学部の資料をもとに、場面ごとの対処をまとめました。

| 嫌がる場面 | 考えられる理由 | 対処 |
|---|---|---|
| 休んでいるときに子犬が絡む | 休みたいのを邪魔される | 柵で区切る。子犬の遊び相手は飼い主さんが |
| 飼い主さんのそばで唸る | 飼い主さんをとられる不安 | 叱らずに、立ち上がってその場を離れる |
| ベッドやソファで唸る | 休む場所を守りたい | 寝床を増やす。先住犬の寝る場所は変えない |
| ごはん・おやつ・ガム | 食べ物を守りたい | 別の部屋で与える。特別なおやつは慣れるまで控える |
| 体に触れた・ぶつかったとき | 痛みがあるかも | 動物病院で相談する |
出典:オハイオ州立大学獣医学部「新しい犬を今いる犬に会わせる方法」、同「高齢犬の関節や骨の変化」をもとに作成
お手入れは別々の場所で
ブラッシング、爪切り、お風呂など、体を押さえるお手入れは、もう1匹から見えない場所でしましょう。
オハイオ州立大学獣医学部は、慣れないうちは、どちらかを押さえる作業をもう1匹の前でしないよう勧めています。
不安を感じている犬が、押さえられて動けない犬に向かっていくことがあるためです。
慣らしの段階を1つ戻す
同じ部屋で過ごし始めてから嫌がるようになったなら、柵越しの段階に戻してみましょう。
接触の進め方や、受け入れ始めたときの行動は、こちらの記事でまとめています。
すぐ引き離したほうがいいとき
唸る・吠えるが普通の合図だとしても、次のような様子は見守りの範囲を超えています。すぐに2匹を離してください。
- にらみ合いが続き、声をかけても止まらない
- 体をこわばらせたにらみ合いが、数秒以上続く
- 体がぶつかり合うケンカになる
先住犬が逃げ続けているときも要注意
同じ資料では、一方の犬が何度も目をそらす、仰向けになる、逃げようとしているのに、もう一方がやめない状態にも注意を呼びかけています。
これは、先住犬が怖がっていて、子犬がその「やめて」に応えられていない状態です。
先住犬が逃げ込める場所を確保し、子犬は柵の中で過ごす時間を増やしましょう。
出典:オハイオ州立大学獣医学部「新しい犬を今いる犬に会わせる方法」
こうした様子が続くときは、ドッグトレーナーや、問題行動を診る獣医師(行動診療)に早めに相談しましょう。
子犬側のかみぐせや飛びつきへのしつけは、別の記事でくわしく解説しています。
- 噛まれて出血している、傷口が腫れている
- 体に触ると怒る、歩き方がおかしいなど、痛がっている様子がある
- 先住犬の食欲や元気がない状態が続いている
気になる様子があれば、自己判断せず動物病院への相談を検討してください。
よくある質問
先住犬が子犬から逃げるときはどうしたらいい?
無理に近づけず、先住犬が子犬から離れて休める場所を確保しましょう。
子犬が追いかけ続けるときは柵やサークルで区切り、子犬の遊び相手は飼い主さんがしてあげてください。
先住犬が子犬に怯えるのはなぜ?
子犬は動きが読めず、勢いよくじゃれついてきます。慣れない相手に戸惑っていることが多いでしょう。
体に痛みがあると、子犬との接触そのものが負担になることもあります。
先住犬と子犬が仲良くなれないのはなぜ?
理由は、子犬のしつこさや、大事なものをとられる不安などさまざまです。
オハイオ州立大学獣医学部は、多くの犬は慣れればうまくやっていけるとしています。嫌がる理由をひとつずつ減らしていきましょう。
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接触の始め方や慣れるまでの期間、2匹目を迎える前の準備はこちらで解説しています。
まとめ
- 先住犬が子犬を嫌がるのは、多頭飼いのはじめによくあること
- 唸る・吠えるは「やめて」の合図。叱らずに2匹の距離をとる
- 理由は子犬のしつこさ、とられる不安、ペースの乱れ、痛みなど
- 嫌がる場面を見つけて、そうなる前に先回りする
- 逃げ続ける・にらみ合いが止まらないときは、すぐ離して専門家へ
犬猫のお薬の個人輸入は「ぽちたま薬局」へ

幼少期にやんちゃなビーグル・うさぎ・ハムスターと過ごしました。現在は動物と暮らしてはいませんが、オウムと猫の動画を見て栄養補給を欠かしません。








