2匹目の猫を迎えたいけれど、うちの子は多頭飼いに向いているのかな…と迷っていませんか。
猫には、ほかの猫と暮らすのが得意な子もいれば、1匹のほうが落ち着く子もいます。
- ほかの猫を怖がる子、体調が悪い子、高齢の子は多頭飼いに向かないことがある
- 猫種による性格の傾向はあるが、同じ猫種でも個体差のほうが大きい
- 性別はオスの成猫同士が要注意。ただし不妊去勢後は性別の影響ははっきりしていない
- 迷ったら、先住猫の気持ちを最優先に考える

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多頭飼いに向かない猫の特徴
新潟県動物愛護センターは、猫はもともと単独で暮らす動物で、1匹だけのほうがよい猫もいるとしています。
では、どんな猫が多頭飼いに向かないのでしょうか。国際的な猫の福祉団体の資料をもとにまとめました。
ほかの猫を怖がる・攻撃する
窓の外の猫や、外で会った猫に強く威嚇したり、おびえたりする子は注意が必要です。
不安や恐怖を感じやすい猫は、新しい猫が来ることで、その気持ちや行動がさらに強まるおそれがあるとされています。
また猫は、ほかの猫との嫌な経験が1回あるだけで、猫を怖がるようになることもあります。
過去にほかの猫とケンカをしたことがないか、一度思い出してみてください。
子猫のころに猫と過ごしていない
猫がまわりの猫について学びやすいのは、生後およそ2〜8週ごろとされています。
この時期にほかの猫と楽しく過ごした子は、大人になってからも猫を受け入れやすい傾向があります。
保護元やブリーダーから子猫のころの様子を聞けると、判断の手がかりになります。
体調をくずしている・持病がある
ケガや病気、ストレスによる不調がある猫は、自分の身を守ることで精一杯になりがちです。
そのため新しい猫は、楽しい仲間というより負担になりやすいとされています。まずは体調を整えることを優先しましょう。
高齢で静かに過ごしたい
一般に、若い猫ほどほかの猫を受け入れやすいといわれています。
高齢の猫にとって、子猫の元気な遊びにつき合うのは負担になることがあります。関節が弱っている子なら、なおさらです。
不妊去勢手術をしていない
不妊去勢手術をした猫は、ホルモンの影響がないぶん、ほかの猫とうまくやれる可能性がずっと高いとされています。
新潟県動物愛護センターも、どの組み合わせでも手術は必ず行うよう案内しています。
出典:インターナショナル・キャット・ケア「うちの猫は新しい猫を受け入れてくれる?」/新潟県動物愛護センター「動物愛護センターから2頭目の猫を迎えるにあたって」
多頭飼いに向いてる猫の特徴
反対に、次のような猫は多頭飼いになじみやすいと考えられます。
- 年齢が若い(子猫〜若い猫)
- 子猫のころ、ほかの猫と楽しく過ごした
- 外の猫を見ても、あまり動じない
- 健康で、不妊去勢手術がすんでいる
- 血のつながった兄弟姉妹(2匹を同時に迎える場合)
血のつながった猫同士は、そうでない猫同士より、仲のよいしぐさを見せやすいことが研究で分かっています。
2匹をいっしょに迎えるなら、いっしょに育った兄弟姉妹を検討してみてください。
ただし、どの性格同士なら仲良くなれるかという決まったルールはありません。自信のある猫同士が、物を取り合ってぶつかることもあります。
出典:インターナショナル・キャット・ケア「うちの猫は新しい猫を受け入れてくれる?」
多頭飼いに向かない猫種は?
