ビマトプロスト点眼液

ビマトプロスト0.3mg

ビマトプロスト点眼液は眼圧を低下させる作用があり、その効果から緑内障の治療に広く使用されています。

また、眼圧を安定させる効果も期待できるため、緑内障の進行を抑えることも可能です。

ビマトプロスト点眼液は、もともと人間の使用を目的として開発された製品ですが、現在は動物の緑内障治療にも使われています。

有効成分ビマトプロストの効果

ビマトプロスト点眼液は、ビマトプロストを有効成分とする点眼薬です。

ビマトプロストは眼球内の房水の流れを促進させる作用があり、これにより眼の内側から外側への圧力を下げることが可能とされています。

緑内障は、眼圧が高い状態が持続することで発症する傾向があり、眼圧を下げることで緑内障の進行を緩和できると考えられています。

また、高眼圧症は緑内障の前段階とも見なされます。

ビマトプロストは高眼圧症にも有効とされ、眼球内の圧力を調節することで症状を軽減する効果も期待されている成分です。

ただし、犬の緑内障治療においては、ビマトプロスト点眼液は第一選択薬ではありません。
獣医師の判断により、ビマトプロスト点眼液以外での治療が選択されることもあります。

緑内障

犬の緑内障は、眼球内の圧力が異常に高まっている状態を指します。

一般的に、眼球の赤みや濁り、光に対する過敏などの症状を引き起こします。

緑内障を放置すると、視力が低下し、最終的には失明に至る可能性もあるため、獣医師による早期の診断と治療が重要です。

また、犬の緑内障は急性または慢性の形で現れることがあります。

治療には、眼圧を下げる点眼薬の投与、抗炎症薬の使用、または手術が行う場合もあります。

ビマトプロスト点眼液は、1日1回、夕方に患部の眼に1滴ずつ点眼してください。

症状の進行に応じて、1日2回、朝と夕方の12時間ごとの点眼も可能とされていますが、必ず獣医師に相談のうえ判断しましょう。

ビマトプロスト点眼液は、点眼時の目の不快感や違和感が少ないとされているため、犬への負担を抑えることができます。

ビマトプロストは、緑内障や眼圧の上昇を治療するために使用されますが、その作用に伴って以下のような副作用が報告されています。

結膜充血、眼そう痒症、眼瞼色素沈着、角膜びらん、睫毛の異常（睫毛が長く、太く、濃くなる等）、眼瞼の多毛症、結膜炎、結膜浮腫、結膜出血、眼瞼浮腫、眼瞼紅斑、眼瞼障害、眼脂、点状角膜炎、眼刺激、霧視、眼の違和感やべとつき感、結膜色素沈着、眼瞼炎など

これらの副作用が発生した場合、または症状が長期間つづき悪化が見られる場合は、使用を中止し、獣医師へ相談してください。

ビマトプロスト点眼液の使用において、以下の点に注意してください。

・過去にビマトプロストに対して過敏な反応があった犬への点眼
・必要量を超えた点眼
・ほかの点眼薬と併用する場合は、5分以上の点眼間隔をあける
・日光や子供の手が届かない場所での保管
・使用期限の厳守

過去にビマトプロストに対して過敏な反応を示した場合、アレルギー反応やそのほかの重篤な副作用を引き起こす可能性があります。

また、頻回に点眼し、投与量が過剰になった場合、作用が弱くなる恐れがあるため注意してください。

ほかの点眼薬と併用する場合は、各点眼薬の効果を最大限に発揮させるためにも、5分以上の間隔を空けて点眼しましょう。

保管場所に関しては、日光の当たる場所や子供の手の届く場所を避け、室温（1〜30℃）の場所で保管してください。

なお、定められた使用期限を過ぎた場合は、破棄してください。

Samson Pharmaceutical

香港