「この猫種は多頭飼いに向かない」と言い切れるほどの根拠は、今のところ見当たりません。
ただ、猫種によって性格の傾向に差があることを示した日本の研究はあります。
東京大学の研究グループが、動物病院の獣医師67人へのアンケートで、猫種ごとの行動の傾向を調べたものです。
猫種は「攻撃的・敏感さ」と「活発さ」の2つのものさしで、次の4つのグループに分けられました。
| 猫種 | 攻撃的・敏感さ | 活発さ |
|---|---|---|
| アビシニアン、ロシアンブルー、ソマリ、シャム、チンチラ | 高め | 低め |
| ヒマラヤン、ペルシャ | 中くらい | とても低め |
| アメリカンショートヘア、日本の一般的な猫(雑種など) | 低め | 高め |
| メインクーン、ラグドール、スコティッシュフォールド | とても低め | 低め |
出典:東京大学 獣医動物行動学研究室「日本における猫種ごとの行動の特徴」(日本獣医学会誌、2009年)
調査の見方
この結果は、獣医師がもつ印象を集めた、猫種ごとの「平均的な傾向」です。
同じ猫種でも性格は1匹ずつ違います。猫種だけで決めず、迎える子に実際に会って性格を確かめましょう。
性別の組み合わせと相性
新潟県動物愛護センターは、性別や年齢の組み合わせによる相性を、次のように紹介しています。
| 組み合わせ | 傾向 |
|---|---|
| 成猫 × 子猫 | うまくいくことが多い。ただし去勢していないオスの成猫は、子猫を襲うことも |
| メス × メス(成猫) | 縄張り意識がそれほど強くなく、仲良くなりやすい |
| 先住オス × 新入りメス(成猫) | 受け入れやすい |
| オス × オス(成猫) | 去勢後も縄張り意識が強く、ケンカやストレスにつながることも |
| 高齢猫 × 子猫 | 子猫の相手が、高齢猫のストレスになりやすい |
出典:新潟県動物愛護センター「動物愛護センターから2頭目の猫を迎えるにあたって」
オス同士の多頭飼いは難しい?
オス同士は気をつけたい組み合わせですが、必ずうまくいかないわけではありません。
新潟県動物愛護センターも、性格によってはよい遊び相手になることがあるとしています。
先ほどの日本の研究でも、ほかの猫への攻撃はオスのほうが多いと獣医師から評価されていました。一方、神経質さはメスのほうが高めでした。
ただしインターナショナル・キャット・ケアは、不妊去勢した猫同士なら、性別が相性に影響するという根拠はまだないとしています。
性別は目安のひとつと考えて、それぞれの性格や年齢とあわせて判断しましょう。
高齢猫と子猫の組み合わせ
子猫は手加減を知らずに遊びに誘うため、高齢の猫には大きな負担になることがあります。
インターナショナル・キャット・ケアは、こうした場合に子猫を1匹ではなく2匹迎え、子猫同士で遊べるようにする方法も挙げています。
ただし、2匹分の世話をする時間と費用に余裕があることが前提です。
新潟県動物愛護センターは、同居していた猫が亡くなって先住猫が寂しそうなときは、おだやかな性格の猫を迎えるようすすめています。
出典:インターナショナル・キャット・ケア「うちの猫は新しい猫を受け入れてくれる?」/東京大学 獣医動物行動学研究室「日本における猫種ごとの行動の特徴」/新潟県動物愛護センター
多頭飼いの失敗例と後悔
多頭飼いで「こんなはずじゃなかった」と感じやすいのは、次のようなケースです。
新潟県動物愛護センターが挙げる注意点をもとに、防ぐ方法とあわせてまとめました。
| よくある失敗 | 防ぐには |
|---|---|
| いきなり会わせて、第一印象が悪くなった | 新しい子はケージに入れて数日見守り、ケージ越しの対面から始める |
| 新しい子ばかりかまい、先住猫がストレスに | ごはんも声かけも、先住猫を優先する |
| 相性が合わず、別々に暮らすことに | 迎える前に、先住猫の性格・体調・年齢を確かめる |
| 感染症がうつってしまった | 直接会わせる前に、どちらの猫も感染症の検査をする |
| 費用が思ったよりかかった | フード代・ワクチン代・手術代などが頭数分かかると見込んでおく |
先住猫がストレスを感じると、ケンカをしたり、ごはんを食べなくなったり、トイレを失敗したりすることがあるとされています。
出典:新潟県動物愛護センター「動物愛護センターから2頭目の猫を迎えるにあたって」
あせらなくて大丈夫
すべての猫がほかの猫を受け入れるわけではありません。それでも、お互いに距離を保ちながら暮らしていくことはできます。
数日であきらめず、じっくり時間をかけることが大切です。
迎える前に相性を見るには
インターナショナル・キャット・ケアは、先住猫と迎える猫のそれぞれについて、次のようなことを考えるようすすめています。
当てはまる項目が多いほど、新しい猫を受け入れてもらえる可能性が高まります。
- 不妊去勢手術がすんでいる
- 今、体も心も元気に過ごしている
- 年齢が若い、または年齢差に無理がない
- 子猫のころ、ほかの猫と楽しく過ごした
- 大人になってから、猫との嫌な経験がない
- 外の猫を見ても、強く威嚇しない
- 新しいものや変化に、比較的なれやすい
出典:インターナショナル・キャット・ケア「うちの猫は新しい猫を受け入れてくれる?」
保護猫を迎える場合は、トライアル期間に実際の相性を確かめられることもあります。トライアルについては、こちらの記事で解説しています。
向かないタイプだったら
先住猫が向かないタイプに当てはまっても、それはその子の個性です。
新潟県動物愛護センターは、1匹で可哀想だと思っているのは飼い主だけかもしれない、とも伝えています。
1匹で満ち足りた暮らしを続けるのも、立派な選択です。
それでも迎えるなら、若くておだやかな子を選び、部屋やトイレを分けられるように準備してから進めましょう。
2匹目の猫をケージで迎える準備や、ケージから出すタイミングはこちらの記事で解説しています。
ストレスが続くときは
相性がよくない状態が続くと、ストレスから体調をくずしたり、困った行動が出たりすることがあります。

- ケンカでケガをした
- ごはんを食べない日が続いている
- トイレ以外の場所で排せつするようになった
こうした様子が見られるときは、早めに動物病院への相談を検討してください。
よくある質問
猫が嫌いな猫でも多頭飼いできる?
ほかの猫を強く怖がったり攻撃したりする子の場合、新しい猫が来ることで不安が強まるおそれがあります。
無理に迎えず、1匹で暮らすことも選択肢に入れて考えましょう。
多頭飼いでストレスを感じやすい猫は?
怖がりな子、体調がすぐれない子、高齢の子は、新しい猫を負担に感じやすいとされています。
また、先住猫より新しい子ばかりかまうと、先住猫がストレスを感じやすくなります。
多頭飼いの猫は嫉妬する?
猫の気持ちが人の「嫉妬」と同じかどうかは分かりません。
ただ、新しい子ばかり可愛がると、先住猫がストレスからケンカや食欲不振、トイレの失敗を起こすことがあるとされています。
ごはんも声かけも、先住猫を優先してあげましょう。
1匹だと寂しいから2匹目を迎えるべき?
猫はもともと単独で暮らす動物で、1匹のほうがよい猫もいます。
「寂しそう」に見えても、先住猫の性格や体調をよく見たうえで決めることが大切です。
出典:インターナショナル・キャット・ケア「うちの猫は新しい猫を受け入れてくれる?」/新潟県動物愛護センター「動物愛護センターから2頭目の猫を迎えるにあたって」
あわせて読みたい
猫の多頭飼いは何匹までが目安か、相性のいい組み合わせや会わせ方など、全体の考え方はこちらで解説しています。
まとめ
- ほかの猫を怖がる子、体調が悪い子、高齢の子は多頭飼いに向かないことがある
- 猫種による性格の傾向はあるが、最後は1匹ずつの性格で判断する
- オスの成猫同士・高齢猫と子猫は要注意。ただし不妊去勢後は性別の影響ははっきりしていない
- いきなり会わせない、先住猫を優先するなどで、失敗の多くは防げる
- 向かないタイプなら、1匹で暮らし続けるのも立派な選択
犬猫のお薬の個人輸入は「ぽちたま薬局」へ

幼少期にやんちゃなビーグル・うさぎ・ハムスターと過ごしました。現在は動物と暮らしてはいませんが、オウムと猫の動画を見て栄養補給を欠かしません。










